2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

学校は努力の尊さを教える場所、問題はその後である

学校は努力の尊さを教える場所、問題はその後である {前向きに生きること、ポジティブ・シンキングは 大事だが、阿佐田は、人(とりわけ劣等生)には 努力では克服できないこともあるから、それに合 わせた戦術を考えよう、と、いっているのである} 竹内一…

学校教育が理想とする「完全な人格」は殆ど生まれない

学校教育が理想とする「完全な人格」は殆ど生まれない {学校の先生なんかは、どの生徒にも、ひとつの 完全な人格を目標に指導していくだろうけどね。 それにちがいはないにしても、最大公約数と君 個人とはすべて一致しないからね。君は君で、 自分にあては…

そもそも人生は合理的なものではない

そもそも人生は合理的なものではない {一代できる努力は、知れている。本人は 自分の努力で成功したと思っても、色ん な人の運に支えられてのことに過ぎない} 竹内一郎著『ツキの波』(20) ◆◇◆立ち読み◆◇◆ ☆鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝…

一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりという家は多くない

一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりという家は多くない {人間はすくなくとも、三代か四代、そのくらい の長い時間をかけて、造りあげるものだという 気がしてならない。生まれてしまってから、矯 正できるようなことは、たいしたことではない} 竹内一郎…

運の総量に個人差はあまり大きくないと考えていた

運の総量に個人差はあまり大きくないと考えていた {同時代、同年齢で、ほぼ同じ生活環境で、優劣 の差にどのくらいの巾が、あるもんなんだろう なァ。俺の見たところでは、総合的な能力差は、 それほど、無いように思うんだけれどもなァ。} 竹内一郎著『ツ…

大仕事をした人は人生に一度や二度は大きな失策をしている

大仕事をした人は人生に一度や二度は大きな失策をしている {若い秀才など見ていると、全勝意識にとらわれ 過ぎてるように思う。もちろん負けた経験がな いからそうなるだろうが濃淡をつけるという感 覚は磨いておいた方がいいのではないだろうか} 竹内一郎…

勝負は“出る引く”を不徹底にしないことだ

勝負は“出る引く”を不徹底にしないことだ {ユニクロの経営で知られるファーストリテイ リングの社長・柳井正氏に『一勝九敗』とい う著書がある。積極果敢に、全勝を目指して 闘っても新商品の戦績は一勝九敗なのである} 竹内一郎著『ツキの波』(16) ◆◇◆…

読みに自信がある時とない時で、賭ける額を変える

読みに自信がある時とない時で、賭ける額を変える {相撲の例でいくと、白星は誰を相手に勝っても一勝は 一勝だから、勝ち越しが目標ということになってしま う。しかし、現実の場面では、一勝にも軽重がある。 だから、場合によっては一勝九敗でもよいこと…

人は勝ったり、負けたりを繰り返すものだ

人は勝ったり、負けたりを繰り返すものだ {本当に一目おかなければならない相手は全勝に 近い人じゃなくて、相撲の成績でいうと九勝六 敗ぐらいの星を、いつもあげている人だな。別 のところでは八勝七敗でも、いいといっている} 竹内一郎著『ツキの波』(…

おおよそ人のなすことには潮時というものがある

おおよそ人のなすことには潮時というものがある {ツキの語源には「月」が大きく関係していると 思われる。月は上代では、「ツク」と発音され たらしく、「憑く」とも同音である。もちろん 「付く」や「就く」であっても私の話したいこ とは同じである。何か…

学校では先生が努力の大切さを説くが、夢は叶うと

学校では先生が努力の大切さを説くが、夢は叶うと {結果がいいからといってそれが自分の手柄ではない。 ツキに後押しされただけのことだ。結果が伴わなく ても、それは努力が足りないという理由だけではな い。今はツキがないのだから上昇運が来るまで我慢 …

一生幸運だけの人も居ない。不運だけの人も居ない。

一生幸運だけの人も居ない。不運だけの人も居ない。 {メジャーリーグで、まるで機械のように安打を製造 するイチロー選手にも調子の波はある。彼のスラン プを「合理的」に説明しようとする解説者は、グリ ップの位置や、スタンスから分析しようとするが、 …

運と引き換えに金や名誉を得、使い果たした時に死ぬ

運と引き換えに金や名誉を得、使い果たした時に死ぬ {素っ堅気だろうと渡世人だろうと、この世には、 ただ儲けってものはねえ。一膳の飯でも、銭出す か、誇りを捨てるか、大切な血を売るか、何かし なくちゃあ手にすることはできない。早い話が、 一日生き…

遠藤周作氏や吉行淳之介氏ら第三の新人とほぼ同時代

遠藤周作氏や吉行淳之介氏ら第三の新人とほぼ同時代 {四十になって阿佐田哲也名で麻雀小説のブーム を起こし、四十代半ばから色川名で純文学を書 き始める。どちらの名前で書いても人の一生を ツキで見立てる人間観はまったくぶれていない} 竹内一郎著『ツ…

麻雀は男子大学生の「基礎教養」のような存在だった

麻雀は男子大学生の「基礎教養」のような存在だった {その分野で、阿佐田哲也の名前を知らない者 はいなかったと言ってもいい。しかし、近頃 は麻雀を出来ない人の方が多いと聞く。だか ら、私は『哲也 雀聖と呼ばれた男』を書く 際には、麻雀のルールを知…

「俺にゃァ自分の運の限界ってものがわかってる」

「俺にゃァ自分の運の限界ってものがわかってる」 {世間に目をやると、ツキに、後押しされて人気の 出た芸人や歌手、ベンチャー企業の経営者などの 「ツキの袋」が破れた瞬間を、いくつか思い出す。 ちょっと、前に手仕舞っておけば、あんな大火傷 を負うこ…

「タモリと一緒に飛行機に乗るのは危ないかな?」

「タモリと一緒に飛行機に乗るのは危ないかな?」 {その頃のタモリさんは、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。 阿佐田は、「だいじょうぶだと思う」と答えている。 タモリさんは「なんとなく不充足な点があるから」 と。水面下で屈託を抱えている感じがある、とい…

今年死ぬ有名人、それも五十歳以下の人でという賭けをやった

今年死ぬ有名人、それも五十歳以下の人でという賭けをやった {なんと、阿佐田さんが、『力道山』と言ったのである。 理由は『屈託なく昇りつめる人は折れやすい』という 意味のことだったと思うが、その年十二月、本当に、 力道山はキャバレーで刺されて死…