もっとも快い調べは愛するひとの声の響き

もっとも快い調べは愛するひとの声の響き

{たとえ、恋人が美声の持ち主でなくとも、耳元で
 自分の名前を囁いてくれれば、うっとりしない人
 はいないはずです。詰まるところ、好きな人の声
 が“美声”とも言えるでしょう。子どもにとって
 は、お母さんの声は、“美声”なのです}

『「声」は見た目よりものをいう』〈著者〉竹内 一郎(36)

<第2章>声は「見た目」以上にものをいう
もっとも快い調べは愛するひとの声の響き

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社☆(40)

▼△第3章 東京電力の歴史と傲慢△▼ (6)
・“国策逮捕”された前福島県知事(中)
●“警察と泥棒が一緒になっている”ような経産省、国

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

▼△第2章 まぼろし核燃料サイクル(29)△▼
・全国初のプルサーマル事前承認(その4)
福島県の要望、その(4)核燃料サイクルの国民理解を
『「声」は見た目よりものをいう』〈著者〉竹内一郎(36)

<第2章>声は「見た目」以上にものをいう

もっとも快い調べは愛するひとの声の響き
《「 ラテン系の言葉は、調べが美しいものです。 言葉自体に、音楽性が宿っているように感じ ます。 フランスのモラリストラ・ブリュイエール (一六四五〜一六九六年)は『人さまざま』 の〈女について〉の項に、こう書いています。 「もっとも快(こころよ)い調べは愛する女 の声の響きである」 男の耳で聞けばそう言えそうです。女性の耳 で聞けば、「愛する男の声の響き」が快いで しょう。 恋をした人なら、誰しもわかるはずです。 たとえ、恋人が美声の持ち主でなくとも、耳 元で自分の名前を囁いてくれれば、うっとり しない人はいないはずです。 声にも蓼喰う虫も好き好き、というレベルも あります。 詰まるところ、好きな人の声が“美声”とも 言えるでしょう。子どもにとっては、お母さ んの声は、“美声”なのです。 とはいえ、ラテン系の言葉の持つ響きのよさ は、風雪に晒されて磨かれたものだとも思う のです。争いと平和を繰り返し、その両方を 睨みながら、ゆっくりゆっくりと時間をかけ て、音声が豊かに発展していったのでしょう。 」》 (つづく) (Y169-69) (Y170-70休)〜(Y172-72休) ◎「ラテン系の言語」というのはフランス語 ・イタリア語・スペイン語ポルトガル語ルーマニア語などのロマンス語と呼ばれるも のすが、きょうはフランス語で行きます。 フランス語といえば、シャンソン。 わが青春時代に、『銀巴里』へ通っていまし た。数多いシャンソンの中から、どういうわ けか、「セーヌの花( Fleur De Seine)」 が、飛び出してきました。男に裏切られた女 がセーヌ川に身投げする筋書きです。当時、 いく人かの歌手によって歌われていました。 私にとっては、奇跡のように思えるのですが、 なんと、高英男さんがこの曲を歌っている動 画が見つかりました。 高英男さんが「第39回パリ祭(2002年)」で 歌っていたものです。歌の初めに、こう言っ ています。「50年前、よく歌っていた曲が ちょうど手に入りましたので歌います」と。 楽譜が出てきたという意味かと思います。そ のころは、シャンソンの歌詞の定訳はなく、 歌手それぞれが、自己流訳で歌っていました。 (ここで、高英男さんは曲名を「白いセーヌ」 と言っていますが「セーヌの花」が一般的です) なお、このとき、高英男さんは82歳でした。
高英男 セーヌの花 Fleur De Seine 2002
(sabugogo910 さんが 2011/02/16 にアップロード) ◎「セーヌの花 (Fleur De Seine)」は、 本場のフランスにおいても、イブ・モンタン など、いろんな歌手に歌われていましたが、 今回は Georgette Plana さんで、お楽しみ ください。
Georgette Plana - Fleur de Seine
(Zuxilbaja さんが 2011/02/07 にアップロード) 【Voila pour ceux qui s'imaginent que Georgette Plana  n'a donne que dans le comique. Une chanson dechirante,  qui prouve qu'elle est avant tout une interprete formidable.】
Fleur de Seine
(作詞:Disle, E. Joullot/作曲:Emile Spencer) C'etait une gosse de dix-huit ans Venue au monde un soir de deveine, La gosse n'avait plus de parents Libre de son dimanche et d'sa semaine Elle s'en allait d'un air fripon De Billancourt a Bagatelle, Le soir elle se couchait sous les ponts Et la riviere, c'etait chez elle Elle avait un jupon plein d'trous Elle frequentait un tas d'voyous Mais quand elle passait pres de vous Avec de grands yeux noirs et doux Le jeune homme comme le patriarche Desireux de l'attendre sous l'arche Disait "C'est le printemps qui marche" Elle etait belle comme les amours Elle avait un c?ur de grisette Mais vagabonder tous les jours C'n'est pas facile de rester honnete, Aussi se donna-t-elle sans peur A Charlot, la terreur de la berge, Qui lui prit la taille et le c?ur Dans les bosquets d'une vieille auberge Elle avait un jupon plein d'trous Elle frequentait un tas d' voyous Mais quand elle passait pres de vous Avec de grands yeux noirs et doux; Voyant sa frimousse aguichante Comme un beau jour qui vous enchante; On s'dit "C'est le printemps qui chante" A force de passer des nuits A regarder la lune argentine, D'avoir des coups de ses ennemies, Elle s'en alla de la poitrine, Un soir elle se jeta dans l'eau, Morte, elle etait encore jolie Elle a fait son dernier dodo Dans le lit d'la Seine, son amie On la placa dans un grand trou Sans croix, sans nom, comme un toutou La-bas, a Pantin, tout au bout Par un matin de juin si doux, Seul un rodeur de riviere L'ayant accompagnee au cimetiere Disait "C'est le printemps qu'on enterre".

『「声」は見た目よりものをいう』

単行本: 179ページ 出版社: 潮出版社 (2011/5/6) 〔目次〕 <はじめに> <第1章>できる人は「声」が違う!
<第2章>声は「見た目」以上にものをいう
<第3章>いい声をつくるヒント <第4章>さらに表現を豊かにするために <終章>〈声〉の世界を楽しもう 〔著者〕 ☆竹内 一郎(たけうち・いちろう)☆ 演出家・劇作家・漫画原作者。 1956年福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部心理科卒業。 九州大学博士(比較社会文化)。九州大谷短期大学助教授を へて宝塚大学教授。『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』 でサントリー学芸賞さいふうめいの筆名で発表した『戯曲 ・星に願いを』で文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作、『哲也  雀聖と呼ばれた男』で講談社漫画賞を受賞。非言語コミュ ニケーションを説いた『人は見た目が9割』が110万部の ベストセラーとなった。

『「声」は見た目よりものをいう』〈著者〉竹内一郎(36)

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社☆(40)

原発安全神話を捏造してきたのは誰か!   政財界、メディアと御用学者とタレント文化人  ――原発翼賛体制のすべてを暴き、フクシマの  惨事を招いた者たちを、怒りをこめて告発する》  (表紙帯から)
▼△第3章 東京電力の歴史と傲慢△▼ (6)
・“国策逮捕”された前福島県知事(中)
●“警察と泥棒が一緒になっている”ような経産省、国
《「――この事故で佐藤は「国策である原子力発電の第一当事者で あるべき国は、安全対策に何の主導権も取らない」、という教訓を 得る。 そして、原子力政策は、国や電力会社だけに任せておけない、強く 思う。 それ以後もデータ捏造を繰り返す東電に不信感を募らせる一方、内 部告発を放置してきた原子力安全・保安院にも呆れ果てた。 「国と電力会社は、同じ穴のムジナ」だと確信した佐藤は、しかし、 “奥に隠れて出て来ないほうのムジナ”たる国を主敵に据える。 「わらわれの国への不信は、まさに臨界点まで来た。経済産業省の 中に、プルサーマルを推進する資源エネルギー庁と、安全を司る原 子力安全・保安院が同居している。 これまでわれわらは国に対し、“警察と泥棒が一緒になっている” ような、こうした体質を変えてくれと言い続けてきた。 それに対して原子力委員会、事務局である経産省の役人の書いたゼ ロ回答を送ってよこした。ここに問題のすべてが凝縮されている」 まさに佐藤はその後に起きることを予想した戦いをしていたのだ。 ――》 原発文化人50人斬り ◎もっとも、最近では、警察も、当てにならないが、泥棒万歳国家。 ///////////////////////////////////////////////////////////

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

《国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》(表紙帯から)
▼△第2章 まぼろし核燃料サイクル(29)△▼
・全国初のプルサーマル事前承認(その4)
福島県の要望、核燃料サイクルの国民理解を
《「――議論が尽くされた。そこで、一一月ニ日(1998年)午 後、東電の荒木社長に事前了解の文書を手渡した。その際、原発安 全確技術連絡会の安全対策部会の検討をふまえ、高倉課長とまとめ た四つの条件を出した。 (1)MOX燃料の品質管理の徹底 (2)取り扱い作業員の被曝低減 (3)使用済みMOX燃料の長期展望の明確化 (4)核燃料サイクルの国民理解 全国初のプルサーマル事前了解である。荒木社長は記者会見でこう 述べた。 「了解を得るまで少し時間がかかったが、それだけ理解を深めるこ とができた。プルサーマルに限らず原子力は地元の住民、国民のコ ンセンサスが前提であり、合意形成には引き続き努力する」 このとき、同じように事前了解を求められていた東京電力柏崎刈羽 原発をかかえる新潟県関西電力高浜原発福井県の担当者は、と もに「(福井県の事前了解により)自分たちの県の判断は左右されな い」とコメントした。――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎荒木社長の《国民のコンセンサスが前提であり、合意形成には引 き続き努力する》の約束が守られてきたら……。いま、私はこのブ ロクをやっていません。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔冬〕植物  ウィンドウに冬木が二本数寄屋橋
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
栗飯の炊けたる電子音鳴れり月を仰ぎて家に入る時
徳差とも(73歳)青森県            

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
決闘(duel n.)
二人の仇同士を和解させるにあたり、その準備段階と して執り行われる型通りの儀式。ただし、この儀式を 満足に執り行うには、少なからざる熟練を必要とし、 下手にやると、それこそ思いがけない嘆かわしい結果 におわることが時にある。現に、だいぶ前のことだが、 一人の男が決闘をやって命を失ったことがある。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

彼の話は根も葉もない噂にすぎない。
His story is nothing but a groundless rumor.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆◎

E.C.バーン=ジョーンズ“三美神”
(1881-82年・個人蔵) ◆「三美神( Three Graces)」ギリシャ神話から。カリテス ともいいますいう。美、雅、芸術的な霊感、古代においては 豊穣の女神か。ゼウスとエウリュノメの間に生まれた三人姉 妹で、エウプロシュネ(歓喜・祝祭)、タレイア(花のさか り・喜び)、アグライア(光輝)と呼ばれ、喜びと平和を、 人々に広めました。また、「愛欲」、「純潔」、「美」を表 すとも考えられました。 左端が官能的な「愛欲」の化身で、中央は「純潔」、右端が 「美」の化身であるといわれています。「愛欲」と「純潔」 は対立し、相反する性質を持っていますが、「美」によって 和解させられ、統一させられると考えられています。 三美神はたいてい、裸体で描かれ、互いに抱き合っていて、 アポロ、アテナ、アプロディテ(ヴィーナス)、エロス(キ ューピッド)、ディオニュソス(バッコス)などど、ともに 描かれることも多い。 ◇サー・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ (Sir Edward Coley Burne-Jones, 1833年8月28日 - 1898年6月17日) パーミンガム生まれ。イギリスの美術家。ラファエル前派と密接な関 係を持つデザイナーでラファエル前派をイギリス画壇の主流に押し上 げ、彼自身も数々の精巧で美しい芸術作品を作り上げました。フィリ ップ・バーン=ジョーンズの父。 1853年、オックスフォード大学のエクセター・カレッジで神学を学ぶ。 そこでウィリアム・モリスと出会い、2人とも将来牧師になるつもり でしたが、ラスキンの思想や中世ゴシックの建築・美術に興味を抱き、 別の道へ進んでいくことに。1855年、ロンドンでロセッティやラファ エル前派の作品に接し、その年の夏、バーン=ジョーンズとウィリア ム・モリスはフランスを旅行し、そこで、決定的に牧師の道を辞め、 芸術の道を選択しました。バーン=ジョーンズはバーン=ジョーンズ は画家、モリスは建築家に。
Sir Edward Coley Burne-Jones(スライド・ショー)
(inesvigo さんが 2010/02/15 にアップロード) 【Sir Edward Coley Burne-Jones (Birmingham, 28 de agosto de  1833 Londres, 17 de junio de 1898) fue un artista y  disenador ingles asociado con la Hermandad Prerrafaelita,  y principal responsable de atraer a los prerrafaelitas a  la corriente principal del arte britanico y, al tiempo,  produciendo algunas de las mas exquisitas y bellas obras  de arte de la epoca.】