みんな、段々と映画『ドラえもん』から卒業していった

みんな、段々と映画『ドラえもん』から卒業していった

{小学六年生になり、中学生になると、周りのクラス
  メートたちみんな、段々と映画『ドラえもん』から
  卒業していった。アニメなんて子供の観るもの、と
  いう意識が強くなり、観に行ったとしてもウケ狙い
  のような扱いになっていった}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(34)
《3 四次元の世界へ》から あしたも、ともだち◇(その4)
みんな、段々と映画『ドラえもん』から卒業していった

泣くに決まってるじゃないか、バカヤローと憤慨した

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(22)

▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(22)
・警察の思惑・(その1)

●東電の暴力団排除宣言、その背後にいるのは警察である

///東電福島発事故避避難者11万3000人の苦難を想いつつ……

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(67)

▼△第1章 事故は隠されていた(2)△▼
・炭鉱の廃鉱に不法投棄(その2)・

●不法投棄した業者を雇った排出者には、名だたる大企業も

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(34)
《3 四次元の世界へ》から ◇あしたも、ともだち◇(その4)
みんな、段々と映画『ドラえもん』から卒業していった

泣くに決まってるじゃないか、バカヤローと憤慨した

《「
夢をかなえてドラえもん
(kbocs さんが 2009/02/12 にアップロード) 【夢をかなえてドラえもん))短縮】
ドラえもんチャンネルへようこそ!
小学六年生になり、中学生になると、周りの クラスメートたちみんな、段々と映画『ドラ えもん』から卒業していった。 アニメなんて子供の観るもの、という意識が 強くなり、観に行ったとしても、ウケ狙いの ような扱いになっていった。 「俺、『ドラえもん』なんて観て、泣いちゃ たよ」というような。私は、そういう声を聞 きたびに腹を立てていた。 泣くに決まってるじゃないか、バカヤロー  と憤慨したが、それをするのも興ざめだから 黙ってる。 映画館に足を運ぶことをこそこそ隠したりし ないかわりに、堂々と口に出すこともしない。 そういうスタンス。 小学五年年まではどうにか前と同じように友 達グループで観に行ったけど、六年生になる と、もうほとんどだ誰も付き合ってくれなく なって、私は恵子ちゃんと二人きりでそれを 観に行った。 その彼女とも、中学生なってからは、クラス も部活も違ってしまい、ほとんど話さなくな った。 中学の部活は休日もびっしり入ってることが 多かったし、あの子はもう、映画に誘っても 来てくれないかもしれないと、思っていた。 すると春休みの近づいたある日、恵子ちゃん が私の教室まで来てくれた。そして「今年は いつにする?」と聞いてくれたのだ。 この時の感動は、言葉にならない。恵子ちゃ んは私の「心の友」だと思った。日を決めて、 今年も二人で映画を観に行くことを決めた。 けれど、その後、私と恵子ちゃんはケンカを した。
ドラえもんOP
(unyu999 さんが 2007/08/27 にアップロード) 」》 ◎このところ、辻村深月さんに付き合って、 中学時代を逍遥していると、若返って、なか なか楽しい。子供から大人への転換期の微妙 な心の変化に、思い当たるふしがあって、懐 かしさがこみ上げてきます。あー、そうだ、 私にも、若い頃があったんだなあと感慨深い ものがあります。 ところで、私は、その頃、どんな映画を観に 行っていたっけと振り返ると、『巴里のアメ リカ人』が浮かんできました。そこは、全く の別世界、この世に、こんな世界があるのか と、観終わっても、しばらくは席を立てませ んでした。『巴里のアメリカ人』は、1951年 のアメリカのミュージカル映画。監督はヴィ ンセント・ミネリ。パリを舞台に、アメリカ 人の画家とフランス人の女性の恋を描く。映 画のクライマックスに、ジーン・ケリーとレ スリー・キャロンが、ジョージ・ガーシュウ ィンの楽曲『パリのアメリカ人』をバックに 踊る18分間のダンスシーンは一生の名場面 として、記憶に深く残っています。私の宝物 ともいえます。
巴里のアメリカ人
(atami58 さんが 2008/03/26 にアップロード) 【まさに芸術だ。このような映画は二度とつくれない。  監督ビンセント・ミネリー   ジーンケリー、レスリーキャロンなのだ】 (つづく) (Y238-100) **『ネオカル日和』 単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか) 2 おおむね本と映画の宝箱  (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) →3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(34)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(22)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 
▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(22)
・警察の思惑・(その1)

●東電の暴力団排除宣言、その背後にいるのは警察である

《「――7月19日、東京電力暴力団排除宣言(昨日、掲載参照) を公表した。1号機、3号機が立て続けに水素爆発を起こし、広範囲 に放射性物質をまき散らしてから、約四ヶ月後のことで、当時、1F (東京電力福島第1原発)高濃度汚染水の処理に手間取っていたが、 敷地内の線量は低かった。 この時期、東電はようやく落ち着きを取り戻しつつあったと考えてい い。暴力団とは一切の関係を遮断すると宣言したわけで、もちろん、 その背後にいるのは警察である。 「東京電力福島第1原発事故に伴うがれきの撤去や原子炉冷却のため の注水作業などに暴力団関係者が入り込む恐れがあるとして、東電は 元請け企業を含めた暴力団排除協議会を設立する方針を固めた。(中 略)福島第1原発の復旧作業には、東京電力から発注を受けた元請け 企業が下請けや孫請けに委託する形で作業員を作業員を派遣している。 警察幹部によると、作業員の派遣などを通じて暴力団が介入して資金 源とする可能性があり、警察庁と警視庁、東電が連携して暴力団排除 に乗り出すことで合意したという」(7月14日付「毎日新聞) 東電によると、発電所では復旧作業の本格化に伴い作業員が増えてお り、暴力団排除協議会では警察と情報交換し金銭要求された時の対処 方法を学ぶ。元請け企業に対して書面で暴力団を排除すると制約して もらうという。 ――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ →序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ・「シノギ(しのぎ)- 日本語俗語辞書」・ ◎東京電力暴力団排除宣言をしなければならにほどに、暴力団が入 り込んでいるってわけ……
///東電福島原発事故避避難者11万3000人の苦難を想いつつ……
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(67)

《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる!  国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】
▼△第1章 事故は隠されていた(2)△▼
・炭鉱の廃鉱に不法投棄(その2)・

●不法投棄した業者を雇った排出者には、名だたる大企業も

《「――県が調べてみると、不法投棄した業者を雇った排出者には、 名だたる大企業もあった。 しかし彼らは、自分の工場の廃棄物が安い値段で目の前からなくなれ ばそれでよく、その後どうなっているかについてはまったく無頓着な のだ。 法では排出者に「事故処理責任」があり罰則や刑罰も規定されている が、最高で罰金五〇万円、懲役一年という軽いもので、不法投棄を抑 制する効果もなかった。さらに、不法投棄を監視するはずの保健所も うまく機能していなかったことがわかった。 問題の解決までには非常に長い時間がかかった。このような事件の常 として不法投棄した業者は雲隠れしてしまったので、九二年には、沼 部で、九八年には四倉で代執行を行い、県が直接廃油の撤去に乗り出 した。私は、「排出者責任を強化すべきだ」と強く主張した。つまり 排出元の企業のトレースである。 全国的にも不法投棄に対する厳しい世論の盛り上がったこともあり、 二〇〇〇年には法改正が行われ、「マニフェスト」と呼ばれる、廃棄 物をチェックできるシステムの導入と排出者責任の強化が行われた。 加えて福島県は独自に「産業廃棄物の処理の適正化に関する条例」を 制定し、〇六年には産業廃棄物税を導入した。 この経験が、私の知事として原発問題に臨む姿勢の原点となった。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)平凡社 (2011/6/23) ◎日本では、けっこう、名だたるだい企業でも、まだまだ、CSR (企業の社会的責任)の思想は、縁遠いようです。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕生活  旅客機の胴の全貌潮干狩
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
祖母の背が土間であずきを選る冬はじゃっぱの鍋が囲炉裏にかかる
麻倉 遙(26歳)青森県 ※じゃっぱの鍋。「じゃっぱ」とは津軽弁で「残り物」を  指す。魚の内蔵や骨などアラを使った鍋のこと。

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
説教壇(pulpit n.)
高いところに設けられていて、牧師が入るボッ クス席。牧師がそこに入るのは、そうでもしな いと、自分が会衆より優れていることに人びと が気がつかないでしまう恐れがあるからだ。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

それは確かな証拠がないわね。
That's not hard evidence.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ローレンス・アルマ=タデマ“バッコスの巫女”
(Bacchante)  (1907年・個人蔵) ◎バッコス(ディオニュソス)は、ぶどうの神、祝祭の主、 エクスタシーを与える本尊。バッコスはこよなく人間を愛 し、バッコスの祭りは格別に楽しかったので、他の神々も お祭り騒ぎに加わったほど。巫女とは、バッコスに仕える 女性のこと。 ◇ローレンス・アルマ=タデマ (Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日) イギリス、ビクトリア朝時代の画家、ラファエル前派。 オランダ、 ドゥロンレイプ生まれ。1852年、アントワープの美術アカデミーに 入学。1863年、新婚旅行でポンペイへ旅行し、これを機にエジプト、 ギリシア、ローマの古代世界に関心をもつようになります。パリに 移住したのち、普仏戦争を逃れて1870年にロンドンへ渡り、73年に イギリスに帰化。1879年にはロイヤルアカデミー正会員。
Lawrence Alma-Tadema + Ludovico Einaudi(作品集)
(Cassa712 さんが 2011/06/16 にアップロード) 【Slideshow con alcuni dipinti del grande  Lawrence Alma-Tadema, prestigioso pittore  dell'epoca vittoriana】