シェフは、フィリピン、ポーランド、日本、マレー、インドと多彩
｛「ベニハナ」に来たアラブ人は、全員がアルコールの入った
カクテルを注文し一家で食事に五百ポンド払って（私が働い
た「ひろこ」の給料は月四百ポンド）、チップに三百ポンド
から五百ポンド置いていった｝
(イギリス・ニッポン政治の品格)
『イギリス・ニッポン政治の品格 』〈著者〉高尾 慶子（６５）
『イギリス・ニッポン政治の品格 』（６５）
モズレムからもらったクリスマスカード
「ベニハナ」と「ひろこ」とではスタッフへの賄い食が雲泥の差
「《 「べニハナ」では夜の仕事がオープンする前 に、スタッフは夕食を食べる。六時開店なの で、五時にはホールのテーブルに料理が並ぶ。 これがすごかった。 「ひろこ」は夜の十一時閉店後が食事で、そ の食事は悲惨だった。いまパリ在住の麻理江 さんが「ひろこ」にいるとき、「『女工哀史』 だっー」と叫び続けていたが、実にそのとお りで、労働に比して給料は安く、食事が実に ひどかった。 しゃぶしゃぶだといって肉のないの白菜だけ の鍋とか、いわし一匹のご飯だけとか、そば だけ食べ放題であとはなんにもなしとか、週 に一回だけカールスバーグを一杯飲ませてく れるのが関の山。これが日本から二年契約で 働きに来ている者の食事だった。 ところがである。「ベニハナ」は毎日のよう に大御馳走だった。ハンバーグはアメリカの 肉ではなくスコッチビーフで、ものすごくで っかくて食べ放題。車えびのフライが、これ また食べ放題。 野菜サラダも新鮮なパリパリしたレタスにき ゅうり、トマトはどっさりで、たらいのよう な容器に山盛り。そのサラダのドレッシング ソースは、キッチンのシェフの手作りでおい しかったのなんのって。 肉や魚のソースも全部シェフが作ったもので、 その上、肉や魚のつけ合わせのポテトやビー ンズ、もちろん日本の白米のご飯もあって、 チキンスープのたっぷり用意してあって、と きには焼きそばやカレーもあった。
London Swiss Cottage Park
シェフは、フィリピン、ポーランド、日本、マレー、インドと多彩
シェフも、フィリピン人二人、ポーランド人 二人、日本人一人、マレー人一人、インド人 二人もいたから、この全員が食べたいものを 作ってくれたので、何種類もの料理が四つ並 べたテーブルにずらずらと並んでいて、私た ちスタッフは心おきなくいっぱい食べること ができた。 やはりアメリカに長い間いた阿久東さん（マ ネージャー）は、スケールもヴォリームも、 考えることが違うと思った。 それと「ベニハナ」のあるスイスコテージは、 大富豪のアラビア人とユダヤ人の住む高級住 宅地にあるので、アラブ人の客は莫大なチッ プを置いったから、私たちはアラブ人の客が くると全員ニコニコで迎えた。 「ベニハナ」に来たアラブ人は、全員がピー ナコラーダなんかアルコールの入ったカクテ ルを注文した。 なにしろアラブ人は一家で食事に来て五百ポ ンド払って（私たちが働いた「ひろこ」の給 料は、私が月四百ポンド、真理江さんは三百 五十ポンドの契約で来た）、チップに三百ポ ンドから五百ポンド置いていったのだ。これ が一晩に十組は来た。 ユダヤ人は鉄板焼を食べて、デザートも食べ ず、チップは五ポンドくらい。日本人は（企 業の駐在員。このとき、日本のバブル景気真 っ最中）鉄板焼の並を食べて、渡した伝票を みて、 「お姐さん、これ、サーヴィス料込？」と必 ず尋ね、「領収書下さい」といって、チップ は不要とばかりそそくさと帰っていった。 」》
アラブの富豪、アルファイド氏の所有の「ハロッズ」
（つづく） (Y052-19) (Y053-20休)〜(Y054-21休)◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆
☆佐高 信『原発文化人５０人斬り』毎日新聞社☆
《原発安全神話を捏造してきたのは誰か！ 政財界、メディアと御用学者とタレント文化人――原発翼賛体制のす べてを暴き、フクシマの惨事を招いた者たちを怒りをこめて告発する》 （表紙帯から）▼吉本隆明 （その４）
・耐用年数の切れた蛍光灯
原発事故への楽観発言
《「――また、『週間金曜日』を目の敵にし、『買ってはいけない』の 主張は“経済的殺人行為”だ、などと憤慨する。 “いい加減な進歩性”を嫌う吉本は、久米宏から猪瀬直樹まで“進歩屋” として批判する。女性キャスターでは田丸美寿々がダメで、桜井よしこ は「圧倒的に優秀だ」という。 そして、田中康夫より高橋源一郎を買うのだが、多分、田中が吉本ばな なを評価したら、それは逆転するだろう。 江藤淳と対談し、その後いろいろ話していて、吉本はそこまで親バカな のか、とショックを受けたエピソードがある。 森鴎外についての講座が開かれ、吉本と江藤が共に講師になった。場所 は鴎外ゆかりの文京区千駄木で、そこから吉本の家も近い。江藤の担当 の時に吉本が来ていた。わざわざ聴きにくるとは恐縮だなと思っていた ら、ねらいは別のところにあった。 講義が終わった後、吉本が江藤に、この後、時間がないかと尋ね、江藤 が残念ながらないと答えると、吉本は、 「よかったら、娘のばななのところに寄ってもらおうと思ったんだ」 と言ったという。子のない江藤は、そんなかわいいものかねぇ、鼻白ん だ感じで、私にそのエピソードを話した。 『超「２０世紀論」』は反論にも値しない寝言集であり、その全集を買 ってまで読んだ私としては、いまや「相手にとって不足あり」というレ ベルまで堕ちた吉本の現状が哀しい。 つい最近も二〇一一年五月ニ七日付の『毎日新聞』夕刊で、今度の原発 事故についてこんな繰り言を言っている。 「人類の歴史上、人間が一つの誤りもなく何かをしてきたことはない。 さきの戦争ではたくさんの人が死んだ。人間がそんなに利口だと思って いないが、歴史を見る限り、愚かしさの限度を持ち、その限度を防止で きる方法を編み出している。今回も同じだと思う」 しかし私は、吉本の老残はもう防止できないと思うのである。――》 原発文化人50人斬り ◎よしもとばななは、ありがためいわくだったと思います。・第６章 握りつぶれた内部告発（１１）
東電幹部総退陣へと
《「――九月二日、東京電力の南直哉社長は記者会見で改めて謝罪し、 自らのほか荒木宏会長、現場担当の榎本聡明副社長、そして元社長であ った平岩外四・那須翔相談役の辞任を発表した。 五名の経営幹部、しかも、平岩相談役は経団連の会長を務めた財界の重 鎮である。これは決して簡単な責任のとり方ではない。 この会見で南社長は、それまで「調査中」としていた、点検データ改竄 への社員の関与を認めた。そして、「蒸気乾燥器の六ヶ所のひび割れが あったのに、東電の報告書には三ヶ所とされていた。認めてられていな い工法で修理したので偽ったようだ」と改竄の内容を説明した。 しかし南社長は同時に、保安院の発表にあったニ九件の不正について、 「大半が誤解で、深刻なケースは一部だ」と発言した。また、日本の原 発の検査体制について、こんなコメントをした。 「ささいな傷であってはならない日本の維持基準は現場に強いプレッシ ャーになる。今回の改竄は立地地区への裏切りに変わりがないが、日本 にも科学的判断の維持基準を」 反省を口にするそばから。何を言っているのだろうか。――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎ここで、東京電力の平岩外四相談役の名が出てきますが、東京電力の 社長を務めた平岩外四が、後に、経団連会長に就任したところに、東京 電力の汚れた内臓が透けて見えてきます。★日本の暗黒：官僚の納税者への罪過は暴かれない；悪い奴ほどよく眠る★
…たのしむ…
Thomas A. Arne / Lazarus : When Daisies Pied
『イギリス・ニッポン政治の品格』
単行本: 253ページ 出版社: 展望社 (2011/05) 〔目次〕 ◎ベニハナでウィリアム王子に説教した私 ・ウィリアム王子に贈った養毛剤 ・英国労働党・新党首の父は移民のユダヤ人 ・企業の宿命、再び ・スーザン・ボイルと英国人の夢 ・名門校出身と結婚の関係 ◎矢沢永吉さんにサーヴィスしたこともあった ・高級ホテルのトイレのチップ ・ドルチェ&ガッバーナのバッグと、ブランドいろいろ ・有名人で賑わった日本レストラン ◎ネルスン・マンデーラの南アフリカ ・ネルスン・マンデーラと南アから来た友人たち ・英国と南ア共和国の今昔物語 ◎イスラムの国々とつきあうのは難しい ・スコットランド人の寛大さ ・モズレムからもらったクリスマスカード ◎ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス ・まだ見ぬアメリカについて考える ・「RETIREMENT VISA」を知ってますか? ・日本国は日本国民を守ってくれない 〔著者〕 ☆高尾 慶子（たかお・けいこ） １９４２年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校 に進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て１９７２年、英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。１９７６年、二人で帰国、京都で暮らす。１９８２ 年、離婚。１９８８年、再び英国へ。ロンドンの日本レスト ランのウェイトレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハ ウスキーパーなどを経て、１９９８年『イギリス人はおかし い』を発表し、注目を浴びる。著書に、『イギリス人はかな しい』『イギリス人はしたたかさ』『わたしのイギリス人 あなたのニッポン』『イギリス・ニッポン 言わせてもらい まっせ』『許すかＮＯか―イギリス・日本 ５７年目の和解』 『イギリス ウフフの年金生活』『まだまだ言うぞ イギリ ス・ニッポン』『書かずに我慢できない イギリス・ニッポ ン』がある。 イギリス・ニッポン政治の品格≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「文學の森」刊]〔秋〕生活 北斎の旧居の辺り夜学塾
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143☆☆ヨーロッパ古城巡り☆☆ ＜フランス＞
The Chateau de Montignac
is a ruined castle in the commune of Montignac-Charente, in the Charente departement of France. Château de Montignac - Wikipediaアナトール・フランス小説集〈5〉小さなピエール [単行本]
アナトール・フランス小説集〈5〉小さなピエールΔ▼Δ▼好奇心丸出し
◇◇◇アラウンド 野田佳彦首相
財務次官言いなり「直勝内閣」＝たちあがれ・片山氏が首相批判
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011092900837■◇気になるサイト◇■
Edwyn Collins
Edwyn CollinsLosing Sleep [Import, from UK]
Losing SleepHVN205 - Edwyn Collins 'Losing Sleep'
◎▽＜世界のホテル案内＞ ◇ニュージーランド《クライストチャーチ》▽◎
The George Christchurch 50 Park Terrace, Christchurch, 8001, New Zealand The George Christchurch :
