私は英国に救われた。私の母国にではない。

{私だって、日本に住んでいたら、もう少しでホームレスと
 同じ境遇になるところだった。私はけっして忘れはしない。
 日本で仕事探しに明け暮れた、あの四十歳はじめのころを。
 いま、私は英国に戻ってきて仕事を得て、税金を払って年
 金支給に間に合う期間働くことできた。私は英国に救われ
 た。私の母国にではない。}
  (イギリス・ニッポン政治の品格)

『イギリス・ニッポン政治の品格 』〈著者〉高尾 慶子(89)

ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス

・「Retirement Visa」を知っていますか
英国における社会的弱者への手厚い心配り
私は英国に救われた。私の母国にではない。
◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社

「第2章 反原発の群像」より

☆反原発のシンボル
高木仁三郎を語る(4)

・それ以外生きようがない道を歩く(その2)

階段をためらわずに上がるということができない
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

・第9章 止まらない内部告発(2)
・県に続々寄せられる内部告発(その2)

定期検査期間短縮で十分なチェックができないことを危惧する

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(89)

ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス

・「Retirement Visa」を知っていますか
英国における社会的弱者への手厚い心配り
「《 私は、稲葉剛氏の著書『ハウジングプア』 (山吹書店刊)を読んで、体が震えた。 日本がこんな悲惨な国、社会だと本当に知ら なかった。日本の失業者、ホームレスの人び と、雇用状態に、腹わたが煮え返るほど憤り を覚えた。 日本では弱者は人格ある者として扱われてい ない。人権なんてまったく無視されている。 なにが「国家の品格」だ。あの国に品格なん かあるかっ! 弱者の立場というだけで人格すら認められず 剥奪されている人びと、日本人には人権はな いのか。路上生活者を強引に立ち退きさせよ うとした役所、追い立てられた人びとは、ど こへ行けというのだ。 彼らの住まいも用意しないで、ただ追い払う とはどういうことだ。彼らはまだ人間で蝿で はないのだ。 こういう立場にしたのは、政治能力のなさで はないのか。いまの日本では、みんな「明日 がは我身」と考えたほうがいい。 小泉純一郎竹中平蔵がこいう人びとを増や していった。なにが「自助努力」だ。努力を しても働く場がなければ自助できないのだ。 そういう人びとの立場を思いやることもなく、 安泰な側にいる人びとは弱い立場にいる人び とを蔑んだりする。 私だって、日本に住んでいたら、もう少しで こういう人びと(ホームレス)と同じ境遇に なるところだった。 私はけっして忘れはしない。日本で仕事探し に明け暮れた、あの四十歳はじめのころを。
稲葉剛著『ハウジング・プア』
ハウジング・プア
ホームレスの方々の生活の基盤づくりをお手伝いし、安心して暮らせる社会を ...
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい 理事長 稲葉剛ホームページ) http://socialventure.socialvalue.jp/interview/018_inaba/0181_inaba.html
私は英国に救われた。私の母国にではない。
いま、私は英国に戻ってきて仕事を得て、 税金を払って年金支給に間に合う期間働く ことできた。私は英国に救われた。私の母 国にではない。 この原稿を書いているとき、自治体 (Local Government)から手紙がきた。 二〇〇九年の十二月は異常な豪雪で、スコ ットランドでマイナス二十七度、私の住む ハーローで連日マナス十七度という異常な 寒さであった。テレビではシベリアが英国 へきたといっていた。 自治体の手紙は、毎年十一月になると六十 歳以上の世帯には、冬期暖房費として二百 五十ポンド支給されるが、この異常の寒さ のため、一月から春まであと二十五ポンド 毎週支給しますという通知だった。私は大 感謝した。 そのあともう一通手紙がきて、それは六十 歳以上の世帯の暖房状態を尋ねれ「クェッ ショネア」(アンケート)であった。 どなな暖房であるか、ガスのラジエーター か、暖房か、エネルギー源はガスか、電気 か、薪か、煙突はまだ使用しているか、ロ フトには断熱材が敷かれているか、 窓は二重で隙間風は入ってこないか、建物 の壁はどういう建材か、レンガか、モルタ ルか、石造りか、家の中の室内ドアはいく つあるか、ボイラーのサイズ等々。 これらの一つでも六十歳以上の居住する住 まいとして適していなければ、家賃を払っ ている場合、家主に通告がゆき、家主とし て規定を守っているかどうか調査される。 幸い私の家主はこのすべての規定を遵守し ている。 」》
増え続けるハウジングプア
(nerimarimo さんが 2009/03/17 にアップロード) (つづく) (Y089-33)

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(89)

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社

原発安全神話を捏造してきたのは誰か!   政財界、メディアと御用学者とタレント文化人――原発翼賛体制のす  べてを暴き、フクシマの惨事を招いた者たちを怒りをこめて告発する》  (表紙帯から)

「第2章 反原発の群像」より

☆反原発のシンボル
高木仁三郎を語る(4)

・それ以外生きようがない道を歩く(その2)

階段をためらわずに上がるということができない
《「――たぶん。高木仁三郎という人も、どこかでそういう体験を経てい たに違いない。あるいは、実際にそういう場面に遭遇しなくても、そうい う人の思いをずっと抱き続けて生きてきたんだろうと思うわけです。 それとは別に、地方の優等生でなくても、東京でも同じなのかしれません が、地方の場合は、より鮮明に表れるという思いがするわけでうね。 ですから、高木さんが、東大に進み、日本原子力事業に進むわけですけれ ども、その階段を上がっていききれない、階段をためらわずに上がるとい うことができない、その根っこにそういうものがあったんだろうと、私は 想像する。 もちろん、繰り返し申し上げますが、高木仁三郎さんと私を比較するなど 大変僭越なんですが、私は田舎に帰って教師をやって、離婚ということも あって、五年半で東京へ出てきて、その時に私の幼なじみのよくしってい るお母さんは――私はまこちゃんと呼ばれていたんですが、「まこちゃん は赤軍派になった」という話をしたんだそうです。 その前は優等生で、長男だからということで親元に帰ってきて、模範青年 だったんですね。「どうしたらまこちゃんみたいな優等生になるのか」と いう感じだったのが、過激派になったと、手のひらが返るわけです。 大分の、『豆腐屋の四季』を書いた松下竜一さんが、正にそうですね。教 科書にのるような模範青年が、火力発電阻止で立上って、つきあう人間が アカの過激派だという、街中の非難を浴びる。――》 原発文化人50人斬り ◎“その階段を上がっていききれない、階段をためらわずに上がるという ことができない”人と、階段の途中でカネに転んででも階段を上がり続け るしまう人とは、どこで、踏み違えるのでしょうかね。 //////////////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

《国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした前知事が  そのすべてを告発》(表紙帯から)
・第9章 止まらない内部告発(2)
・県に続々寄せられる内部告発(その2)

定期検査期間短縮で十分なチェックができないことを危惧する

《「――一(告発を)いくつか紹介しよう。 ・原子力労働者の危惧(〇三年二月) 原発関係者から、「過去においていろいろ問題もあったが、改善されて現 在の状況に至っている。しかし、定期検査期間短縮で十分なチェックがで きなくなっていることを危惧する。これまで長く発電所に携わっていた人 間のノウハウが失われ、技術の継承もできず、初歩的なミスが増えてきて いるのではないかと案じている。 ・タービンのローターにひび割れ(〇三年四月) 「原発で働いていた」と名乗る人物から、「シュラウドばかり心配してい るが、タービンのローターにもひび割れがあり、ローターを製造メーカー に発注していると聞いている」 ・タービン建屋のコンクリート壁に問題(〇三年九月) 「福島第一原発の何号機かはわからないが、発電機の置かれている部屋の コンクリート壁が飛び散り、発電機やその他の装置に被っている状態で現 在運転している。東京電力ではそのことをわかっていながら、いまは止め られないということで、、運転を継続している」 原子力安全・保安院からは、「そのような事実はない」、と県に回答があ った。――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎来年度原子力関係予算の概算要求で、具体的に何の見通しも示されてい ない高速増殖原型炉「もんじゅ」の関連経費が、今年度とそっくり同額の 215億円と聞いて、腰を抜かすほど驚きました。 「もんじゅ」(福井県敦賀市)は、原発から出る使用済み核燃料を再利用 して発電する「夢の原子炉」という触れ込みでした(文部科学省所管19 67年立案)。 当初の計画では、80年代に実用化のはずが、ずるずる延びてしまい、最 近では、「2050年」メドと、ほざいています。 実験開始直後の95年、火災でストップ。忘れたころ、昨年に、14年ぶ りに実験開始しましたが、またもや事故で休止。今までにつぎ込まれた国 費が、なんと、延べ1兆円。今年、福島原発震災があっても「例年並み」 というのが官僚の神経でした。 これから、整形外科へ行って腰痛を診てもらいますわ。
『イギリス・ニッポン政治の品格』
単行本: 253ページ 出版社: 展望社 (2011/05) 〔目次〕 ◎ベニハナでウィリアム王子に説教した私  ・ウィリアム王子に贈った養毛剤  ・英国労働党・新党首の父は移民のユダヤ人  ・企業の宿命、再び  ・スーザン・ボイルと英国人の夢  ・名門校出身と結婚の関係 ◎矢沢永吉さんにサーヴィスしたこともあった  ・高級ホテルのトイレのチップ  ・ドルチェ&ガッバーナのバッグと、ブランドいろいろ  ・有名人で賑わった日本レストラン ◎ネルスン・マンデーラの南アフリカ  ・ネルスン・マンデーラと南アから来た友人たち  ・英国と南ア共和国の今昔物語 ◎イスラムの国々とつきあうのは難しい  ・スコットランド人の寛大さ  ・モズレムからもらったクリスマスカード ◎ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス  ・まだ見ぬアメリカについて考える  ・「RETIREMENT VISA」を知ってますか?  ・日本国は日本国民を守ってくれない 〔著者〕 ☆高尾 慶子(たかお・けいこ) 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校 に進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て1972年、英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年、二人で帰国、京都で暮らす。1982 年、離婚。1988年、再び英国へ。ロンドンの日本レスト ランのウェイトレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハ ウスキーパーなどを経て、1998年『イギリス人はおかし い』を発表し、注目を浴びる。著書に、『イギリス人はかな しい』『イギリス人はしたたかさ』『わたしのイギリス人  あなたのニッポン』『イギリス・ニッポン 言わせてもらい まっせ』『許すかNOか―イギリス・日本 57年目の和解』 『イギリス ウフフの年金生活』『まだまだ言うぞ イギリ ス・ニッポン』『書かずに我慢できない イギリス・ニッポ ン』がある。 イギリス・ニッポン政治の品格

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔秋〕植物  惜別の駅手から手からへラ・フランス
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
いつしかに君への思ひうすらぎて秋の球根そこ深く埋む
湯北雅子(56歳)和歌山

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、西川 正身 (翻訳)
ガス軽量器(gas-meter n.)
地階に鎮座ましましている、一家の嘘つき。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

それが心配なのよ。That's what I'm worried about.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>