家庭が社会の基本単位であり、私たちの原点

『子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から』(1)

〈著者〉棚橋 嘉勝(たなはし・よしかつ)元郁文館学園校長
・母捜す青年の叫び

「はじめに」

・親は子どもの最初の先生であり、心のよりどころです
・家庭が社会の基本単位であり、私たちの原点

『子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から』(1)

母捜す青年の叫び
このほどは、わが国最大の震災が発生し、各 地が大きな被害を受けました。 今は、お亡くなりになった方々のご冥福を衷 心よりお祈り申しあげますとともに、行方不 明の方々が一刻も早く見つかることをお祈り するしかありません。 また、被災された方々に心よりお見舞い申し 上げます。 なお、3月14日に中断したシリーズ「日教 組」は、当分の間、中止しますので、ご理解 ください。 「(略)大震災発生直後に東京から車を飛ば し、翌日被災地に入った。想像を絶する現場 で誰かが生きていた証しを目にするたびに涙 がこぼれそうになる。「おっかあ」。行方不 明の母を捜す青年の叫びが耳から離れない。 被災者や家族の無念と悲しみを目の前にして 無力感でかが残った。【井上俊樹】」 (毎日新聞3月22日“記者週記”) こんなとき、何をしていいか分からないのす が、考えるられるのは、家族のことです。 私の家族の思い出は、ちゃぶ台の横で、父に タカイタカイをしてもっらてキャッキャッと はしゃいでいると、母が、もう、ごはんです よ、という光景です。 ここしばらくは、社会の基本単位である家庭 のことを、しどろもどろながらも、考えてい きたいと思います。よろしくお願いします。

はじめに

親は子どもの最初の先生であり、心のよりどころです
「 親は子どもの最初の先生であり、心のよりど ころです。それゆえ、子どもたちの行く末を じっと見つめて、その能力の可能性と限界を 把握しつつ、日々、子どもに対しているのが 親だと思います。 以前は多くの家庭の「茶の間」で、家族そろ ってちゃぶ台を囲み、親子がその日の出来事 や子供の将来のことを楽しみながら、会話を 交わし、ゆっくり食事をしていたものですが、 生活様式の変化とともに、その光景もいつの 間にか消え、家族ばらばらで食事をする家庭 が多くなっ てしまいました。 (写真:杉並区立西田小学校郷土資料展示室) ・昭和50年代にダイニングテーブルにとって、  かわられるまで、ちゃぶ台は昭和の暮らし  の中心的存在でした。 茶の間は家族が憩う「談話室」であり、また 子どもにとって人生を勉強する「教室」でも ありました。そこで長い時間を共に過ごすこ とで、家族の絆も深まっていたのです。 スイスの教育実践家ペスタロッチは「家庭よ、 汝は道徳の学校なり」と言っています。親子 の関係は道徳的陶冶の基礎で、「家庭は小さ な天国である」とも言っています。 ・ノイホーフで妻アンナと共に子どもたちを 教えるペスタロッチ こどもはこの茶の間での教育を通して、愛や 感謝、義務などを学ぶので、家庭は学校、企 業、国家など社会秩序のモデルともなるので す。 最近の子どもたちは、無気力で将来のことを 考えず、その時の感情にままに行動する傾向 が強くなっています。 でも、多くは子どもなりにさまざまな問題を 抱え、悩み、苦しみながら、その解決を目指 し、模索し、努力しながら成長しているので す。
家庭が社会の基本単位であり、私たちの原点
児童心理学者の山下俊郎さんは『児童の生活 とその指導』(東洋書簡、一九五一年)で、 次のように述べています。 「子どもを相手にして生活しているものは、 誰でも心から子どもの幸福を心から願ってい る。しかし、どんなに子どもを愛していても、 その愛の営みは、子どもに対する理解に裏付 けられたものでなければ、ほんとうの意味に おいて子どもを幸福にすることが出来ない。 子どもに対する理解、それは子どもを愛する ものが、まず持たねけれならない根本要件で あると思う」 子どもたちの話を聞いてやったり、一緒に考 えてやったり、勇気づけたり、しつけをした り、親と子が向き合うところが茶の間でもあ ったのです。 現在、残念ながら「家庭」そのものが崩壊し ているのではないでしょうか。 国や地方自治体が家庭のしつけを見直し、そ の具体策などを提案していますが、子どもの 教育は、本来、家庭が中心となって行われる もので、外部からとやかく言われるもではあ りません。親が真摯な愛をもって自ら取り組 んでいくべきだと思います。 なぜ、親子関係が希薄に、家庭の絆な弱くな ってしまっているのでしょうか。戦後の民法 改正で、家を中心とした家族制度がなくなり、 都市化の進展とともに核家族が一般的になっ たのが大きな要因としてあります。 さらに、個人主義的な傾向が進むことで、核 家族でさえも壊れかけ、家族がばらばらな家 庭が増えています。人々が互いの情的な絆を 失う「無縁社会」急速に広まっているのです。 「心の教育」は本来、祖父母や両親が子ども に伝え、孫に伝え、人から人へと受け継がれ ていくものです。 そうした継続した流れを担ってきたのを家族 であり、ですから家庭が社会の基本単位であ り、私たちの原点なのです。 教育という人間の在り方に関する中心的な問 題では、常に原点に立ち返って考えることが 重要です。 」 (つづく) (M221-82)

『子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から』(1)

『子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から』
単行本: 185ページ 出版社: アートヴィレッジ (2010/12) ◇目次◇ ・茶の間からの教育改革を ・親子の絆をしっかり ・育児と母親の役割 ・子どもが育ちにくい社会 ・父親のあるべき姿 ・子どもにとって父親とは ・祖父母の役割も大切 ・子どもを話し好きにするには ・携帯電話は警戒電話 ・親の期待を押し付けない〔ほか〕 ◇〈著者〉 ☆棚橋 嘉勝(たなはし・よしかつ)元郁文館学園校長 昭和8年、神奈川県生まれ。慶応大学文学部を卒業し、 慶応義塾中等部嘉悦学園に勤めた後、祖父が創設し た郁文館学園中・高校で社会科を教え、同学園校長に 就任、理事長、学園長を務めた。また、東京・文京区 教育委員、慶応三田教育会会長、全国商業高等学校校 長協会副理事長などを務め、退職後も教育評論家、文 京区昭和小学校運営連絡協議会委員、東京教育防衛同 友会副会長など幅広く活動している。
子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から

子どもは茶の間で育つ―教育再生は家庭から

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鼻毛が出ているよ。 Your nose hair is showing.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

☆☆ヨーロッパ古城巡り☆☆ <フランス>

Le chateau de Calberte, ou chateau Saint-Pierre
est un chateau situe a Saint-Germain-de-Calberte en Lozere, en France. Château de Calberte — Wikipédia 美術論集 (ゾラ・セレクション)
美術論集 (ゾラ・セレクション 9)

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