勝てない人とは、(3)常識一本槍の人。

勝てない人とは、(3)常識一本槍の人。

{阿佐田は、「勝てない性格」として、次に四
 つのタイプを挙げている。「(1)短気な人。
(2)気の小さい人。、(3)常識一本槍の人。
(4)ひとつの考えにとらわれすぎる人」}

竹内一郎著『ツキの波』(36)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(147)

▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(17)△▼

放射能教育・(その1)

AB教育とは福島原子力企業協議会の放射線教育のこと
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(112)

▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈49〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・死を意味づけることの問題・(その1)

「天」や「神」といった超越的存在を認めない立場から、

竹内一郎著『ツキの波』(36)

・第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる(12)

◇勝てない人とは◇(その1)
勝てない人とは、(3)常識一本槍の人。
《「 ◇今日の注目写真(Source:REUTERS◇ ◇Macy's Thanksgiving Parade (The Spiderman balloon floats down Central Park West during the 86th Macy's Thanksgiving Day Parade in New York, November 22, 2012. REUTERS/Gary Hershorn) 繰り返しになるが、阿佐田の『麻雀の推理』 が出版されたのは、昭和四十四(一九六九) 年のこと。 その原稿を「雀風子」のペンネームで、週刊 大衆に連載したのは、昭和四十ニ(一九六七) 年から昭和四十三(一九六八)年にかけてで ある。 阿佐田はまだ三十は八歳くらい。小説が書け ず自宅で悶々としていた時代だ。 「出る・引く」という感覚は、彼自身もまだ 麻雀でしか知らなかったもしれない。それで も、そのコツが人生一般にも当てはまりそう だ、と考えたのは阿佐田の直感に他ならない。 彼は、「勝てない性格」として、次に四つの タイプを挙げている。 「(1)短気な人。(2)気の小さい人。 (3)常識一本槍の人。(4)ひとつの考え にとらわれすぎる人」(『Aクラス麻雀』) 麻雀をやる人なら頷けるはずだ。短気な人は、 すぐにカッカして、思考が一本調子になる。 手が悪いことがすぐわかる。手のうちが相手 に丸見えになってしまう。 気の小さい人も、相手にガツンと大きな手で 和了(あが)られると、守勢に入ってしまう から、勝機が逃げてしまう。 常識一本槍の人は凄味がないから、結局相手 に見下されてしまう。先ほど述べた理屈だけ で打つからだ。 ひとつの考えにとらわれすぎる人も、局面に 合わせて変化ができないから、長期的には沈 んでしまう運命である。 「麻雀は一人一国なのである。経営者であり、 営業マンであり、事務屋であり、技術屋でな ければならぬ。つまり総合的な能力を要求さ れるのだ」(同前) 麻雀を社会に見立てたのだある。掲載した雑 誌が週刊大衆だったこともあり、サラリーマ ンにわかりやすい例えを使っているうちに、 処世訓に近づいてしまった。鉄火場で身に付 けた知恵を、市民に伝わる形にしようとして 苦労したあとがうかがえる。 」》 ◎きょうの本文を読んでいるうち、現役時代 を思い出してしまい、鬱が襲ってきましので、 古代に逃避します。 勇気をくれるのは、鑑真、その人。 日本に来ようと試みて失敗すること十ニ年の 間に五回、その間に盲目となりましたが、天 平勝宝五年ついに来朝して、六年、東大寺戒壇を建て、七五九年唐招提寺を建立した唐 の高層鑑真和上。 「我もしついに亡ぜんときは、願わくは坐し て死なん」といっていた通り、天平宝字七年 五月六日、唐招提寺の宿坊で、西に向かって 結跏趺坐(けっかふざ)したまま死にました。 死んで三日たっても体温が感じられたので、 久しく葬られず、のちに火葬に付したときは 香気に満ちた、という伝説が残っています。 示寂(しじゃく)にさきだって弟子たちに作 らせた「鑑真像」が、ほのかに笑いをふくん で瞑目した、いかにも人間味ゆたかな脱活乾 漆像で、最大級の国宝としていまも唐招提寺 に安置されたています。 人間のひとりに、こういう人がいた、という だけ救わます。 ☆鑑真和上坐像(国宝) (つづく) (1205dys-794ent)

『ツキの波』

新書: 189ページ 出版社: 新潮社 (2010/04) ・人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を 知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不 思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田 哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。 遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。 〔目次〕 第1章 運の総量は一定である 第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる 第3章 勝利は終末への第一歩 第4章 ヒットを打つよりフォームを固めよ 第5章 真理は市民社会の外にある 第6章 「運の達人」たちに学ぶ 終章  世界は乱雑なまま肯定される 〔著者〕 ☆竹内一郎(竹内たけうち いちろう)☆ ・1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出 家・著述業。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。 さいふうめい名義で『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の原案を担当。 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞受賞。 著書に『人は見た目が9割』など。 ツキの波 (新潮新書)参照:2011-11-21「できる人は「声」が違う!」『人は見た目が9割』

竹内一郎著『ツキの波』(36)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(147)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−    「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】  ▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(17)△▼

放射能教育・(その1)

AB教育とは福島原子力企業協議会の放射線教育のこと
《「――宿に到着したのは、まだ午後4時前だった。茶髪の責 任者は外出中で、部屋の鍵をもらって、彼の帰りを待った。 パチコンから戻った彼は、「ちぇっ、まけちゃいました」と舌 打ちした。 さりとてくやしそうにも見えなかった。 手土産を渡すと「上会社の所長に渡してください」とアドバイ スされた。現場責任者だけあって適確な判断だ。 「明日は……朝8時に上会社の事務所に行ってもらって、その あとJヴィレッジでAB教育を受けてください」 「AB……C、F、Gはあるの?」 「どーでしょう。俺、聞いたことないっすね」 彼のいうAB教育とは、本来a教育、b教育と小文字表記で、 福島原子力企業協議会が定めた放射線教育のことである。 ――」》 ◎衆院選のニュースには、注意しよう。 先に、野田佳彦首相が提案した党首討論を、安倍晋三自民党総 裁が受け入れましたが、開催は公開の場はなく、インターネッ ト動画サイト上で応じると、条件を付けました。 野田首相の肩を持つわけではありませんが、なぜ、安倍総裁が、 公開の場を拒否する理由がよく分かりません。 メディアさん、教えて! それにしても、新聞やテレビから流れてくるニュースは似たり 寄ったりなんでしょう。それは、世界でも珍しい排他的な「記 者クラブ」制度に原因があるようです。 新聞や通信社、テレビといった日本の主要メディアの記者たち は、その大半が記者クラブに所属し、取材活動を行なっていま す。さきごろも、尼崎事件の犯人だと見られていた女性の写真 が別人のもで、メディアが雁首を並べて、誤用を謝罪しました。 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘
第4章 ついに潜入!1Fという修羅場
第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(112)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈49〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・死を意味づけることの問題・(その1)

「天」や「神」といった超越的存在を認めない立場から、
《「―――さて、これまで見てきたような論理を、どように考え ればよいのだろうか。 内村も最初に認めていたように、もし天災を純粋に天然自然の現 象として、自然科学的に説明できる出来事として見る立場に終始 すれば、天罰も天恵もないことは明らかである。 「天」や「神」といった超越的存在を認めない立場から、こうし た議論を一蹴することはたやすい。 しかし私はここで、そうした立場に立つことはしないでおく。そ うではなく、天然の出来事に対して「之に遭う人」が受けてつく る物語の次元を一応認めたうえで、その「論理」の内実を検討す ることにしたい。 第一に、先ほど述べたように、天罰論において死者たちは、罰を 受けるべき罪を集中的に担う存在とみなされている。 そして、そのようにみなすのは、つね生き残った者たちである。 生き残った者たちが死んだ者たちを、一方的に、罪あるがゆえに 罰せられた存在とみなし、語るのである。 だが、生き残った者たちは、そのようにみなし、語る権利を、ど こから得るのだろうか。 ――」》 ◎衆院選中、政府は、原子力規制委員会を見張っているのか 大飯原発の敷地内に活断層はあるのか、ないのか、未詳のまま、 関西電力大飯原発3、4号機の稼働が継続中です。 原子力規制委員会は、関電に追加調査を指示したまま、後は野 となれ山となれの無責任体制に胡座をかいています。 民主党は、今月初め、読売新聞など主要全国紙や地方紙の朝刊 に、2009年衆院選政権公約マニフェスト)への批判を含 め、次期マニフェスト作りへの参加を呼びかける野田首相の写 真入りの全面広告を数億円をかけ掲載していました。 今にして思えば、衆院解散に向けた環境整備だったんですね。 民主党さん、そんなことより、原子力規制委員会を動かして、 関西電力大飯原発の稼働停止を、関電に要請すれば、過去に失 墜した信用を少しは回復し、幾ばくかの票につながるとおもい ますよ。

◆10月4日現在:福島県民の県外避難者5万9031人(県発表)

福島民報社のニュースサイト ◆◆ベラルーシ臨時代理大使と懇談 福島市民視察団 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔冬〕 天文   乗換えて車窓の時雨西東京
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☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

          立原道造 
・旅人の夜の歌・
  Fraulein A. Murohu gewidmet 降りすさむでゐるのは つめたい雨 私の手にした提灯はやうやく 昏く足もとをてらしてゐる 歩けば歩けば夜は限りなくとほい 私はなぜ歩いて行くのだらう 私はもう捨てたのに 私を包む寢床も あつたかい話も燭火も――それだけれども なぜ私は歩いてゐるのだらう 朝が来てしまつたら 眠らないうちに 私はどこまで行かう……かうして 何をしてゐるのであらう 私はすつかり濡れとほつたのだ 濡れながら 悦ばしい追憶を なほそれだけをさぐりつづけ…… 母の あの街の方へ いやいや闇をただふかく               (萱草に寄す) ※Wikipedia:立原道造   ◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇ 《芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)   ・ユウゴオ・  全フランスを蔽(おお)う一片のパン。しかもバタはどう考 えても、余りたっぷりはついていない。     ・ドストエフスキイ  ドストエフスキイの小説はあらゆる戯画に充(み)ち満(み) ちている。尤(もっと)もその又戯画の大半は悪魔をも憂鬱 (ゆううつ)にするに違いない。 ・フロオベル・  フロオベルのわたしに教えたものは美しい退屈もあると言う ことである。〈66〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

心配してくれて本当にありがとう。
I really appreciate your concern.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《ノーマン・ロックウェル》◎◆◎

(Boy On High Dive by Norman Rockwell)
Boy On High Dive(飛び込み台の少年)
・1947年8月16日号『サタデーイブニングポスト』誌表紙作品。 (全作品322点の247番目の絵画。ロックウェルは、1947年  に「ポスト」誌に7点の絵を発表。この絵は1947年の第4番目  の作品になります。ちなみに、彼は1916年から1963年にかけ、  47年間にわたり「ポスト」誌とのタイアップは続きました) 坊や、何が怖いの? 飛び込み台上の少年の友だちの歓声が聞こえてくるようです。飛 び込み台の高さは、せいぜい6メートルほどです。 絵の少年は、ノーマン・ロックウェルの末っ子、ピーターです。 父は息子にこう指示しました。「飛び込み台に登って、台の端ま で這っていって、下を覗いて怖い表情をつくってみて」。 しかし、ピーターは、演技するまでもなく、怯えてしまいました。 6メートルの高さの飛び込み台を、下から見ると、そんなに高く 感じないのですか、台の上から、下を見下ろすと、それはそれは、 高く感じるものなのです。 スティーブン・スピルバーグは、この絵を気に入って買い求め、 事務所に飾っているそうです。スピルバーグは言います。 「人は実体のないものに怯える、この絵はそれを教えてくれる」、 「先ず、飛び込め、自ずと怯れは消えるものだ」 「案ずるより産むが易し」ってことでしょうかね。 ◆ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell (1894年2月3日‐1978年11月8日〈84歳〉) ・ノーマン・ロックウェルアメリカの画家、イラストレーター。 軽いタッチでアメリカの市民生活を描いて、アメリカで幅広い大 衆的人気を博しています。 ニューヨーク生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイス カウト協会の雑誌などに絵を書き始め、ボーイスカウト運動への 貢献に対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞 (シルバー・バッファロー章)を受賞しています。 1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』 紙の表紙を飾り、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気が あります。 アメリカ人の日常生活を描くことが、作品の重要な主題で、子ど も、とりわけ、少年や犬などの小動物が作品に頻繁に現れるのは、 彼の生い立ちに影響しています。両親とも画家の家庭に、1884年 ニューヨーク郊外で生まれました。 ☆Norman Rockwell ☆Norman Rockwell: 332 Magazine Covers  (Tiny Folios Series) [ハードカバー] Norman Rockwell: 332 Magazine Covers (Tiny Folio) ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 1 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】 ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 2 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】