2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の「声」を聞くと自己嫌悪?

{「自分の声だと思っているもの」と、実際に他人が聞い ている声とは、異なっています。嗚呼、そんな声で自分 は世の中をわたってきたのか! 友人知人は、よくぞ、 こんな声の持ち主と会話してくれたものだ。自己嫌悪と 感謝の気持ちが、ないまぜなって、湧…

購買意欲をかきたてるジャパネット高田社長の声

{民放のアナウンサーは、ニュースも読みますが、バラエティ などに出ている人は、基本的に人を興奮させるのが仕事です。 視聴者を惹きつけて何としても視聴率を稼がなくてはならな いのです。人を惹きつけなくてはならない使命を帯びている 人は基本的に声…

政治家たちの声が弱々しくなってきた

{菅直人、鳩山由紀夫、麻生太郎、福田康夫、安倍晋三……。 私の好きな政治家ではありませんが、小泉純一郎まで遡ら ないと、声そのものに力のある総理はいないと言ってよい と思います。もちろん、政治家の資質は、声がすべてでは ありません。しかし、弁論…

振り込め詐欺は声の特性を利用している

{冷静なら「孫の声ではないようだ」と判断できる人も、 愛する孫が自分の危機を必死で訴えるので、思わず動 揺してしまいます。電話の主が本当の孫であるか否か、 判断材料は声だけです。老人は、多くの場合、日常的 に孫と接していないので、普段は声を聞…

NHKのアナウンサーの声はなぜ低いか

{人を落ち着かせるのは、低い声だということがわかっています。 だから、どの国に行っても、テレビのリモコンをザッピングし ていくうちに「ああ、この局が国営放送だな」ということがわ かります。一方、民放はスポンサーの地名度を高めたり、商品 を買っ…

江戸の世界観を醸し出す中村吉右衛門の「声」

{『鬼平犯科帳』は、池波正太郎さんの原作も面白いのですが、 テレビドラマの成功もあって、その人気に拍車がかかった作 品です。主人公の長谷川平蔵を、中村吉右衛門さんが演じた ことは大きな成功の要因です。大きな組織の長である平蔵の 貫禄を、吉右衛…

「秀吉」に見る竹中直人と西田敏行の違い

{竹中直人さんは、演じる役によって、「声の響き」を 変えている俳優のように思えます。声自体を変えてい るというより、口の中で共鳴する声の、響かせ方を変 えているです。彼がNHKの大河ドラマ『秀吉』を演 じた時のことです。足軽時代の秀吉から、天…

一瞬で声と顔を一致させるコロッケの技

{コロッケさんは、声真似の天才ですが、最初は形態模写で 売り出した芸人さんです。顔真似をしていくうちに、徐々 に声も似ていったという印象です。彼の場合も声と顔がセ ットになります。おそらく、彼は、ちあきなおみさんの声 を出す時は、条件反射的に…

ポップス界の王様・桑田佳祐のしわがれ声

{彼の楽曲は「湘南サウンド」と呼ばれるように、 夏に出す曲はとりわけ海のイメージが強烈です。 ノリがよくてカッコいい。江の島辺りを、スポ ーツカーで風を切りながら走っている時に、カ ーステレオで聴くとピッタリでしょう?} 『「声」は見た目よりも…

毒蝮三太夫の暴言はなぜ好感を持たれるのか

{毒蝮三太夫さんは、口の悪さが“売り”の芸人です。 言葉は丁寧にしゃべるほうがよいと、どんなマナー 本にも書いてあります。毒蝮さんは、その対極にあ るしゃべりをしています。彼はお年寄りに向かって、 「早くくたばっりやがれ、このクソ婆あ」などと言 …

“ちょっとダミ声”を武器にするみのもんた

{みのもんたさんは、元文化放送のアナウンサーで、ちょっと だみ声っぽいところがあります。文化放送のアナウンサー時 代は、滑舌がよくて、早口が持ち味だったと記億しています。 テレビの「プロ野球珍プレー・好プレー」の職人技ともいえ るナレーション…

さかなクンは声の高さを売りにする

{魚類に関する膨大な知識量を売りにするタレント・さかなクン は、高い声の人です。彼のしゃべり方はちょっと癖っぽいとこ ろがあって、恐らく電話で聞いたりすると、あんまり心地よい とは思えません。しかし、顔のつくりと相まって、声の高さが キャラク…

桃井かおりの声は一九七〇年代にあっていた

{彼女が、芸能界に颯爽とデビューしたのは、一九七〇年 代のことでした。熱い政治の季節の少しあと辺りです。 『神田川』に代表される四畳半フォークの時代でした。 繁栄は私たちを幸せにしたのだろうか――。そんな時代 風潮に、桃井さんの声はピッタリあっ…

引田天功の脱出劇に欠かせない女の絶叫、一谷伸江さん

{女性の声の「盛り上げる声」で印象的なのは、 一谷伸江さんの「絶叫」です。引田天功さん のマジック・ショーに欠かせない声の持ち主 として、ご記憶の方も多いでしょう} 『「声」は見た目よりものをいう』〈著者〉竹内 一郎(8) 第一章 できる人は「声…