一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりという家は多くない

一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりという家は多くない

{人間はすくなくとも、三代か四代、そのくらい
 の長い時間をかけて、造りあげるものだという
 気がしてならない。生まれてしまってから、矯
 正できるようなことは、たいしたことではない}

竹内一郎著『ツキの波』(19)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(130)

▼△第三章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘(36)△▼

・ヤクザ発原発経由リビア行き・

次の取材ターゲットを戦地と決めていた
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(95)

▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈32〉△▼ ・ニ この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

内村鑑三の天譴論(てんけんろん)・(その4)

背徳の町、ソドムとゴモラに天罰を下して、滅ぼす

竹内一郎著『ツキの波』(19)

・第1章 運の総量は一定である(17)
◇個人を超える運◇(その1)
一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりという家は多くない
《「 ◇今日の注目写真(Source:REUTERS◇ ◇Surfer dogs (A dog looks back at a competitor as it catches a wave during the Surf City Surf Dog contest in Huntington Beach September 30, 2012. REUTERS/Lucy Nicholson) 身体が弱く生まれてくる人もいる。重い障害 を負っている人もいる。 そういう場合については、どう考えるべきか。 阿佐田は、個人を超えた運の総量という考え 方で説明しようとする。 「人間はすくなくとも、三代か四代、そのく らいの長い時間をかけて造りあげるものだと いう気がしてならない。生まれてしまってか ら、矯正できるようなことは、たいしたこと ではない」(『ばれてもともと』所収「血の 貯金、運の貯金) 一族郎党、みんな優秀で頑健な人ばかりとい う家は多くないだろう。 能力も体力も、皆でこぼこしている。ハンデ を持って生まれてくる人がいれば、家族や親 類がその人を支えて暮らす。トータルで見れ ば、どこの家も似たり寄ったりということだ ろう。 また、仕事ばかりで子供の躾まで手が回らな けらば、子の代、孫の代に、自分の失策が現 れてくる可能性もある。 もちろん、どこまでもが自分の責任で、どこ からが子供の責任かは、誰も決められない。 だから、議論できるようなことではない。 こういう長いスパンの話は、若い人には伝わ りにくいかもしれない。だが、周囲の知人を ながめて、祖父母、父母、本人、兄弟、子供、 孫と見ていかないとわかないことがある。 人は、三代か四代ぐらいかけてゆっくりと造 られていくものだ、と私は少なくとも思う。 」》 ◎“人は、三代か四代ぐらいかけてゆっくり と造られていくものだ、と私は少なくとも思 う” 角田美代子被告が、主犯とされる尼崎連続怪 死事件には、私は必死に目を塞ぎ、耳と閉じ 排除しようとしていますが、どうしても、襲 ってきます。 でも、この事件は、現代日本が抱える問題の 縮図だと思います。角田美代子は、突然異変 的に、平成の世に存在しえたわけでは、ない。 家族の崩壊、個性の壊滅、地域社会の空洞化、 社会秩序の衰退、殺人の平常化、警察の退化、 数えあげたら、きりがありません。 いま、この現在、日本に、角田美代子が存在 にするには、その親、また、その親、親戚た ち、隣近所、から遊離して、生きてきたわけ ではありません。 日本が抱えている「いびつ」が、角田美代子 を作り出したと思うのです。 今の日本には、かって、存在しなかったおぞ まし事件が起きています。親の遺体を自宅に 埋めて、年金を貰いつづけたその子たち。 親殺し、子殺し、妻殺し、夫殺し、それに、 無差別殺人、が、しばしば報じられます。 何を言いたいかと、三代前の親たちの責任は 重大だと思うからです。子供に最低限の人間 の有り様を教えてこなかった。家族の崩壊に 根っこがあると思うんです。 いや、三代前では、足りません。私の同年代 に属しますが、老人の公共的マナーの悪さに は、閉口しています。日本人は落ちるとこま で、落ちたのでないかという印象です。 ネガティブに書きすぎました。とうぜんのこ とながら、大多数の日本人は、その先祖伝来 のまっとうな家風を引き継でいます。だから、 日本があるのですが――。 後味が悪いので、お口直しに。 かねてより、私の憧れている家風があります。 幸田家です。 幸田露伴幸田文青木玉青木奈緒と続く 家系です。青木奈緒さんを、テレビで見たと き、その優雅さに惚れ込みました。日本の伝 統をそっくり受け継いでいました。すなわち、 幸田露伴の曾孫に当たります。 東京都生まれ、学習院大学文学部ドイツ文学 科卒業、同大学院修士課程修了、オーストリ ア政府奨学金を得てウィーンに留学。 1989年より翻訳・通訳などの仕事をしながら ドイツに滞在。 1998年に帰国して『ハリネ ズミの道』でエッセイストとしてデビューし ました。 ☆青木奈緒さん ☆幸田家のきもの [単行本] 幸田家のきもの ☆☆☆NHK視点・論点 「幸田家のきもの」2011年07月29日 (金) (つづく) (1173dys-777ent) (1174dys-777ent休)金〜 (1176dys-777ent休)日

『ツキの波』

新書: 189ページ 出版社: 新潮社 (2010/04) ・人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を 知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不 思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田 哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。 遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。 〔目次〕 第1章 運の総量は一定である 第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる 第3章 勝利は終末への第一歩 第4章 ヒットを打つよりフォームを固めよ 第5章 真理は市民社会の外にある 第6章 「運の達人」たちに学ぶ 終章  世界は乱雑なまま肯定される 〔著者〕 ☆竹内一郎(竹内たけうち いちろう)☆ ・1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出 家・著述業。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。 さいふうめい名義で『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の原案を担当。 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞受賞。 著書に『人は見た目が9割』など。 ツキの波 (新潮新書)参照:2011-11-21「できる人は「声」が違う!」『人は見た目が9割』(1)

竹内一郎著『ツキの波』(19)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(130)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−    「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】  ▼△第三章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘(36)△▼

・ヤクザ発原発経由リビア行き・

次の取材ターゲットを戦地と決めていた
《「――メーリングリストを通じ、海外メディアからのコンタクト も多かった。テレビ局はすべて断ったが、アルジャジーラの取材だ けは受けた。 1F(東京電力福島第一原発)で動画を撮影し、再びインタビュー に応じる代わり、リビアへの入国と現地取材を手伝ってもらうとい う交換条件が成立したからだ。 暴力団に対する風当たりは年々強まり、近々、取材さえ困難になる。 この分野だけでは、そう遠くない将来、路頭に迷う。暴力団記事が 消滅するかもしれない……慢性的な不安を抱えている私は、次のタ ーゲットを戦地と決めていた。 組織対組織の暴力団抗争を突き詰めていけば、最後は国家対国家の 戦争にたどり着くのではないか。そう考えたのだ。 戦場取材には多くのエキスパートがいて、そう易々と入り込めない ことは分かっている。また彼らの中には、「求められる文章や写真 が定形化してしまい、もう辞めよう」と考えている記者もいると聞 いていた。 が、マンネリ化に対する拒否反応は場数を踏んだ専門家だけの苦悩 である。食えるか食えないかはともかく、私のような戦争初心者に とって、新鮮な体験となることだけは間違いない。 東日本大震災前、取材場所として選んでいたのがリビアだった。カ ダフィという独裁者がなんとも暴力団的だし、2010年のジャス ミン革命から始まった“アラブの春”はリビアにも到達すると予想 した。 アルジャジーラの記者に訊いても、独裁政権が崩壊するのは原発取 材が終わった頃だろう、とアドバイスされた。 暴力団原発事故―リビアという流れを、「危険」というキーワー ドで括れば、一本の筋がピッシと通る。 結局のところ、このプランは失敗だった。1Fでの勤務最終日、首 都・トリポリが陥落してしまったからだ。 ――」》 ◎日本維新の会、お前もか! よく、フラフラしますね。 きょう、報道によれば、日本維新の会が、次期衆院選で掲げる公約 の素案に、「2030年代までの既存の原発の全廃」と「原発輸出 容認」が盛り込まれることがわかりました。 記者団に矛盾を指摘された維新代表の橋下徹大阪市長は、こう反論 していました。 「野田政権が打ち出した「30年代原発ゼロ」の方針に対しては、 日本の核技術の優位性が失われることなどを懸念する経済界が強く 反発している。維新が「原発輸出容認」を打ち出すのはこうした懸 念に配慮する現実路線からだ」 党綱領の「維新八策」では原発について「先進国をリードする脱原 発依存体制の構築」という抽象的な表現だったんでうが、次期衆院 選が近づく中で維新の政党支持率が下落し、「人気取り政策」だけ では持たないという認識から、理念を捨てて、現実路線ですか。 あるいは、石原新党との提携に備えてかしら、事前に知っていた? ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(95)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈32〉△▼ ・ニ この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

内村鑑三の天譴論(てんけんろん)・(その4)

背徳の町、ソドムとゴモラに天罰を下して、滅ぼす
《「――背徳の町、ソドムとゴモラに天罰を下してこれを滅ぼそう とする神に対して、アブラハム情状酌量を願い出る。   アブラハムは進み出て言った。 「まことにあなたは、正しい者と悪い者を一緒に滅ぼされるのです か。あの町に正しい者が五十人いるとしても、それでも滅ぼし、そ の五十人の正しい者のために、町をお赦しにはならなのですか。正 しい者を悪い者と一緒に殺し、正しい者を悪い者と同じ目に遭わせ るようなことを、あなたがなさるはずがございません。全くありえ ないことです。全世界を裁くお方は、正義を行われるべきではあり ませんか。」  主は言われた。 「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者たちのた め、町全部を赦そう」  アブラハムは答えた。 「塵あくたにすぎないわたしですが、あえて、わが主に申し上げま す。もしかすると、五十人の正しい者に五人足りないかもしれませ ん。それでもあなたは、町のすべてを滅ばされますか。」  主は言われた。 「もし、四十五人いれば滅ぼさない。」 ――」》 ◎こんな発言をした人は、いま、なにを考えているだろうか。 福島第一原子力発電所事故(2011年3月11日)のあと、 ・松本義久(東京工業大学准教授)は、 「(乳児にも三〇〇ベクレル以上の水を飲ませてもいいのですか? と聞かれて)全然大丈夫です!」 (二〇一一年三月ニ一日、テレビ朝日やじうまテレビ!」。  同日、厚生労働省は「一〇〇ベクレルを超えるものは乳児に飲ま  せないで」と警告) 「(現場に向かう東京消防庁隊員へ向かって)ニ五〇ミリシーベル  トならば全く問題ありません」 「被曝でダメになっても精子はまた新しく再生されます」 「遺伝子の神様があなたの精子を守ってくれます」 (二〇一一年三月三〇日、テレビ朝日ワイド!スクランブル」)

◆10月4日現在:福島県民の県外避難者5万9031人(県発表)

福島民報社のニュースサイト ◆◆第二「再稼働困難」 田中委員長が会見で示す 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。

沖縄戦は終わっていない。今も戦争PTSDに苦しむお年寄り。

琉球新報のニュースサイト ◆◆オスプレイ夜間訓練 92デシベル 騒音、工場レベル沖縄タイムスのニュースサイト ◆◆知事「日米沖、協議の場を」 米シンポで強調 ・沖縄の基地問題について討論するパネリストの  仲井真知事(中央)ら=23日、米ワシントン  ・ウィラードホテル ◇Wikipedia:沖縄県の歴史◇ ★琉球の時代: 大いなる歴史像を求めて (ちくま学芸文庫) 琉球の時代―大いなる歴史像を求めて (ちくま学芸文庫)

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔秋〕 植物   一点の白きは母や曼珠沙華
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

與謝野晶子 
・君死にたまふことなかれ・
旅順口包圍軍の中に在る弟を歎きて            あゝをとうとよ、君を泣く、 君死にたまふことなかれ、 末に生れし君なれば 親のなさけはまさりしも、 親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとをしへしや、 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや。 堺(さかひ)の街のあきびとの 舊家(きうか)をほこるあるじにて 親の名を繼ぐ君なれば、 君死にたまふことなかれ、 旅順の城はほろぶとも、 ほろびずとても、何事ぞ、 君は知らじな、あきびとの 家のおきてに無かりけり。 君死にたまふことなかれ、 すめらみことは、戰ひに おほみづからは出でまさね、 かたみに人の血を流し、 獸(けもの)の道に死ねよとは、 死ぬるを人のほまれとは、 大みこゝろの深ければ もとよりいかで思(おぼ)されむ。 あゝをとうとよ、戰ひに 君死にたまふことなかれ、 すぎにし秋を父ぎみに おくれたまへる母ぎみは、 なげきの中に、いたましく わが子を召され、家を守(も)り、 安(やす)しと聞ける大御代も 母のしら髮はまさりぬる。 暖簾(のれん)のかげに伏して泣く あえかにわかき新妻(にひづま)を、 君わするるや、思へるや、 十月(とつき)も添はでわかれたる 少女ごころを思ひみよ、 この世ひとりの君ならで あゝまた誰をたのむべき、 君死にたまふことなかれ。            (戀ごろも) ※Wikipedia:與謝野晶子  ☆56 日本の詩人の系譜:与謝野晶子 (Kubo Prof. さんが 2011/02/27 にアップロード) 【作品番号56:日本の文化の源流:  日本の詩人の系譜・与謝野晶子  "君、死にたまうことなかれ"       2011/02/28 Prof. kubo】 ◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇ 《芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫) ・悲劇・     悲劇とはみずから羞(は)ずる所業を敢(あえ)てしなけ ればならぬことである。この故に万人に共通する悲劇は排泄 (はいせつ)作用を行うことである。 ・強弱・  強者とは敵を恐れぬ代りに友人を恐れるものである。一撃 に敵を打ち倒すことには何の痛痒(つうよう)も感じない代 りに、知しらず識(し)らず友人を傷つけることには児女に 似た恐怖を感ずるものである。    弱者とは友人を恐れぬ代りに、敵を恐れるものである。こ の故に又至る処に架空の敵ばかり発見するものである。〈49〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

私の父は派手なネクタイが好きなの。
My father likes loud ties.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《アメリカ》◎◆◎

Boy Reading Sister's Diary(姉の日記を盗み読む弟)
・1942年3月21日号『サタデーイブニングポスト』誌表紙作品。 (全作品322点の206番目の絵画。ロックウェルは、1942年  に「ポスト」誌に8点の絵を発表。この絵は1942年の第2番目  の作品になります。ちなみに、彼は1916年から1963年にかけ、  47年間にわたり「ポスト」誌とのタイアップは続きました) 少年の楽しそうな表情ってありませんよね。まさに破顔一笑。モ デルの少年から、このような表情を引き出したロックウェルも、 また、笑いを堪えている様子が浮かんできます。  男の子だったら、おねいさんの日記を偶然見つけて、ページを開 いて、読んでしまうなんて、こんな秘密の愉しみに、抵抗できな いでしょうね。 この時期の、ほとんどの少年にとって、姉が書いている日記の内 容は、面白くて、なお、想像を超えたものでしょう。 あれ、あれ、少年は、後先考えず、日記のページをちぎり取って いますよ。 ちぎり取ったページを、小脇に抱えたり、膝に挟んだり、ポケッ トにまで詰め込んでいます。足下にも2枚落ちています。少年の 没頭ぶりは尋常ではありません。 キミ、キミ、あとは、知らないよ。 この少年には、二つの選択肢しかが残されていません。姉の弱み を握って脅かすか、大喧嘩の道を選ぶか。 ◆ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell (1894年2月3日‐1978年11月8日〈84歳〉) ・ノーマン・ロックウェルアメリカの画家、イラストレーター。 軽いタッチでアメリカの市民生活を描いて、アメリカで幅広い大 衆的人気を博しています。 ニューヨーク生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイス カウト協会の雑誌などに絵を書き始め、ボーイスカウト運動への 貢献に対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞 (シルバー・バッファロー章)を受賞しています。 1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』 紙の表紙を飾り、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気が あります。 アメリカ人の日常生活を描くことが、作品の重要な主題で、子ど も、とりわけ、少年や犬などの小動物が作品に頻繁に現れるのは、 彼の生い立ちに影響しています。両親とも画家の家庭に、1884年 ニューヨーク郊外で生まれました。 ☆Norman Rockwell ☆Norman Rockwell: 332 Magazine Covers  (Tiny Folios Series) [ハードカバー] Norman Rockwell: 332 Magazine Covers (Tiny Folio) ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 1 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】 ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 2 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】