2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今年はこの「金杯」の当日にきわめて不愉快かつ不吉な経験を

今年はこの「金杯」の当日にきわめて不愉快かつ不吉な経験を 【正月五日といえば、誰しも当たり前のことだが 「駄メシ」を食いたい。つまり、ラーメンとか カレーライスとか牛丼とか、おせち料理の対極 にあるものが食いたくなる。中山競馬場のラー メンなら…

例年正月五日、「金杯」は中山、京都の東西両競馬場で開催

例年正月五日、「金杯」は中山、京都の東西両競馬場で開催 【このレースの馬券を買わないと、向こう一年、 ろくに競馬もできないような気がする。セコい 買い方をすると、一年中しみったれたバクチを 打つような気になる。そういう情けない年にし たくないの…

わが血統は父方母方ともにバクチ好きの遺伝子をもつ

わが血統は父方母方ともにバクチ好きの遺伝子をもつ 【一方で、わが血統はどこをどう見渡しても、文 学なるものとはてんで無縁なのである。一族郎 党、学芸の素養は毛ばかりもなく、ゆえに幼い ころから本好きであった私は、一種の異物とし て扱われていた。…

鳴尾記念でサンライズフラッグという馬が勝ち大穴をあけた

鳴尾記念でサンライズフラッグという馬が勝ち大穴をあけた 【私はあながち血統論者ではないのだが、さきの 遺伝子について思いをめぐらせていた折から、 この結果について、ひどく考えこんでしまった。 むろん、サンライズフラッグは弱い馬ではない。 しかし…

遺伝子なるものは「宿命」の科学的異名であろう

遺伝子なるものは「宿命」の科学的異名であろう 【わが父は稀代のバクチ好きであった。連夜の バクチ三昧であまり家に帰らず無理がたたっ て肝臓を病んだのちも昼間はもっぱら競輪場 通いを続け、結局は寒風吹きすさぶ京王閣の スタンドで風邪をこじらせ、そ…

二年間の自衛隊生活で得たものは計り知りない

二年間の自衛隊生活で得たものは計り知りない 【その環境を冷静に観察すると、さまざまの ことが手に取るようにわかった。プライバ シーのない不自由な生活ではあったが私は その中でわれわれの世代の作家が宿命的に 負わねばならない現実を知ることができた…

自衛隊入隊の決心を固めたときほどのチャンスはなかった

自衛隊入隊の決心を固めたときほどのチャンスはなかった 【三島由紀夫の死というジャンピング・ボード がなければ、もともと非才で学問嫌いな私は、 おそらく大学に行かず、行ったところでロッ クアウトをいいことに時を満然と過ごし、本 好きの無頼漢になっ…

思い起こせば二十七年前、卒然と自衛隊を志願した

思い起こせば二十七年前、卒然と自衛隊を志願した 【自衛隊に行くと言い出したとたんに友人たちは狂 気の沙汰だと罵り、親兄弟は嘆き悲しんだ。今も 耳に残る周囲の反応の大方は、「おまえはバカだ と思っていたが、そこまでバカだとは知らなかっ た」という…