花の季節である、めくるめくる桜の洪水が押し寄せる

花の季節である、めくるめくる桜の洪水が押し寄せる

【満開の桜はひとりで見るがいい。訪れる人
 もないささやかな木でもいいから、その根
 方にひとり蹲って散りかかる花にまみれる
 のである。じっとそうしていると、人生に
 は、ほかに何もいらないという気分になる】

浅田次郎著『ま、いっか。』(41)

第1章 男の本音(41)
◇花のしたにて◇(2)

花の季節である、めくるめくる桜の洪水が押し寄せる

《「 ◆ハッとするピクチャー(Source:REUTERS◇ ◇Earth from space (The Nile and the Sinai Peninsula are pictured in this handout photo courtesy of Col. Chris Hadfield of the Canadian Space Agency, who is photographing Earth from the International Space Station, taken on March 20, 2013. REUTERS/CSA/Col. Chris Hadfield/Handout) そのときのショックは忘れられない。無口で 控えめな恋人たちはみな、飾られた花によっ てあらぬ誤解をし、すんでのところで私から 身を翻したのである。 べつだん自宅に呼んだ間が悪かったからでは なく、暮らしぶりが貧しかったせいでもなか った。 私は女がいるのにほかの女をアパートに引っ ぱりこむ、ろくでなしだと思われたのである。 自分の性格などよくは知らないけれど、たぶ ん親しい人々は、さもありなんとほくそ笑む 話ではあるまいか。 世事に長けているようでありながら、私はい つも肝心なところが抜けている。しかしこの ごろになって、こんなふうに考えるようにな った。 私は恋人よりも、花のほうを愛していたので はあるまいか。そして文机に飾られた花も、 しおれるまで私を愛してくれていた。 貧しいアパートにはきっと、私と姿の見えぬ 何ものかと醸すかぐわしい色香が満ちていた。 恋人たちの顔はみな忘れてしまったが、ほん 何日かでしおれていった花たちの顔は、ひと つ残らず覚えているような気がする。 いよいよ花の季節である。 梅が咲き、山茱萸が咲き、辛夷が咲けばじき に、めくるめくる桜の洪水が押し寄せる。日 ごろ花を賞(め)でる心のない人でも、さす がにこの季節ばかりは気もそぞろになる。 桜という絶世の美女たちに誰もが心奪われる。 古来わが国には、花といえば桜の意であった。 満開の桜はひとりで見るがいい。訪れる人も ないささやかな木でもいいから、その根方に ひとり蹲って散りかかる花にまみれるのであ る。 じっとそうしていると、人生にはほかに何も いらないという気分になる。 」》 ☆横浜・三ツ沢公園の桜 ■今年は、春が、いっぺんにやってきちゃい ました。近所の桜も、あっというまに咲き始 めした。まさに春爛漫です。 私の好きな絵のひとつに、サンドロ・ボッテ ィチェリの『春(ラ・プリマベーラ)』があ ります。春が溢れかえっている絵です。春を 凝縮するとこうなるのかなあ……。 この絵はボッティチェリの代表作。愛と美の 女神ヴィーナスを中心にすえて、左にヘルメ ス、三美神、右に春の女神プリマヴェーラ、 花の女神フローラ、西風ゼフェロスを配置し ています。 絵の主題は、一応「ヴィーナスの王国」を描 いた推測されますが、その解釈については諸 説あり、難解な絵画でもあります。 画面の中央に配される着衣のヴィーナスは、 「世俗のヴィーナス」を表わしています。 ちなみに、同画家の『ビーナスの誕生』に描 かれている裸体のヴィーナスは「天上のヴィ ーナス」を表すとされています。 「アグライア(輝き)」、「エウフロシュネ ー(喜び)」、「タレイア(花の盛り)」を 意味する三美神の描写は、ルネサンス期の絵 画作品の中でも特に優れており、ラファエロ の描いた三美神とともに、卓越した表現や図 像展開からルネサンスを代表する三美神とし て広く知られています。 ☆ 春(ラ・プリマベーラ) (La Primavera) 1482年頃 ウフィツィ美術館フィレンツェ ☆「四季」から春 ヴィヴァルディ (アップロード日: 2008/04/19) 【ヴィヴァルディ 漆原朝子  http://www.geidai.ac.jp/staff/fm032j....】 ◎協奏曲第1番 ホ長調、RV.269「春」(La Primavera) 〈曲の構成〉 ・アレグロ ( Vivaldi Spring mvt 1 Allegro) 春がやってきた、小鳥は喜び囀りながら祝っ ている。小川のせせらぎ、風が優しく撫でる。 春を告げる雷が轟音を立て黒い雲が空を覆う、 そして嵐は去り小鳥は素晴らしい声で歌う。 鳥の声をソロヴァイオリンが高らかにそして 華やかにうたいあげる。 ・ラルゴ ( Vivaldi Spring mvt 2 Largo) 牧草地に花は咲き乱れ、空に伸びた枝の茂っ た葉はガサガサ音を立てる。羊飼は眠り、忠 実な猟犬は私のそばにいる。弦楽器の静かな 旋律にソロヴァイオリンがのどかなメロディ を奏でる。ヴィオラの低い Cis音が吠える犬 を表現している。 ・アレグロ(田園曲のダンス) ( Vivaldi Spring mvt 3 Allegro) 陽気なバグパイプにニンフと羊飼いが明るい 春の空の下で踊る。 (つづく) (1340dys-847ent) (1341dys-847ent休)金から (1343dys-847ent休)日 ☆浅田次郎著『ま、いっか。』(集英社文庫) ま、いっか。 (集英社文庫) ・文庫:272ページ ・出版社:集英社 (2012/11/15) ・さあ、身近の「ま、いっか」について、もう一度考え直して みようか、と。花と読書を愛した青春時代の思い出。巷に氾濫 する美人たちへの忠告。旅と買い物の、とっておきの楽しみ方。 老化について、女の誤解と男の本音。豊富な話題をもとに粋な オヤジ目線で語られるのは、江戸っ子らしいキレの良さと滋味 たっぷりの現代考察。著者の生き方の美学がきらりと光る、軽 妙洒脱なエッセイ集。 自分のために笑え。人のために笑え。いつも背筋を伸ばし、鉄 の心を忘れるな。粋に、一途に、ゆうるりと。浅田次郎が贈る、 軽妙洒脱な生き方指南。 ◎浅田次郎。1951年、東京都出身。自衛隊に入隊、除隊後はア パレル業界など様々な職につきながら投稿生活を続け、1991年、 『とられてたまるか!』で、デビュー。悪漢小説作品を経て、 1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄 道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006 年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞司馬遼太郎賞、2008年 『中原の虹』で吉川英治文学賞を、それぞれ受賞。時代小説の 他に『蒼穹の昴』、『中原の虹』などの清朝末期の歴史小説も 含め、映画化、テレビ化された作品も多い。 ・浅田次郎

浅田次郎著『ま、いっか。』(41)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(199)

・単行本: 256ページ ・出版社:文藝春秋 (2011/12/15) ・原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、 ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋なしで はとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の俺たちに は、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る衝撃の事実。 日本最大のタブーがいま明かされる! 誰も書けなかった 命 懸けの衝撃ノンフィクション―。 ★ヤクザと原発 福島第一潜入記 ▼△第五章 原発稼業の懲りない面々(17)△▼

・敷地内の喫煙・(その7)

菅総理の激励一団はなにひとつ現場を改善しなかった
《「――汗でずぶ濡れになるため、多くの作業員が防水のタバ コケースを持参していた。この悪習は、7月26日、IAEA天野之弥事務局長が1F(東京電力福島第一原発)を視察す るまで続いた。 東芝の放管ならともかく、IHIの現場スタッフに「知らなか った」とは言わせない。 タバコを吸っている最中、よく監督が話しかけてきたし、当日、 朝のミーティングでは、現場監督が「今日からタバコは絶対駄 目」と告げていたからだ。 「休憩はいい。事務所でも。でもタバコはシェルターに戻って  からだ」 「いつもみたいにマスクを外していいんですか?」 あえて監督の口から言わせるため、私は質問した。 「駄目だ。それやったら待機にすっかんな」 待機とは1Fに出入り禁止ということである。現場でタバコを 吸っていた作業員はごくわずかだ。IHIはかねてから指示に 従わない作業員を苦々しく思っていたに違いない。 天野の事務局長の視察は、調子に乗る作業員に規約を守らせる 格好の口実となった。その後、私が見た限り、現場でタバコ吸 っていたのは1例のみだ。 ちなみに、7月16日、菅総理(当時)がJヴィレッジを訪れ、 作業員を激励した際、私はその場居合わせた。 「あんだけボロカスに言われて辞めねぇんだから、根性あるよ  なぁ」(同僚の作業員) Jヴィレッジのロータリーに駐まった黒塗りの高級車の一団は、 なにひとつ現場を改善しなかった。 ――」》 ☆化学防護服 デュポン タイベック ソフトウェアIII型 ▼規制庁は「18日は策定の一定の目安で期限ではない」と? ■原発防災計画、策定済み自治体は4割 国の指針遅れ影響 原子力規制庁は19日、原子力災害に備えて地方自治体が住民 の避難手順などをまとめる「地域防災計画」の策定状況を公表 しました。 期限とされていた18日までに策定を終えたのは、対象となる 21道府県と136市町村のうち70自治体(45%)にとど まった由。ただ40自治体(25%)が3月中、19自治体 (12%)が4月中に策定する見込みで、大半の計画は今春に 出そろうそうです。 地域防災計画は原子力発電所からおおむね30キロ圏内の道府 県や市町村がまとめることになっていますが、ベースとなる国 の原子力災害対策指針の策定が2月末までずれ込んだことから、 自治体の計画づくりへが遅れたといわれます。 原子力規制庁のまとめによると、18日時点で、北海道、静岡、 愛媛両県などが策定済みで、間に合わなかった8県のうち福島、 茨城、石川、山口、佐賀、鹿児島の6県は3月中、富山県は 4月中に策定する見通しだそうです。 一方、原発を多数抱える福井県は策定時期が未定。同県は原発 の再稼働に向けて「まずは半径5キロ圏の住民の安全確保を優 先にすべきだ」(西川一誠知事)との立場をとっています。 規制庁は「18日は策定の一定の目安で期限ではない」と呑気 なことを言っています。規制庁の国民を守る意識は希薄です。 そのスタッフは福島原発事故の際に、原発を推進する立場にあ ったの者たちで、原子力安全・保安院など、多くの省庁から寄 せ集めた官僚の寄り合い世帯。田中委員長以下5人の原子力規 制委員会の委員は、その官僚の上に乗っかっているのです。
★☆★福島民報のニュースサイト
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(165)

・新書:224ページ ・出版社:集英社 (2012/1/17) ・本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今 日までの日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、 戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表 しているからだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上 稀に見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サン フランシスコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政 下に置かれ、一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国 の米軍専用施設の約七四パーセントが沖縄に集中しているとい う、このことをさしている。 ★[犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書) ▼△第二部 沖縄 △▼ ・第四章「植民地」としての沖縄〈26〉・

・無意識の植民地主義・(その7)

犧牲は通常『尊い犧牲』として美化され、正当化されている
《「――一ここに、私が本書で提起している犧牲のシステムの 典型的な構造があることは明らかだろう。犧牲のシステムの一 般的な定式を繰り返しておこう。 「犧牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの (たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々) を犧牲にして生み出され、維持される。 犧牲にする者の利益は、犧牲にされるものの犧牲なしには生み 出されないし、維持されない。 この犧牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社 会、企業等々)にとっての『尊い犧牲』として美化され、正当 化されている」。 植民者と植民地(の人々)との関係は、「犧牲にする者」と、 「犧牲にされるもの」との関係にほかならない。 ここでは「犧牲にする者」が日本人(ヤマトの日本人)、「犧 牲にされるもの」が沖縄人であること、言うまでもない。 米軍基地負担を免れるという日本人の利益は、米軍基地負担を 過剰に押し付けられるという沖縄人の犧牲によって生み出され、 その犧牲なしには維持されないのである。 ―」》 ☆「美ら海(ちゅらうみ)」名護市辺野古 辺野古浜通信より   ※普天間移設について、中央メディアは、ことさら、名護漁協 が賛成多数で埋め立て同意を報道しますが、辺野古の南側海域 で漁業権を共にする宜野座村、金武、石川の3漁協は移設に反 対する漁民大会を開いたばかりなのが現状で、地元の合意は十 分には得られていないのです。 ▼普天間移設 県内移設、政府がムード作り躍起              振興とセット明確に――政策協議会 【毎日新聞】(2013年3月20日)東京朝刊 ◇「県外」譲らぬ沖縄 政府が19日、安倍政権で初めて開いた沖縄政策協議会で、沖 縄県の仲井真弘多知事は米軍普天間飛行場宜野湾市)の県外 移設を改めて訴えた。一方、政府・自民党は、県内移設と沖縄 振興を「セット」で進める姿勢を鮮明にし、沖縄の県民世論を 県内移設受け入れに近づけようと動き始めた。 ⇒⇒⇒☆★☆本文記事全文へ続く ■社説[沖縄政策協議会]懐柔よりも計画見直せ 【沖縄タイムス】(2013年3月20日) 県と政府でつくる沖縄政策協議会が、安倍晋三首相ら全閣僚と 仲井真弘多知事が出席して開かれた。 昨年5月以来の開催で、安倍政権では初めてだ。「沖縄振興」 「基地負担の軽減」の両部会を一本化し、小委員会の設置を確 認した。 なぜ、この時期に開いたのか。そこには、沖縄振興に努めるか ら基地を受け入れてほしい−との政府の思惑が見え隠れする。 政府は日米合意に基づき、米軍普天間飛行場の名護市辺野古へ の移設に向け、月内にも辺野古沿岸部の埋め立て申請をする方 針だ。話題にはならなかったというものの、今回の協議会は、 申請に向けた地ならし、と見て取れる。 ⇒⇒⇒☆★☆本文記事全文へ続く

◎◎◎万能川柳20周年記念ベスト版◎◎◎

仲畑貴志・編集  毎日新聞社刊 (2011/4/14) 毎日新聞の「仲畑流万能川柳」に寄せられた作品  の中から、秀逸句を厳選したとっておきの1260句。  20周年記念特別企画として糸井重里氏、南伸坊氏  ら爆笑鼎談も収録。泣いて笑って20年。5年半、  264万句から超厳選。日本のつぶやき傑作集。 ★万能川柳20周年記念ベスト版
・3匹も犬を飼ってるホームレス  さいたま 堀地敏明
・前日の方が楽しい文化祭     岡山   興陽ボーイ
・恋人の誰にもやさしいとこがイヤ さいたま 高綱美子
 

☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

         百田宗治 
・味噌汁・
朝は味噌汁をすゝるんだとよ くらいうちの門さきを過ぎる豆腐屋をよびとめて 朝はどの家でも味噌汁をすするんだとよ ──どの家でも 鍛冶屋のやうに火を閃(ひら)めかして くらがりのなかで味噌汁をすゝるんだとよ              (何もない庭) ※百田宗治 (1893年1月25日 - 1955年12月12日) 詩人、児童文学者、作詞家。大阪府出身。1911年ごろ より詩を書き始め、1915年に個人雑誌『表現』を発行。 翌1916年に詩集『一人と全体』を発表。詩の傾向は人 道主義的・民主主義的で、1918年に創刊された『民衆』 を契機として民衆詩派の一員として数えられる。その 後『椎の木』あたりからはモダニズムを取り入れた俳 句系の詩風へ変化し、1932年ごろより児童詩・作文教 育に携わる。1986年、『にれの町』(絵:小野州一) が第33回産経児童出版文化賞美術賞受賞。 ※Wikipedia:百田宗治

◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇

芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)
荻生徂徠
荻生徂徠は煎り豆を噛んで古人を罵るのを快としている。わたし は彼の煎り豆を噛んだのは倹約の為と信じていたものの、彼の古 人を罵ったのは何の為か一向わからなかった。 しかし今日考えて見れば、それは今人を罵るよりも確かに当り障 りのなかった為である。〈118〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

痩せようとしているの?
Are you trying to slim down?
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《フレデリック・レイトン》◎◆◎

囚われのアンドロマケー(Captive Andromache)
1888年 マンチェスター市立美術館〉
フレデリック・レイトン=初代レイトン男爵
(Frederic Leighton,1st Baron Leighton,PRA) 〈1830年12月3日 - 1896年1月25日〉 イギリスの画家・彫刻家。作品は、歴史、聖書、古典的題材に 由來するものが多い。古典主義。レイトンはヨークシャーのス カボローで医者の息子として生まれる。家族はヨローッパ中を 旅行し、息子には数カ国に留学させ、その結果、レイトンは数 ヶ国語に堪能であった。 1840年、家族はローマに移住。父親はレイトンが医者になるこ とを望んでいたが、レイトンが画家になりたい意志を知って応 援する。当時、多くの美術家はロイヤル・アカデミーで学んだ が、レイトンは違ってブリュッセル、パリ、フランクフルトで 学んだ。 レイトンは、新古典主義の様式で知られていたが、中東への旅 は彼に多大な影響を与え、画風はオリエンタリズムへと変わっ ていった。初期の作品は歴史画、特に中世がテーマであった。 1855年、『チマブーエの「聖母子」』はローヤル・アカデミー に展示され、ヴィクトリア女王のお買い上げとなった。まだ、 25歳の若さであった。 レイトンはホランドパークの地域に邸宅を構え、ギリシャ風に 飾られ、「千夜一夜物語」の豪華さと華麗さに彩られていた。 1878年にローヤル・アカデミー会長に選ばれ、20年間勤めた。 芸術家では初めて、卿(サー)の称号を与えられた。しかし、 そのときはすでに重い扁桃炎に侵されていて、同月に逝去。
☆Frederic Leighton ・自画像 1880年
◆Lord Frederic Leighton 【アップロード日: 2010/12/15 Bilder - Lord Frederic Leighton Musik - Pianist: Chitose Okashiro, Komponist: Debussy Preludes from Book I】 ◆Lord Frederick Leighton - English painter and sculptor. 【アップロード日: 2012/01/29 Art History Videos: http://gekos.no/workshop/video.html Frederic Leighton, 1st Baron Leighton PRA (3 December 1830-- 25 January 1896), known as Sir Frederic Leighton, Bt, between 1886 and 1896, was an English painter and sculptor. His works depicted historical, biblical and classical subject matter. Leighton was bearer of the shortest-lived peerage in history; after only one day his hereditary peerage ended with his death.】

◇◆◇マイ視聴コーナー◇◆◇

☆Peggy Lee - I Must Know (Year 1966) ※画面上の【YouTube で見る】をクリックすると、  YouTube へジャンプしてご覧になれます。 (アップロード日:2010/02/13) 【Peggy Lee singing "I Must Know" The Andy Williams Show (March 7,1966)】 ☆ペギー・リー ・ペギー・リー(Peggy Lee) 〈1920年5月26日 - 2002年1月21日〉 ★Wikipedia:ペギー・リー