普天間移設問題のテキストにも活用

再々、「文藝春秋」十一月号から

<estelの記録帳 横浜周辺 もうひとつの青空>
普天間移設問題先送りは、戦略か?
この数日、「文藝春秋」十一月号から目 が離せず、苦笑いしている。 なかでも、同誌掲載の塩谷紘(ジャーナ リスト)のポール・ウォルフォウィッツ (元アメリカ国防副長官)へのインタビ ュー記事『鳩山首相よ日米同盟をお忘れ か―中国の台頭を横目に政治的中立を貫 けば、日本は必ずや痛い目にあう』と、 『古森義久産経新聞ワシントン駐在編 集特別委員)の<ワシントン報告>「懸案 先送り」鳩山外交に警告する―米国内で 広がる「鳩山包囲網」の正体』とが。 ゲーツ米国防長官の来日を迎えて、米軍 普天間飛行場移設問題に、これらの記事 が同時進行的にリンクしていて可笑しい。 でも、現実には、落胆している。 鳩山由紀夫首相の普天間移設問題の先送 りは、その理由がよく見えない。 首相の一番重要な仕事は、ほかの誰にも 出来ないマターを決断することではない かと思うのだが。 それが、単なる逡巡からではなく、確た る考えに基づくものなら、理由をもっと 丁寧に説明する方が、いらぬ混乱を防げ るのではないのか。 説明がうやむやなら、誰かさんと同じで 怯懦の誹りを免くおそれが生じる。非常 に心配だ。戦略をお持ちなら、それはそ れで少なくとも、関係大臣とは意思統一 をしておくべきではないだろうか。 鳩山由紀夫首相は、来年1月の名護市長 選結果などを見て慎重に判断するという だけでは、理由薄弱である。
沖縄県仲井真弘多知事も困惑
21日、沖縄県仲井真弘多知事をして、 普天間の代替施設なしに米海兵隊のグム 移転はないとしたゲーツ米国防長官の共 同会見での発言を受けて、海兵隊のグア ム移転はちゃんとやってもらわないと困 ると語らせのは、酷である。 対米国のみならず、国内での理解も得ら れていないのは、由々しき問題である。 沖縄県仲井真弘多知事は、かねてより、 米軍再編の日米合意のパッケージである 在沖縄海兵隊のグアム移転と嘉手納基地 以南の6施設返還を、沖縄発展の新たな エンジンになると評価してきた。 これは、周知のことである。 仲井真弘多知事が、普天間移設について、 ベストは県外だが、現実的には県内やむ なしとキャンプ・シュワブ沿岸部への移 設を条件付きで容認する苦渋の選択をし たのもで、再編が壊れかねないとの懸念 していたからだ。
バラバラな対応はお粗末
外務省内にも、オバマ大統領訪日までに 普天間問題を決着させないと日米関係に 支障が生じかねないとの声が出ていると いう。 関係者の間にさえ意思統一がとれていな いのは、問題だ。 北沢俊美防衛相が「時間を浪費するつも りはない」と早期実施を迫る米側に配慮 する姿勢を示したのに対し、鳩山由紀夫 首相は21日夜、首相官邸で記者団に「そ れなりの時間は必要だ。名護市長選、沖 縄県知事選もある中で、県民の総意をし っかり検証しながら、答えを出していき たい」と食い違いをみせている。 一方で、岡田克也外相は、鳩山由紀夫首 相が、来年1月の名護市長選挙後に先送 りを表明したことに対しては、「選挙、 選挙と言っているとどんどん先送りされ る」として、年内の結論を目指す考えを 改めて示した。 また、平野博文官房長官も22日午前の会 見で「オバマ米大統領の来日時(まで) に政治的判断をするのは、首相の発言を 踏まえると難しい」と述べた。 こんなバラバラで、いいんでしょうかね。 (N73-4)
沖縄を知る:
琉球王国 (岩波新書)

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参考:
文藝春秋 2009年 11月号 [雑誌]

文藝春秋 2009年 11月号 [雑誌]

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