『オペラ座の怪人』(劇団四季)

オペラ座の怪人』(劇団四季

{あのキス。息を呑むほどの静けさの中にふっと現れた
  奇蹟のように美しい瞬間は、もちろん、そこに至るま
  での歌、舞台、美術、衣装、様々なものに導かれた結
  果だろう。あの場でなければ実現しない}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(4)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇謎解きのキス

謎が解けた実際の舞台『オペラ座の怪人

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社☆(48)

▼△第3章 東京電力の歴史と傲慢△▼ (14)
・官吏は人間のクズである(その3)

●国家予算の半分近い軍事費増大が日本を疲弊させ戦争への道へ

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

▼△第7章 大停電が来る(7)△▼
・「東京」の本音(その4)

福島のごたごたはどうでもいい早く電気を送れが!「東京」の本音

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(4)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇謎解きのキス

謎が解けた実際の舞台『オペラ座の怪人

《「
劇団四季 オペラ座の怪人:名古屋公演プロモーションビデオ
(shikichannel さんが 2009/05/22 にアップロード) 【劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』  のプロモーションビデオです】 劇団四季の『オペラ座の怪人』の名古屋公演 を観に行った。 実を言えば、『オペラ座の怪人』は、これま で原作を読んだり、映画やミュージカルビデ オなどを鑑賞してきたものの、生で見るのは 初めて。そして、やはり、やっぱり生の舞台 で観てよかった! 少し前、とある雑誌で「結婚」がテーマのエ ッセイを依頼された時、私は『オペラ座の怪 人』について書き、兼ねてから思っていたあ る疑問に触れた。 それは、クリスティーヌがラウルと去ってし まうラストが許せない、というものだった。 私はいつも、物語の途中、彼女の心が怪人と ラウルの間を揺れ動くのを魅力的に感じなが らも、「なぜ、怪人を選ばない!」ともどか しい気持ちでいた。 もちろん、彼女がラウルと去るのは、彼の財 力や美しい顔のためではなかったろ。彼には 日向(ひなた)の匂いがある。 暗く背徳の香りに満ちた怪人の地下室では絶 対に叶わないもの。怪人との“結婚”は彼の ために二度と日向に帰らないという約束を意 味する。 だが、実際の舞台『オペラ座の怪人』でかわ されるクリスティーヌと怪人のキスは、そん な私の気持ちを吹き飛ばすくらいの、静かに 強い力を持っていた。 あのキス。息を呑むほどの静けさの中にふっ と現れた奇蹟のように美しい瞬間は、もちろ ん、そこに至るまでの歌、舞台、美術、衣装、 様々なものに導かれた結果だろう。あの場で なければ実現しない。 今日、ここでこうやって解決してもらうため に、今までこのストーリーに惹かれてビデオ や漫画、いろんな形の『オペラ座の怪人』を 観てきたのかもしれない。 そう思わせてくれた幸福な午後、劇場を出て からもしばらく、衝撃から立ち直れず、ぼお っとしていた。 」》 (つづく) (Y183-75) (Y184-76休)〜 (Y186-78休) ◎作家さんって、やはり、ワザありですごい。 私が今まで感じていたことを如実に表現して くれました。“劇場を出てからも、しばらく、 衝撃から立ち直れず、ぼおっとしていた”。 劇場というワールドのなかで、ステージで演 じる人と客席で観る人とが双方向にフーリン グを共有して生まれた感動は、自分一人では、 到底、背負いきれないほどに大きいからです。 だから“ぼおっとしていた”んですね。 私は、この感動を、「銀座通りを人目もはば からず放吟して歩きたくなる」と他所に書い たことがありますが、どうも、これは、しく っり、きませんでした。 それから、『オペラ座の怪人』を生で観なけ れければ、実感できないのは、シャンデリア が、突如、大音響ととも落下してくるシーン です。腰を抜かします(私が観たのは、劇団 四季のではありませんが、)。
オペラ座の怪人』25周年記念公演inロンドン上映会
(shikichannel さんが 2012/01/19 にアップロード) 【「オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン」 上映会 ≪1月19日(木) 電通四季劇場[海] にて≫ の模様です。同公演でメインキャストを 務めたラミン・カリムルー(怪人役)シエラ・ボ ーゲス(クリスティーヌ役)が来場し、四季キャ ストと交流した模様をお届けいたします】
Phantom of the Opera 25th Anniversary (2011) Review
(xXJessWorldXx さんが 2011/10/11 にアップロード) 【http://www.phantomhatmedia.com/

『ネオカル日和』

単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか) 2 おおむね本と映画の宝箱  (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) 3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(4)

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社☆(48)

原発安全神話を捏造してきたのは誰か!   政財界、メディアと御用学者とタレント文化人  ――原発翼賛体制のすべてを暴き、フクシマの  惨事を招いた者たちを、怒りをこめて告発する》  (表紙帯から)
▼△第3章 東京電力の歴史と傲慢△▼ (14)
・官吏は人間のクズである(その3)

●国家予算の半分近い軍事費増大が日本を疲弊させ戦争への道へ

《「――一軍部の力が強くなり、ファッショの嵐が吹き荒れ始めて いた中でこう言い切った郷と違って、軍に迎合して電力国営を進め たのが、奥村喜和男らの革新官僚だった。 軍と結託して満州国を“経営”した官僚には、のちの首相、岸信介 らがいる。 郷と同じように電力国営に反対した松永安左エ門は、 「産業は民間の自主発奮と努力にまたねばならぬ。官庁に頼るなど もってのほかで、官吏は人間のクズである。この考えを改めない限 りは、日本の発展は望めない」 とまで言って、ある内務官僚にカミつかれた。 当時のある新聞の社説は、 「国営にすれば電力が安くなるというが、これはやってみなければ わからない。が他の官業の実績に徴して推定すれば、蔽(おお)う べからず不能率を発見するのみか、産業の官僚的支配が、結局する ところ古手官吏の仕事場の拡張になりやすいことは、世間の常識で ある。 公平にして冷静なる観察者が、官僚立案にかかるこの案はにわかに 賛成しないのは、案自体の内容如何よりも、官僚政治にあきたらざ るものがあるからではなかろうか。 官僚群は自らの興奮の中に独善主義を振り回さんとする。政党の信 用が低落したりとはいえ、独善主義の官僚にあっさり白紙委任を渡 し、産業まで委せうるかどうか。これは電力の問題のみに限らない」 と指摘した。 一九三六年二月ニ六日、青年将校の凶弾に斃れた高橋是清は、大蔵 大臣の時、「陸軍は予算をやると、すぐ戦争をしたがる」、と喝破 した。 遂に国家予算の半分近くを占めることになった軍事費の増大こそが 日本を疲弊させ、戦争への道を歩ませることになった、ということ である。――》 原発文化人50人斬り ◎官僚の国家管理は、戦争にも産業にも、繰り返されるばかりだ。 ///////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

《国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》(表紙帯から)
▼△第7章 大停電が来る(7)△▼
・「東京」の本音(その4)

福島のごたごたはどうでもいい早く電気を送れが!「東京」の本音

《「――すると、六月五日付の『日本経済新聞』に、「最悪の電力危 機を回避せよ」というタイトルの社説が掲載された。 「首都圏の夏場の大停電という最悪の電力危機が回避されるかどうか のタイムリミットが迫っている」と、読売と同様、危機をあおる書き 方で始まるこの社説は、 「(運転再開の)見通しが狂ったのは、原発十基が立地している福島 県の佐藤栄佐久知事の動向だ」と、私を名指しで悪者にしていている。 社説は、実際には私が表明したこともない「地元八町村と県議会の了 承があれば、運転差再開を認める」との条件について、私一人が新た な条件を加えることで運転再開の「値段」を釣り上げていると批判し、 「電力供給を『人質』にとる形では真剣に耳を傾けないだろう。 (中略)地元町村は原発再開で議論を重ねて合理的判断をした。佐藤 知事も早急に合理的決断を求めたい」と結んでいる。 遠い福島のごたごたなど、どうでもいい。早く電気を送れ。これが 「東京」の本音だろう。――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎無知からとは言え、これでは、天下の『日本経済新聞』さえも、ま るで東京電力(=国)の回し者ではないか。いくら、天下の公器と威 張ってみても、大広告主には、頭が上がらないのである。ちなみに、 東京電力は、電通扱い広告予算286億円ほど。1064億を計上し ているトヨタの広告費に比べて、その額の大きさがわかる。メディア は、その恩恵を受けているのである。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕時候  春暁を待つ外来の百の椅子
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
コオニユリかびんにいれてゆらゆらと子どものくつがいっそくみえる
北庄司汐音(9歳)京都府

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
高等専門学校(academy n.)
アカデメイア Academe に由来する) 現代の学校で、フットボールを教える。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

それは控え目に言ったんだよ。
That's putting it mildly.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ジョージ・フレデリック・ワッツ“The Honourable Mary Baring”
(・個人蔵) ◇ジョージ・フレデリック・ワッツ (George Frederic Watts,1817年2月23日 - 1904年7月1日) イギリスの肖像画家、寓意画家、彫刻家。ラファエル前派・象徴主義。 愛と生、死をテーマに寓意画を描き、肖像画も多く残しました。ワッツ は、もともとも肖像画家で有名でしたが、象徴性によってラファエル前 派に通じ、甘美な抒情性と象徴性のある作品によって、19世紀後半 (ヴィクトリア朝時代)、イギリスを代表する画家となりました。 1867年にロイヤルアカデミーの正会員に。准男爵への推挙を2度も断る。 87歳で生涯を閉じました。 “自画像”(1864年・テイトギャラリー、ロンドン)
George Frederick Watts - Sculptures (2 of 3) 〈作品紹介〉
http://www.wattsgallery.org.uk/  http://en.wikipedia.org/wiki/George_Frederic_Watts】  ・Music :William Ellwood