モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(1)

モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(1)

{そういう仲間は他にもいたらしく、怪盗ルパンの全集は
 本棚に全部がそろっていることはまずなく『怪盗紳士』
 や『奇巌城』などは、当時振られていた巻数のナンバー
 が若かったせいか、毎日のように通いつめても、実際に
 読めたのは、かなり先になったのではないか思う}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(13)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇ミステリ好きの子供たち
モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(1)

ルブランの小説との出会いは学校の図書館

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(1)

▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼ (1)
原発は儲かる(上)・

●殺し殺されという話は祭り翌日事務所で訊かせてもらう筈だった

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(46)

▼△第8章 「日本病」と原発政策(1)△▼
美浜原発で四人が死亡(その1)・

●死者の数ではJCO臨界事故を上回る国内最大の原子力事故

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(13)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇ミステリ好きの子供たち
モーリス・ルブラン『緑の目の少女』(ポプラ文庫)(1)

ルブランの小説との出会いは学校の図書館

《「 ・緑の目の少女―怪盗ルパン (ポプラ文庫) ([る]1-8)緑の目の少女 怪盗ルパン全集シリーズ(8) (ポプラ文庫) ミステリ好きの子供で、ルパンとホームズの 洗礼を受けていない子供はいない。 私と同年代の子供の多くがそうだと思うが、 ルブランの小説との出会いは学校の図書館だ った。 もともと本好きだった私は、視界のどこを見 回しても本という、生まれて初めてみる状況 に圧倒されつつ興奮し、手当たり次第に本を 借りた。 様々なものを無作為に読む中、自分の好きな 物語に傾向があることに少しして気づいた。 謎や不思議、神秘的な言い伝え、誰かの秘密。 ミステリとか、推理小説と呼ばれる本を読む 時、自分がより心を躍らせることに気づいた のだ。 そういう仲間は他にもいたらしく、怪盗ルパ ンの全集は本棚に全部がそろっていることは まずなく、『怪盗紳士』や『奇巌城』などは、 当時振られていた巻数のナンバーが若かった せいか、毎日のように通いつめても、実際に 読めたのは、かなり先になったのではないか 思う。 天才的な頭脳と運動神経を持ち、そのうえ変 幻自在、高慢な大金持ちから金品を奪い、貧 しい人に力を貸す大泥棒。ルパンの活躍は目 まぐるしく、物語の舞台は一つところにとど まることを知らない。 一体何が起こったのか、とこちらが頭を悩ま せているうちに、場面はさらなる新しい謎へ と飛び、そうなってくるとページをめくる手 がもう止まらない。 私たちはルパンと作者ルブランとに翻弄され るがままに、ラスト、謎が解かれる瞬間まで 導かれることになる。 ルパンのシリーズが素晴らしいのは、それが ミステリであると同時に、優れた冒険活劇で あることだ。 後に大人になってから、そこにもう一つ、南 洋一郎氏の「文」の力もあることを知り、感 謝を覚えた。 」》 ◎ルパンの映画は、時代を超えて作り続けられる
Arsene Lupin - Trailer
(SunshineNaomi さんが 2007/11/29 にアップロード) 【Enjoy...】 (つづく) (Y201-84) ・モーリス・ルブランMaurice LeblancWikipedia:モーリス・ルブラン辻村深月さんと、私とは、44歳の年齢の 差がありますが、南洋一郎の作品で、同じよ うに、興奮を味わえるというのは、何か不思 議な感情を沸いてきます。 南洋一郎は、本名は池田宜政。南洋一郎以外 にも、池田宣政、荻江信正等等の筆名を持ち、 数多くの著作を発表しました。 南名義では少年向け冒険小説を多数執筆、特 に秘境冒険物を得意としました。1933年発行 の代表作『吼える密林』(少年倶楽部連載) は、7年間で130回の重版が行われた戦前 の大ベストセラーでした。 『吼える密林―猛獣征服』を思い出すだけで、 少年の日々の記憶が鮮明に浮かんできて、今 の自分の年齢がウソみたいです。 Wikipedia:南洋一郎 ◎いまなお、ルパンの人気は衰えを知らない
黒川芽以他_ルパンの奇巌城_会見映像
(mtpsok さんが 2010/12/06 にアップロード) 【撮影(映画)の合間での会見の映像(弘前市)/ 東奥NETテレビ(東奥日報/Web東奥) 会見出演:秋原正俊監督、岩田さゆり黒川芽以増田英彦 ・ルパンの奇巌城2011年春公開予定映画 出演:山寺宏一岩田さゆりウド鈴木/キャイ〜ン末永遥松本梨香黒川芽以松田洋治増田英彦/ ますだおかだ浪川大輔初嶺麿代西川風花百香、今村祈履、佐久間未帆長峰夏希、中村萌奈美、 武田徹  監督:秋原正俊、原作:モーリス・ルブラン「奇巌城」、  翻訳:菊池寛「小學生全集第四十五卷 少年探偵譚」     1928年、興文社、文藝春秋社】

『ネオカル日和』

単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか)
2 おおむね本と映画の宝箱
 (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) 3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(13)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(1)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 
▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼ (1)
原発は儲かる(上)・

●殺し殺されという話は祭り翌日事務所で訊かせてもらう筈だった

《「――「海から固めた。まずは漁協の組合に話を通して、抜け駆け がないようまとめたんだ」 原発からほど近い、とある街の祭りに呼ばれた私は、会場の中心部に 据えられた白いテントでコーラを飲んでいた。学校の運動場で見るよ うにそれは合計4張あり、その下に折りたたみのテーブルが2列ずつ 配置され、町内会や青年団などの老若男女が酒盛りしていた。 テントのすぐ脇には舞台が設えてあって、夜になると女性演歌歌手の ステージがるという。名前を聞いても分からなかった。その後はカラ オケ大会が予定されていた。 パイプ椅子に腰掛けた親分は私の真横で、紙コップの日本酒をちびち び呑みながら、すかっり上機嫌だった。顔見知りが黙礼するたびに声 をかけた。 「おう、元気でやってたか? 子供が産まれたのか。今度バーベキュ ーするからみんなで顔出せよ。これからは、真面目に働かないと駄目 だぞ」 赤ん坊を抱いた若夫婦はまだ20代の前半で、地元生まれの地元育ち である。若い衆から500ミリリットルの缶ビールを2本受け取り満 面の笑顔だった。たわいない会話を終え、夫婦は雑踏の中に消えた。 親分の真後ろには町内会の会長が座っている。昭和ならともかく、平 成4年の暴力団対策法が施行され、もう20年近く経つというのに、 誰も気にしている様子はない。 暴力団は完全に街の一部にみえた。都市部とはまったく違う空気と価 値観……同じ日本とは思えなくない。タイムスリップした気分だ。 原子力について質問したのは、ただ好奇心からだった。今回の来訪は 20年以上前の抗争事件の取材が目的だ。殺し殺され、という話の核 心は、祭りの翌日、事務所で訊かせてもらうことになっていた。 ――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 Wikipedia:シノギ ◎この日本には、福島原発事故後の惨状を 歯牙にも掛ていない人達 たちが、居ます。日本の国会議員による議員連盟「地下式原子力発電 所政策推進議員連盟」(略称:地下原発議連)の先生方です。 東京電力福島第一原子力発電所事故発生後の2011年5月、表向きは、 地下式原子力発電所の建設を推進するという大義名分で、超党派の議 員により結成され、5月31日に第1回の勉強会が開催されています。 主要な電力は将来も原子力でまかなう必要があるとして、原発事故の 封じ込めが可能な地下原発の推進を要望するとしています。こういう 脳天気な人達に、福島原発で繰り広げられている原発事故処理の修羅 場をお見せしたい。 〈地下原発議連〉 会長 平沼赳夫たちあがれ日本) 顧問 谷垣禎一自民党安倍晋三自民党山本有二自民党森喜朗自民党鳩山由紀夫民主党渡部恒三民主党羽田孜民主党) 石井一(民主党亀井静香国民新党) 事務局長 山本拓(自民党中山恭子たちあがれ日本塩崎恭久自民党高市早苗自民党) ///////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(46)

《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる!  国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】
▼△第8章 「日本病」と原発政策(1)△▼
美浜原発で四人が死亡(その1)・

●死者の数ではJCO臨界事故を上回る国内最大の原子力事故

《「――一年が過ぎた二〇〇四年夏、〇ニ年の点検記録改竄、トラブ ル隠しの影響で全基が停止していた東京電力原発も、ほとんどが運 転を再開し、「電力危機」は遠い昔の出来事になろうとしていた。 毎年八月、福島、新潟、群馬にまたがる尾瀬の自然保護について話し 合う尾瀬サミットが行われる。この年は新潟県の担当で、八月九日、 新潟県湯之谷村銀山平で開催された。 新潟県平山征夫知事、群馬県小寺弘之知事、私の三県の知事と、 尾瀬環境保全を担当する尾瀬保護財団を、尾瀬の水利権を持つ東京 電力が運営している関係で副理事長の勝俣恒久東京電力社長、来賓と して小池百合子環境相も出席していた。 そのときロッジの福島県庁から電話が入って知れされたのが、福井県関西電力美浜原発の事故である。関西電力美浜原発3号機で、高圧 蒸気の配管から蒸気漏れ事故が発生。 点検準備作業中だった作業員四名が高温高圧の蒸気を浴びてやけどで 死亡、七名が負傷という、死者の数ではJCO臨界事故を上回る国内 最大の原子力事故となった。 原因は驚くものだった。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)平凡社 (2011/6/23) ◎私たちは、本当に、核攻撃の歴史上最初の被害者だという意義を、 自覚しているのだろうか。日本人全体が、これまで、あらゆる核兵器 の使用に人道的立場から反対してきませんでした。アメリカが核を保 持することに反対したこともありません。ましてや、原子力発電をや。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕動物  すっと来て被写体となる春の鹿
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
白色のベストから紺のセーターへオセロのようにひっくり返る
三輪唯夏(16歳)大阪府

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
祭壇(altar n.)
聖職者が、その昔、吉凶を占う目的からいけにえ の小腸をときほごし、神々のためにその肉を料理 するのに用いた場所。今日ではほとんど使われな くなっている言葉で、使われることがあるとすれ ば、愚かな男女が自らの自由と平和を犠牲にする 場合につて言う。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

反對なんて言えないわ。
I can't say I disagree.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ローレンス・アルマ=タデマ“見晴らしのよい場所”
(1895年・個人蔵) ◎題名の"A Coign of Vantage" はシェイクスピアの 『マクベス』からの引用。 ◇ローレンス・アルマ=タデマ (Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日) イギリス、ビクトリア朝時代の画家、ラファエル前派。 オランダ、 ドゥロンレイプ生まれ。1852年、アントワープの美術アカデミーに 入学。1863年、新婚旅行でポンペイへ旅行し、これを機にエジプト、 ギリシア、ローマの古代世界に関心をもつようになります。パリに 移住したのち、普仏戦争を逃れて1870年にロンドンへ渡り、73年に イギリスに帰化。1879年にはロイヤルアカデミー正会員。
Sir Lawrence Alma-Tadema (作品集)
(gilcarosio さんが 2010/01/29 にアップロード) 【 Sir Lawrence Alma-Tadema, OM, RA (8 January 1836 -25 June 1912) was one of the most renowned painters of late nineteenth-century Britain. Born in Dronrijp, the Netherlands, and trained at the Royal Academy of Antwerp, Belgium, he settled in England in 1870 and spent the rest of his life there. A classical-subject painter, he became famous for his depictions of the luxury and decadence of the Roman Empire, with languorous figures set in fabulous marbled interiors or against a backdrop of dazzling blue Mediterranean sea and sky. Admired during his lifetime for his draftsmanship and depictions of Classical antiquity, he fell into disrepute after his death and only in the last thirty years has his work been reevaluated for its importance within nineteenth-century English art. Video Edited by Gil Carosio 】