モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(2)

モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(2)

{パリの街角で出会った、エメラルドのように
 澄んだ目をした美少女。オーレリーを巡って
 起る事件の数々は彼女に殺人犯の疑いがかけ
 られるという衝撃的な展開からスタートする}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(14)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇ミステリ好きの子供たち
モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(2)

ルパン対ホームズ、どちらがよりかっこいいかを競う

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(2)

▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(2)
原発は儲かる(下)・

●情報は真っ先に俺らに入る、選挙で票をまとめた俺らへの恩返し

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(47)

▼△第8章 「日本病」と原発政策(2)△▼
美浜原発で四人が死亡(その2)・

●桜井淳「老朽化した原発の安全性は確保されていない」が現実に

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(14)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇ミステリ好きの子供たち
モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(2)

ルパン対ホームズ、どちらがよりかっこいいかを競う

《「 ・緑の目の少女―怪盗ルパン (ポプラ文庫) ([る]1-8)緑の目の少女 怪盗ルパン全集シリーズ(8) (ポプラ文庫) 私たちが読んできた怪盗ルパンは、単に文章 を翻訳したものではなく、南氏が原作に基づ き、少年少女のために書き表したものだとい う。だからこそ、「訳」ではなく「文・南洋 一郎」と標記してあるのだ。 そんなルパンシリーズで魅了されてきた私た ちは、ある日、教室で一つの論争をすること になった。 それは、当時図書館で特に人気が高かった二 つのシリーズ、ルパンとホームズのどちらが よりおもしろいか、かっこいいかを競うもの だった。 小学三年生ぐらいだったと思う。ルパンの原 作にもある「ルパン対ホームズ」のそのまま 影響されて始まった遊びの論争だったが、私 たちはみんな夢中だった。 ホームズとは、言わずと知れた、イギリスの 作家コナン・ドイルの小説に登場するあの名 探偵である。 ルパン派の言い分には「ルパンの方が女にも てる」「優しい」というのがあって、それが 特に印象的だったのを覚えている。 『緑の目の少女』に登場するオーレリーとの エピソードもそこで登場した。 パリの街角で出会った、エメラルドのように 澄んだ目をした美少女。オーレリーを巡って 起る事件の数々は、彼女に殺人犯の疑いがか けられるという、衝撃的な展開からスタート する。 絶対絶命の彼女の潔白を見抜き、彼女の抱え る大いなる秘密を解き明かすことができたの は、女性に優しいルパンの魅力であってこそ なのだというルパン派の意見には、確かに、 大人になった今であっても大いに頷ける。 」》 ◎モーリス・ルブラン (著) 「ルパン対ホームズ」の一端を
Arsene Lupin contre Herlock sholmes par le Cie Febus
(ganimard93 さんが 2011/09/05 にアップロード) 【d'apres l'oeuvre de Maurice Leblanc - Piece de Patrick Martinez-Bournat Tournee 2011】 ・モーリス・ルブランMaurice LeblancWikipedia:モーリス・ルブラン (つづく) (Y201-84) ◎このモーリス・ルブランの『ルパン対ホー ムズ』をあの堀口大学が翻訳しているんです ね。(新潮文庫―ルパン傑作集)文庫の第五巻 に入っています。堀口大学の惚れ込みようが 伝わってきます。「奇岩城」「アルセーヌ・ ルパンの脱獄」「女王の首飾り」「黒真珠」 「遅かったりシャーロック・ホームズ」「水 晶栓」「八点鐘」「棺桶島」、みんなありま す。題名を見るだけで、ワクワクしてきます。 若いころの瑞々しい感受性が鈍ってしまって、 つまならい人間になってしまったなあぁ……。 ◎貴重なアーサー・コナン・ドイルの素顔
Sir Arthur Conan Doyle speaking. 1930 short movie.
(DonDanillo さんが 2009/07/11 にアップロード) 【Another on-screen appearence  of Sherlock Holmes creator.】 Wikipedia:アーサー・コナン・ドイル

『ネオカル日和』

単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか)
2 おおむね本と映画の宝箱
 (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) 3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(14)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(2)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 
▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(2)
原発は儲かる(下)・

●情報は真っ先に俺らに入る、選挙で票をまとめた俺らへの恩返し

《「――前日入りしたのは、親分から「ヤクザは警察がいうようなご ろつきじゃない。暴力団と呼ばれるのは心外だ。いっぺんちの祭りに 来い。あんたの目で確かめてくれ」と要望されたからだ。 たまたま近くに原発があったから訊いた。座持ちのための世間話に過 ぎない。 「原発は儲かる。堅いシノギだな。動き出したらずっと金になる。こ れ一本で食える。シャブなんて売らんでもいい。俺、薬は大嫌いだか らな。 薬局(覚せい剤を密売する組織をこう呼ぶ。暴力団内部でも侮蔑的な ニュアンスがある)やるくらいなら地下足袋履くほうがましだ。 それからあんたちふうに言えば、タブーの宝庫。それが裏社会の俺た ちには、打ち出の小槌となるんだよ。はっはっは」 ハレの日の高揚感とほろ酔い気分で、親分はいつになく口が軽かった。 地方の小さな祭りを見物しているよりはよほど面白い。 「なにも特別なことじゃない。どでかい公共工事が小さい街にやって くる。言ってみりゃ、ただ、それだけのこと。ダムや高速道路と同じ。 それが原子力発電所という、わけのわらんもんいうだけじゃねぇか。 街を代表して電力会社と交渉し、ゼネコンと話付けて、地元の土建屋 に仕事を振る。それでだけじゃ人出が足りんから、あとはよその場所 にいる兄弟分なんかに話を振ったり、普段から仲のいい組長連中の会 社を使う。 どでかいシノギになるから、代紋なしではとても捌ききれんし、工事 だって進まない。俺が何度いうように、悪は悪でもヤクザは必要悪。 百聞は一見にしかず。この祭りをみれば、あんたも分かっただろう。 ・Wikipedia:シノギ・ ・代紋・ そういう情報は……真っ先に俺らのところに入ってくるようになって る。選挙で票をまとめたのも俺たちだ。恩返しなんてというと語弊が あっけど、持ちつ持たれつで生きているってこと。 それに俺はこの街が好きで、街を守るためならいつ命を捨ててもかま わないと思ってる。 この辺の町議会だったら、俺たちが後援すれな誰でも当選する。お前、 金がないだろう。どうだ、ここに引っ越して、うちの土建屋で何年か 働いて、立候補したらどうだ?」――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◎こんなかたちで、暴力団は、市民生活に様々な形で介入しているん ですね。背筋が寒くなります。
鈴木智彦氏 日本外国特派員協会会見 動画資料
(ldblogos さんが 2011/12/16 にアップロード) 【2011年12月15日、外国特派員協会で行われた、  ジャーナリスト鈴木智彦氏の会見で公開された、  福島第一原発内で極秘に撮影された映像です。  会見の模様:  http://blogos.com/article/27119/】 /////////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(47)

《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる!  国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】
▼△第8章 「日本病」と原発政策(2)△▼
美浜原発で四人が死亡(その2)・

●桜井淳「老朽化した原発の安全性は確保されていない」が現実に

《「――一問題の配管は、一九七〇年の美浜原発運転開始以来、一度 も点検をしたことがなかったというのだ。しかも、その配管は原発の 点検リストから漏れていることが発見され、〇三年一一月にリストに 加えられたにもかかわらず、実際には何の手も打たずに今回の事故に 至ったのだという。 加えて、今回の点検準備作業は、本来なら原発の運転を止めて行うべ きところ、点検期間短縮のために運転したまま準備作業を行っていた ときに起きたのだ。 原子力安全・保安院が日本中の発電所に配管の点検を命じたところ、 福井県の相馬共同火力発電所をはじめ、日本中の発電所で、腐食で肉 厚が摩耗した配管が見つかった。 「老朽化した原発の安全性は確保されていない」というエネルギー政 策検討会でも桜井淳氏、朝田泰秀氏の指摘が現実のものとなった。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)平凡社 (2011/6/23) ◎今日、発表された民間の事故調査委員会の調査によって、驚くべき 事実が判明しました。去年3月の原発事故で、放射性物質の広がりを 予測するシステム「SPEEDI」が住民の避難にいかされなかった ことについて、菅前総理大臣、当時の枝野官房長官、福山官房副長官、 海江田経済産業大臣ら、事故の対応を中心となって行った政治家たち が「所管する文部科学省などから説明を受けず、事故から数日たって も“その存在すら”知らなかったというのです。 SPEEDIの存在を政治家に報告しなかった官僚も罪深い存在です が、官邸には、危機管理能力が欠落していたのは大問題です。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕動物  守衛就任残れる鴨を引継げる
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
代牛を避けて通りし畦道に大葉子の花穂すんすんと伸ぶ
下須美沙恵(74歳)鹿児島県

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳) 災難(calamity n.) この世の中のことは、何事によらず、人間の定め 得るところではないということ、並外れて、と言 い得るほど明瞭かつ明白に、改めて教えてくれる もの。災難には二種類ある――一つは自分自身に とっての不幸。いま一つは他人のとっての幸運。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

ちょと見当違いだね。
You're a bit wide of the mark.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ローレンス・アルマ=タデマ“銀色のお気に入り”
1903年マンチェスター市立美術館) ◎銀色とは、池の鯉のこと。 ◇ローレンス・アルマ=タデマ (Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日) イギリス、ビクトリア朝時代の画家、ラファエル前派。 オランダ、 ドゥロンレイプ生まれ。1852年、アントワープの美術アカデミーに 入学。1863年、新婚旅行でポンペイへ旅行し、これを機にエジプト、 ギリシア、ローマの古代世界に関心をもつようになります。パリに 移住したのち、普仏戦争を逃れて1870年にロンドンへ渡り、73年に イギリスに帰化。1879年にはロイヤルアカデミー正会員。
Sir Lawrence Alma-Tadema (作品集)
(gilcarosio さんが 2010/01/29 にアップロード) 【 Sir Lawrence Alma-Tadema, OM, RA (8 January 1836 -25 June 1912) was one of the most renowned painters of late nineteenth-century Britain. Born i n Dronrijp, the Netherlands, and trained at the Royal Academy of Antwerp, Belgium, he settled in England in 1870 and spent the rest of his life there. A classical-subject painter, he became famous for his depictions of the luxury and decadence of the Roman Empire, with languorous figures set in fabulous marbled interiors or against a backdrop of dazzling blue Me- diterranean sea and sky. Admired during his lifetime for his draftsmanship and depictions of Classical antiquity, he fell into disrepute after his death and only in the last thirty years has his work been reevaluated for its importance within nineteenth-century English art. Video Edited by Gil Carosio 】