大仕事をした人は人生に一度や二度は大きな失策をしている

大仕事をした人は人生に一度や二度は大きな失策をしている

{若い秀才など見ていると、全勝意識にとらわれ
  過ぎてるように思う。もちろん負けた経験がな
  いからそうなるだろうが濃淡をつけるという感
  覚は磨いておいた方がいいのではないだろうか}

竹内一郎著『ツキの波』(17)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(128)

▼△第三章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘(34)△▼

・任侠社長・(その3)

社長はなにかあればすぐに自分が矢面に立つ
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(93)

▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈30〉△▼ ・ニ この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

内村鑑三の天譴論(てんけんろん)・(その2)

地震に正義も道徳もありません

竹内一郎著『ツキの波』(17)

・第1章 運の総量は一定である(15)
◇攻め時、守り時◇
大仕事をした人は人生に一度や二度は大きな失策をしている
《「 ◇今日の注目写真(Source:REUTERS◇ ◇Italian scientists convicted over earthquake warning (By Alberto Sisto Mon Oct 22, 2012 L'AQUILA, Italy (Reuters) - Six scientists and a government official were sentenced to six years in prison for manslaughter by an Italian court on Monday for failing to give adequate warning of an earthquake that killed more than 300 people in L'Aquila in 2009.) この辺りの考え方は、賭博をやらなくても、 サッカー観戦などをすれば納得できるのでは ないだろうか。 攻める時は徹底して攻める。守りに入ったら、 ガードを固くする。 上昇運の時は、強めにプッシュする。下降運 の時は、無理な勝負は避ける。同じことであ る。 上昇運の時は、自分が欲しいと思うものの中 で、優先順位の高いものを目指す。下降運の 時は、より優先順位の低いものに取り組む。 自分の欲しいものはよりたくさん取る。そう でないものを取れなくても、あれは仕方がな かったと諦める。 そういう考え方を持っている人と、そうでな い人とでは、人生全体では大きく差が開いて しまう。 若い秀才など見ていると、全勝意識にとらわ れ過ぎているように思う。もちろん、負けた 経験がないからそうなるだろうが、濃淡をつ けるという感覚は磨いておいた方がいいので はないだろうか。 自民党のプリンスで、総理候補の一人だった、 故・中川昭一財務大臣は、連戦連戦の人生だ った。 死の直前、初の落選を経験している。その落 ち込みようはいかばかりだったであろう。 もちろん落選には「酔っぱらい会見」という 本人のミスが絡んでいるが、一方で、どう頑 張っても民主党に風が吹いているときには、 良い結果は出なかったという考え方もできた。 そう思えば「今回はツキがなかった」と割り 切れたかもしらない。 大きな仕事をした人の評伝などを読むと、人 生に一度や二度は大きな失策をしていること がわかる。 全戦全勝の人というのもいるのだろうか――。 」》 ◎中川昭一氏は、平成21年10月3日、こ の世を去る前の二ヵ月前、自らのブログに次 のような文章を残していました。 Ⅵ.「日本があぶない」(最終章) 以上、述べた様に民主党政権公約は意味不 明、あいまい、弱者切捨て、お粗末、まやか し、矛盾のオンパレード。しかも、まだまだ たくさんあって書ききれない。 (書く方も読む方もそんなに暇ではない……  民主党はそれを狙って隠しているのか?) 民主党の言動を見ていると、自民党とあまり 変わりない様に見せて、政治と政策は(極左 も含めた)一部が支配し、その他大勢は政策 にも全く関与できない駒にすぎず、恐ろしい 北朝鮮労働党の様な政党に見えてならない。 そもそも、この公約は一体どこの国の公約だ ろうか。民主党と知らずに読む人に、この公 約はどこの国の政党だと思いますかと問うて みたい。   ・毒の入った「ヤミ鍋」だ。 (言われたら後から何でも入れる) こんな政策が実現したら、国民は意欲をなく し、経済や地方は衰退し、国力は必ず破壊し、 公務員の労働組合だけが盛える国家になる。 ヒトラー毛沢東も似たような手法で権力を 握ったが、その後の国家と国民はどうなった か。   平成5年の細川内閣成立後の日本(不景気、 凶作、ウルグアイ・ラウンド終結等)はどう なったのか。 「民主党の風」は「日本破滅の風」だ。    絶対に阻止しなければならない。   「希望と発展、魂もない国家」にしてはな らない。    これでは日本は沈没する。               2009年8月12日 中川昭一記 言葉がありません。 ☆飛翔する日本 [単行本] 飛翔する日本 (つづく) (1171dys-775ent)

『ツキの波』

新書: 189ページ 出版社: 新潮社 (2010/04) ・人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を 知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不 思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田 哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。 遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。 〔目次〕 第1章 運の総量は一定である 第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる 第3章 勝利は終末への第一歩 第4章 ヒットを打つよりフォームを固めよ 第5章 真理は市民社会の外にある 第6章 「運の達人」たちに学ぶ 終章  世界は乱雑なまま肯定される 〔著者〕 ☆竹内一郎(竹内たけうち いちろう)☆ ・1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出 家・著述業。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。 さいふうめい名義で『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の原案を担当。 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞受賞。 著書に『人は見た目が9割』など。 ツキの波 (新潮新書)参照:2011-11-21「できる人は「声」が違う!」『人は見た目が9割』(1)

竹内一郎著『ツキの波』(17)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(128)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−    「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】  ▼△第三章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘(34)△▼

・任侠社長・(その3)

社長はなにかあればすぐに自分が矢面に立つ
《「――不甲斐ない政治家の中にも、作業員を支援しようと動いて くれる一派がおり、作業員の生の声を聞きたいとメールをもらって いた。 谷口プロジェクトをきっかけに参加した『医療ガバナンス』という メーリングリストのシステムを理解せず、誤って個人情報を載せた 私信を読者全員に送ってしまい、そこに書かれていたメールアドレ スや電話番号を通じて、あちこちから連絡が入るようになっていた のだ。 いわき市で私ら新入社員の顔見世を兼ねた歓迎会が行われた際、民 主党参院議員の石橋道宏らが、偶然、いわき市を視察していたため、 社長の許可をもらって同席してもらった。もちろん、同僚たちには 「あの人たちは我々の味方だ」と説明してあった。 まだ、早い時間だったので酔も浅く、それなりに有意義な話が聞け たと思う。 ただ、うちの社長は体質が任侠である。口数が少なく「男なら行動 で示せ」が信念だ。 社員の交通事故やトラブル、家庭内不和の仲裁、借金の肩代わり、 果ては不良たちとの喧嘩まで、なにかあればすぐに自分が矢面に立 つ。客観的にみて、面倒見のよさは常軌を逸しており、少々病的で ある。 ――」》 ◎「もうこの国は駄目だろう」、活字で見るとドッキとしませんか 毎日新聞夕刊連載小説、白石一文著作の『秘密』の中見出しです。 数十年にわたり、新聞小説を読んで来ましたが、これほど今日的な 課題と同時進行する小説に出会ったことは、あまりありません。 〈(田中角栄とは違って)小沢は陰性で人嫌いである。共に自らの  権力維持に利用できる人材を登用するが、田中は、数ある追従者  の中で抜きん出た才能の持ち主を巧みに見分けて使い、小沢は田  中を裏切った自らの体験から、能力の有無ではなく単に忠誠心の  濃淡だけを基準に手下を要職に送り込んだ。  おそらく、もうこの国は駄目なのだろうと思う。〉 これは、大手出版社で次期社長と目されていた一役員、余命一年の 「膵臓がん」を宣告されて、日々を過ごす主人公が、吐き出す言葉 です。まるで著者の白石一文自身が、死を覚悟して書いているよう な文章です。 〈今回の震災が、あたかも六十数年前の敗戦のごとく、国家再生の  起爆剤となるかと一時期待もしたが、これほどの原子力災害を国  民にもたらしながら、なおそれでも原発の維持と諸外国への輸出  を目論む民主党政権自民党の姿を目の当たりにして、私は、こ  の国の国家としての命運はすでに尽きたのではないか、という気  がしていた。〉(2012年10月22日掲載) ずーと、心の底で感じていることを、こうも、冷徹に書かれてしま うと、絶望感が込み上げてきて、有責感で、孫の顔をまともに見る ことができない。 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(93)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈30〉△▼ ・ニ この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

内村鑑三の天譴論(てんけんろん)・(その2)

地震に正義も道徳もありません
《「――そのような近代日本の「偉人」の一人ともいうべき内村鑑 三が、関東大震災に際して、どのような天罰論ないし天譴論を展開 したのか、しばらく内村の議論を追ってみよう。 まず内村は、「天災は読んで字の通り天災であります」と書き出し て、それが自然現象であることを確認することから始めている。   天災は読んで字の通り天災であります。即ち自然の出来事であ   ります。之に何の不思議もありません。。地震は地質学の原理   に従い、充分に説明出来る事であります。   地震に正義も道徳もありません。縦(よし)、東京市は一人の   悪人なく、其の市会議員は尽く聖人であり、其の婦人雑誌は尽   く温良と謙遜とを伝うる者であったとするも、地震は起こるべ   き時には起こったに相違ありません。 「天災」という語の「天」には、「天罰」や「天恵」のようには、 神の意思というニュアンスは含まれていない。 天災の「天」はすなわち自然現象であり「地質学の原理」にしたが って起こるのだから、そこには「正義も道徳も」ないのだとう内村 は言う。 ――」》 ◎現状の公職選挙法では、歳費の国庫への返納を禁止されています そんなバカな!!! 2009年8月30日の第45回衆議院議員選挙で当選した議員に、同 月30日と31日のわずか、2日間の在任期間に対して、8月分の 歳費・文書通信費として計230万1千円満額が、翌月16日に支 払われました。 これは、日給換算で約115万円、全議員で約11億円という巨額 な支出でありますが、「社会常識を逸脱している」「無駄遣いだ」 と糾弾しても、現状の公職選挙法では、国庫への返納を寄付行為と みなされ禁止されているためです。 念には念を入れて、受け取り拒否はできないことになっています。 なお、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律には、日割り 計算などの制度が作られておりません。よく平気、盗っ人猛々しい。

◆10月4日現在:福島県民の県外避難者5万9031人(県発表)

福島民報社のニュースサイト ◆◆浪江町、仮の町で3市と協議へ 仮設の3市町とも 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。

沖縄戦は終わっていない。今も戦争PTSDに苦しむお年寄り。

琉球新報のニュースサイト ◆◆「国務次官補「深い懸念」 仲井真知事が米政府に抗議 【米ワシントン22日=松堂秀樹本紙特派員】 ☆沖縄タイムスのニュースサイト ◆◆2米兵暴行:在日米海軍司令官が謝罪 ・2米兵暴行事件の謝罪で与世田兼稔副知事 を訪ねたダン・クロイド在日米海軍司令官は 終始こわばった表情だった=23日、県庁 ◇Wikipedia:沖縄県の歴史◇ ★琉球王国 (岩波新書) 琉球王国 (岩波新書)

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔秋〕 植物   やはらかにハンドルを切る紅葉谷
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☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

永井荷風訳 
・死のよろこび・
シャルル・ボードレール 蝸牛匍(は)ひまはる泥土(ぬかるみ)に われ手づからに底知れぬ穴を掘るらん。 安らかにやがて老ひさらばひし骨を埋め、 水底に鱶の沈む如忘却(わすれ)に眠るべし。 われ遺書を厭(い)み、墳墓(ふんぼ)をにくむ。 死して徒(いたずら)に人の涙を請(こ)はんより、 生きながらにして吾(われ)寧(むし)ろ鴉をまねぎ、 汚れたる脊髄の端々(はしばし)をついばましめん。 あゝ蛆蟲(うじむし)よ。眼なく耳なき暗鄢の友、 汝(なれ)が爲めに腐敗の子、放蕩の哲学者、 よろこべる無頼(ぶらい)の死人は来れり。 わが亡骸(なきがら)にためらふ事なく食入て 死の中(うち)に死し、魂失せし古びし肉に、 蛆蟲よわれに問へ。猶も悩みのありやなしやと。                  (珊瑚集) ※Wikipedia:永井荷風 ◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇ 《芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)二宮尊徳・(下)  けれどもこの立志譚は尊徳に名誉を与える代りに、当然尊 徳の両親には不名誉を与える物語である。  彼等は尊徳の教育に寸毫(すんごう)の便宜をも与えなか った。いや、寧(むし|ろ与えたものは障碍(しょうがい) ばかりだった位である。  これは両親たる責任上、明らかに恥辱と云わなければなら ぬ。しかし我々の両親や教師は無邪気にもこの事実を忘れて いる。  尊徳の両親は酒飲みでも或は又博奕(ばくち)打ちでも好 い。問題は唯尊徳である。どう云う艱難辛苦(かんなんしん く)をしても独学を廃さなかった尊徳である。我我少年は尊 徳のように勇猛の志を養わなければならぬ。    わたしは彼等の利己主義に驚嘆に近いものを感じている。 成程彼等には尊徳のように下男をも兼ねる少年は都合の好い 息子に違いない。  のみならず後年声誉を博し、大いに父母の名を顕(あら) わしたりするのは好都合の上にも好都合である。  しかし十五歳に足らぬわたしは尊徳の意気に感激すると同 時に、尊徳ほど貧家に生まれなかったことを不仕合せの一つ にさえ考えていた。丁度鎖に繋(つな)がれた奴隷のもっと 太い鎖を欲しがるように。〈47〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

彼女はもっと自信を持つべきだわ。
She should have more confidence.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《アメリカ》◎◆◎

The Hitchhiker(ヒッチハイカー)
・1940年11月30日号『サタデーイブニングポスト』誌表紙作品。 (全作品322点の197番目の絵画。ロックウェルは、1940年  に「ポスト」誌に7点の絵を発表。この絵は1940年の第6番目  の作品になります。ちなみに、彼は1916年から1963年にかけ、  47年間にわたり「ポスト」誌とのタイアップは続きました) この絵画は、まだ、アメリカの治安が良くて、安全に旅ができる時 代があったことを示しています。 アメリカでは、長い間、ヒッチハイクは、かなり一般的な移動の手 段でした。とくに、1960年代では、多くの人は乗せてもらたり、乗 せたりしていました。ところが、今日では、知らない人の車に乗る というヒッチハイキングは、危険な行為と考えられています。 それにしても、このヒッチハイカーは、のん気なもんです。はっき りしているのは、彼の目的地が、マイアミということだけです 運を天に任せるというか、そのリラックスぶりには、呆れてしまい ます。彼は道端に立って、親指を突き出して車を招いているわけで はありません。それどころか、寝ころんで、ウクレレを弾いている ではありませんか。それに、靴も、脱ぎ捨てたままです。 かれの意思が分かるのは、白いペンキでカバン書かれた親指を立て た手の絵とマイアミというの文字だけです。 お天道様を浴びながらゆったりと、パイプを咥えながら、マイアミ まで乗せてくれる車を待っているんです。 果たして、彼はマイアミへ行く事ができたのだろうか、想像はふく らむばかりです。 ◆ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell (1894年2月3日‐1978年11月8日〈84歳〉) ・ノーマン・ロックウェルアメリカの画家、イラストレーター。 軽いタッチでアメリカの市民生活を描いて、アメリカで幅広い大 衆的人気を博しています。 ニューヨーク生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイス カウト協会の雑誌などに絵を書き始め、ボーイスカウト運動への 貢献に対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞 (シルバー・バッファロー章)を受賞しています。 1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』 紙の表紙を飾り、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気が あります。 アメリカ人の日常生活を描くことが、作品の重要な主題で、子ど も、とりわけ、少年や犬などの小動物が作品に頻繁に現れるのは、 彼の生い立ちに影響しています。両親とも画家の家庭に、1884年 ニューヨーク郊外で生まれました。 ☆Norman Rockwell ☆Norman Rockwell: 332 Magazine Covers  (Tiny Folios Series) [ハードカバー] Norman Rockwell: 332 Magazine Covers (Tiny Folio) ☆Norman Rockwell: An American Icon (amLira さんが 2008/01/28 にアップロード) 【A Documentary I made for US History on  Norman Rockwell. I used an awesome clip  from denis61 who made an animation of him!】