落ち目の人の逆を行け、これはギャンブルの鉄則だ

落ち目の人の逆を行け、これはギャンブルの鉄則だ

{下降線にある人が、ギャンブルでずぶ
 ずぶ沈んでいくことは誰もが心得てい
 る。彼の読みはことごとく裏目にでる}

竹内一郎著『ツキの波』(41)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(152)

▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(22)△▼

・チャラい東電講師・(その2)

原子力発電は環境負荷が少なく効率のいい発電方法として
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(117)

▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈54〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・原爆は天罰か、天恵か・(その1)

当時浦上が原爆の爆心地となったのは天罰だという意識が

竹内一郎著『ツキの波』(41)

・第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる(17)

◇落ち目の人を利用する◇
落ち目の人の逆を行け、これはギャンブルの鉄則だ
《「 ◇今日の注目写真(Source:REUTERS◇ ◇The "Sisters" fashion show (Sister Jezabelle of the Enraptured Sling (L), a member of the group The Sisters of Perpetual Indulgence, wears a dress designed by Chloe Rose (R) during a charity fashion show where designers are paired with Sisters to create fashions from recycled materials, in San Francisco, December 2, 2012. REUTERS/Jana Asenbrennerova) 「落ち目の人の逆を行け、これはギャンブル の鉄則だ」(『ばいにんぶるーす』) 下降線にある人が、ギャンブルでずぶずぶ沈 んでいくことは誰もが心得ている。彼の読み はことごとく裏目にでる。 ということは、丁半博奕やバカラなど、ニ者 択一のゲームでは、下降線の人の逆に張れば、 自分の頭も運も使うことなく、所持金は増え ることになる。 『麻雀師渡世』にはこんな一節がある。競輪 場でのことである。 「レースが終わるたびに、払い戻し場の横に 行って、車券を誰れと誰が当てたか観察し、 その日ツイている人を尾行する。 逆に当っていないカッカッとしている人の買 う車券もよく調べて、その人が買った車券は 落としてしまう。つまり、選手を検討するよ りも、客のツキを検討して買うのである」 同種の教訓が『麻雀放浪記』ではこんな表現 に変わる。 「奴は皆のツキと勘とを計算してよく見るん だ。一番アツくて一番勘が鈍ってる奴等の逆 目へ張っていく。 それも奴等の額に合わせてだ。決して自分の 勘などを使っちゃいない。自然の理を生かす、 ってさっきいってたが、それがそういうこと なんだろう」 阿佐田も小説には随分試してみた。カジノの バカラでは、ある程度“効果”はある。競輪 の場合は“予想屋のツキ”でやってみたこと がある。ツキに見放された予想屋逆張りを するのである。 ところが、これはあまり楽しくないことに気 づいた。人のツキに乗っかると“仕事”をし ている気分になってくるのである。 ギャンブルは自分流のスイングでバットを振 って、ジャストミートする瞬間が最も気持ち いい。 自分の直感を信じて賭けるから、“遊び”の 感覚にもなれる。ただし、遊びではない現実 の場面では覚えておいてもいい方法である。 」》 ◎今日、現行憲法下で23回目となる第46 回衆院選が4日公示され、16日の投開票に 向けて12日間の選挙戦が始まりした。日本 が岐路に立った歴史に残る重大な選挙になる と思います。 このような混乱期には、勝ち組の中には、悪 い奴が紛れ込んで世に出てきますから、選挙 後の監視が必須となります。「勝てば官軍負 ければ賊軍」の喩えの通り、勝ち組は傲慢に なりがちです。 幕末、小栗上野介おぐりこうずのすけ)と 原保太郎(はらやすたろの)の二人の遭遇を 思い浮かべます。 幕末に横須賀に造船所を建設した幕府の軍艦 奉行小栗上野介忠順(ただまさ)は、勝安房 (かつあわ)とは対象的に、徹底抗戦を主張 しましたが、明治元年、もはや大事は去った と観念し、江戸を去りました。 三月一日から、知行地の上野国(こうずけの くに)権田村の東善寺という寺に引きこもっ ていましたが、官軍によって烏(からす)川 の河原に、家来三人ともにひずり出され、斬 首されました。 その直前、食事を与えましたが、小栗は箸を とりませんでした。言い残すことはないか、 と訊かれたに対して、何もない、答えました が、ただ、母と妻は越後のほうに逃したが、 御寛典(かんてん)を願う、といいました。 一方、官軍の、二十二歳の隊長原保太郎は、 刀をとって背後に立ちましたが、どうも斬り にくいので、棒でその腰をついて、「もっと 首を下げろ」と、命じたのでした。 すると、上野介は凄まじい顔色でふりむいて、 「無礼者」と一喝しました。 原の刀は振り下ろされたが、一太刀ではうま くゆかず、三太刀目でようやく首を斬り離し ました。この処遇は出先の一隊長原保太郎の 独断によるものでした。 この粗暴な隊長原保太郎は、のちに内務官僚 となり、貴族院議員にまで成り上がりした。 似たようなことは、現代でも、起こり得ます。 ☆小栗上野介小栗上野介は当時の大老井伊直弼に、ま れにみる逸材と認められ、万延元年(1860) 34歳の時に日米修好通商条約批准のため、 米艦ポーハタン号で渡米、地球を一周して 帰国。その後、幕府の要職を歴任し、数々 の業績を残しました。 ☆罪なくして斬らる―小栗上野介 (人物文庫) 罪なくして斬らる―小栗上野介 (人物文庫) ☆覚悟の人―小栗上野介忠順伝 覚悟の人―小栗上野介忠順伝 (つづく) (1213dys-799ent) (1214dys-799ent休)5日 〜(1218dys-799ent休)9日

『ツキの波』

新書: 189ページ 出版社: 新潮社 (2010/04) ・人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を 知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不 思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田 哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。 遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。 〔目次〕 第1章 運の総量は一定である 第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる 第3章 勝利は終末への第一歩 第4章 ヒットを打つよりフォームを固めよ 第5章 真理は市民社会の外にある 第6章 「運の達人」たちに学ぶ 終章  世界は乱雑なまま肯定される 〔著者〕 ☆竹内一郎(竹内たけうち いちろう)☆ ・1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出 家・著述業。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。 さいふうめい名義で『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の原案を担当。 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞受賞。 著書に『人は見た目が9割』など。 ツキの波 (新潮新書)参照:2011-11-21「できる人は「声」が違う!」『人は見た目が9割』

竹内一郎著『ツキの波』(41)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(152)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−    「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】  ▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(22)△▼

・チャラい東電講師・(その2)

原子力発電は環境負荷が少なく効率のいい発電方法として
《「――訛りはほとんどなかった。が、福島県内の方言はイン トネーションが伝染しやすい。すでに、私も訛っていた。講師 は幾分私より標準語に近かい。 「まずはじめに動画のほう、説明いたします」 室内が暗くなり、映像が映し出される。 (チャーラッチッチャー) 軽快なBGMに乗せ、軽快な男性の声で解説が始まる。 「豊かで快適な暮らしを支える電気。日本ではその生み出すエ ネルギー資源の80パーセント以上を海外から輸入しています。 なかでも効率よく発電できる石油は98パーセント以上を輸入 に頼っています。 しかし、その効率のよい石油も、燃やした時に出る炭酸ガス地球温暖化などの環境問題を引き起こしています。そこで限り ある資源を守るために、また住みよい地球環境を守るためにも、 石油に代わるエネルギーが求められています。 こうした中で原子力発電は環境負荷が少なく、効率のいい発電 方法として、現在では全発電量のおよそ3分の1を担う電力供 給の主役となっています。 国内の原子力発電所は17ヵ所。みなさんがいらっしゃる東京 電力に発電所はご覧の場所にあります。ではこれから原子力発 電所で安全に作業を進めるために必要な放射線防護に対する知 識を一緒に学んでいくことにしましょう」 1F(東京電力福島第一原発)が放射性物質をまき散らした現 状からすれば、冒頭から超怒級のブラックジョークだった。 楽しく観ていたら、映像はたったこれだけで終わってしまった。 講師が言う。 「いまビデオの中でですね。原子力発電が全体の3分の1近く 占めるとありましたが、いま停まっている情況が多いので、ま あ、このへんは……ということになっています」 講師もやりにくかったのだろう。最後は口ごもってごまかした。 ――」》 ◎大阪市民が「市長給与返還を」橋下氏遊説巡り監査請求 報道によれば、大阪市民6人が3日、 橋下徹大阪市長衆院 選に向けた全国遊説などで公務を怠ったとして、市長給与の返 還などを求め、市に監査請求しました。 市民らは「首長は自治体の事務を誠実に執行する義務を負って いる。選挙活動に従事しているのに給与を支給するのは不当」 と指摘しています。 監査請求書によると、橋下市長は日本維新の会代表代行に就任 した11月17日から12月3日までの17日間のうち計13 日間、公務日程を入れず、全国遊説などをしていました。 橋下市長は11月末に記者団に対し「大阪を変えるには日本の システムを変えないといけない。僕は職員とは違う形で変えよ うとしており、公の仕事としては一緒だ」と反論しています。 橋下氏の反論には、論理的に苦しいところがあると思います。 かって、石原慎太郎氏が、都知事時代、浜渦武生副知事をめぐ る問題をきっかけに、「知事が週2〜3日しか登庁していない」 との批判が広がっていることに関し、石原氏自身が定例会見で、 「私は選挙で選ばれた特別職ですから、仕事は複層的、重層的 なんです」と反論していました。 石原氏は「私は週に3日か4日しか来ないことありますが、来 なかったことで、何か遅滞したことがありますか」とも反駁し ていました。 恐れいったか、偉い人は、何でも正しいノダ。 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘
第4章 ついに潜入!1Fという修羅場
第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(117)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈54〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・原爆は天罰か、天恵か・(その1)

当時浦上が原爆の爆心地となったのは天罰だという意識が
《「――天罰論と天恵論の決定不可能性を考えるために、長崎 への原爆投下にかかる永井隆の言説を取り上げておこう。 一九四九年一月に発行されたドキュメンタリー小説である『長 崎の鐘』。この作品は、長崎医科大学病院の物理的療法科部長 であった医師、永井隆が、長崎の被爆者治療に献身しながら、 カトリック信者の一人として、原爆の犠牲となった長崎浦上地 区のカトリック信者たちの死に触れた作品としてよく知られて いる。 長崎へ投下された原爆の爆心地から北へ離れた浦上地区だった。 ここは歴史的にカトリック信者が多く住んできた地域で、長崎 中心部からは一種、外部化、周縁化された地域であった。 そうした浦上地区に対して、当時、浦上が原爆の爆心地となっ たのは天罰だ、という意識が生まれていた。 『長崎の鐘』の描くところによれば、終戦後、「私」(永井隆 と考えれれる)の前に、戦地から復員してきた市太郎という人 物が現れる。 ――」》 ◎福島原発の「偽装請負」 やはり、そうでしたか! 東京電力は、3日、福島第1原発の下請け作業員のうち、約半 数が実際の雇用主とは異なる会社の指示で働く「偽装請負」の 疑いがあるとするアンケート結果を発表しました。 自分の労働条件を書面で明示されていない作業員も約3分の1 もいました。第1原発廃炉作業を管理する経済産業省資源エ ネルギー庁は、同日、東電に口頭で改善を指示したそうです。 彼らには、深刻度が、全く感じられれません。 また、雇用主から強要・指示された内容について複数回答で聞 いたところ、「現場では別会社の指示通りに働け」と言われた のは158人。「東電や元請けへの提出書類に、別会社の名前 を書け」と指示された人も125人いました。 時給は、▽837円以上(71.8%)     ▽658円以上837円未満(2.8%)     ▽645円以上658円未満(1%)     ▽645円未満(1.1%)でした。 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は、3日の記者会見で 「現時点で、偽装請負などの法令違反に当たるかは判断できな いが、改善すべき状況は現実に存在すると認識している。元請 け企業と協力して改善する」と述べました。 彼らは、どうして、こうも、他人ごとなのか。 福島第1原発の作業員は、高濃度の汚染のなかで、事故の真の 収束をめざし、日夜働いています。被曝が避けられず、過酷な 現場では労災も続発しています。それでもなお、劣悪な労働環 境は改善されていません。 違法派遣・請負、労災隠し、そして、危険手当さえ、ピンハネさ れる作業員の現況です。

◆11月1日現在:福島県民の県外避難者5万8608人(県発表)

福島民報社のニュースサイト ◆◆仮置き場一部供用開始 南相馬市小高の塚原地区 生活ごみ搬入 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔冬〕 時候  小春日の鳥止まりをり「地獄の門
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

          伊東静雄 
・燕・
門の外の ひかりまぶしき 高きところに 在りて 一羽 燕ぞ鳴く 單調にして するどく 翳なく あゝ いまこの国に 到り着きし 最初の燕ぞ 鳴く 汝 遠くモルツカの ニユウギニヤの なほ遥かなる 彼方の空より 来りしもの 翼さだまらず 小足ふるい 汝がしき鳴くを 仰ぎきけば あはれ あはれ いく夜凌げる 夜の闇と 羽うちたたきし 繁き海波(かいは)を 物語らず わが門の ひかりまぶしき 高きところに 在りて そはただ 單調に するどく 翳(かげり)なく あゝ いまこの國に 到り着きし 最初の燕鳴く (第二詩集「詩集夏花」) ※Wikipedia:伊東静雄  

◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇

芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫) ・批評学・(2)  「勿論(もちろん)批評学の問題は如何に或小説や戯曲を貶す かと言うことに関しています。しかしこれは今更のように申し上 げる必要はありますまい。  「ではこの『より善い半ば』や『より悪い半ば』は何を標準に 区別しますか?   こう言う問題を解決する為には、これも度たび申し上げた価値 論へ溯(さかのぼ)らなければなりません。  価値は古来信ぜられたように作品そのものの中にある訳ではな い、作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります。  すると『より善い半ば』や『より悪い半ば』は我我の心を標準 に、――或は一時代の民衆の何を愛するかを標準に区別しなけれ ばなりません。  「たとえば今日の民衆は日本風の草花を愛しません。即ち日本 風の草花は悪いものであります。  又今日の民衆はブラジル珈琲を愛しています。即ちブラジル珈 琲は善いものに違いありません。  或作品の芸術的価値の『より善い半ば』や『より悪い半ば』も 当然こう言う例のように区別しなければなりません。〈71〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

怒りが顔に出ているわよ。
Your anger is showing in your face.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《ノーマン・ロックウェル》◎◆◎

Tired Salesgirl on Christmas Eve by Norman Rockwell
Tired Salesgirl on Christmas Eve(あぁ、疲れた!)
・1947年12月29日号『サタデーイブニングポスト』誌表紙作品。 (全作品322点の250番目の絵画。ロックウェルは、1947年  に「ポスト」誌に7点の絵を発表。この絵は1947年の第7番目  の作品になります。ちなみに、彼は1916年から1963年にかけ、  47年間にわたり「ポスト」誌とのタイアップは続きました) ノーマン・ロックウェルは、好んで、物語性に富む絵を描きますが、 この作品もその一つで、一遍の短編小説の趣きがあります。 日付は、クリスマスイブの当日、時間は午後5時5分過ぎ。さっき、 時計が5時を指したとき、このオモチャ売り場の店員さんは、がっ くりと気が抜けてしまいました。 彼女の頭上の張り紙にあるように、この店舗は5時閉店です。彼女 の胸元の襟にピン止めされたミニ時計は、閉店時間から5分経過し たことを示しています。 お客さんは、もう誰もいません。彼女は、壁にぐったりと身をあず け、売り物のオモチャの自動車に崩れるように坐ってしまいました。 靴を脱ぎ捨てて(長時間履き過ぎ)、足首を動かし、足指をすり合 わせ、足の疲れをとろうとしています。彼女は、髪型がちょと崩れ ていることにも無頓着で、また、周りのおもちゃ売り場の大混乱に にも、まったく無感覚状態です。 売上台帳の締めもまだしていません。いま、やっとのことで、休憩 がとれたからには、もう、後は野となれ山となれって感じかな。 包装紙や人形が床の上に落ちたままですが、拾う気にもなれません。 ところで、右側奥の棚のお人形が、じっと彼女を見つめていますが、 そんなこと気がつく余裕など、まだ、ありませんよね。 誰もが、みんな、働いて働いて、生きて来ました。 今年も、また、クリスマスは、みんなに、誰にでもやってきます。 みなさん、メリー・クリスマス! ◆ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell (1894年2月3日‐1978年11月8日〈84歳〉) ・ノーマン・ロックウェルアメリカの画家、イラストレーター。 軽いタッチでアメリカの市民生活を描いて、アメリカで幅広い大 衆的人気を博しています。 ニューヨーク生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイス カウト協会の雑誌などに絵を書き始め、ボーイスカウト運動への 貢献に対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞 (シルバー・バッファロー章)を受賞しています。 1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』 紙の表紙を飾り、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気が あります。 アメリカ人の日常生活を描くことが、作品の重要な主題で、子ど も、とりわけ、少年や犬などの小動物が作品に頻繁に現れるのは、 彼の生い立ちに影響しています。両親とも画家の家庭に、1884年 ニューヨーク郊外で生まれました。 ☆Norman Rockwell ☆Norman Rockwell: 332 Magazine Covers  (Tiny Folios Series) [ハードカバー] Norman Rockwell: 332 Magazine Covers (Tiny Folio) ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 1 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】 ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 2 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】