JALを墜落させた真犯人

「文藝春秋」十一月号から

<estelの記録帳 横浜周辺 魚入り>
JALの内情の深刻さに驚く
「文藝春秋」十一月号掲載の「JALを 墜落させた真犯人」(森功ノンフィクシ ョンライター)を読んだ。一般報道では、 よく分からなかったことが、いくつか、 その事情が呑み込め、たいへん参考にな った。 普通の会社ならば、とっくの昔に破産し ていてもおかしくない内情に驚く。欲を いえば、表題で真犯人と謳っているのだ から、真犯人をもっと明確に追い詰めて ほしかった。 一連のJAL再建に関するニュースで、 奇妙に感じたのは、突如、報道された米 デルタ航空との提携話であった。ニュー スの出処は何処かという疑問である。 ビジネスでは、交渉中のプロセスを表に 出さないのが常識である。交渉中の話を、 わざわざリークするバカはいない。 航空業界においても、提携話が途中でポ シャッタ例は決して珍しいことではない。 海外で信用問題も起きている時期に、日 本航空側が漏らすはずがないし、米デル タ航空側でも交渉を有利に進める立場に ある以上、外に漏らす理由がない。 変な話だなと、胸にひっかっていた。
国交省の仕掛けたシナリオ
森功氏のリポートによれば、この提携話 をマスコミにリークしたのは国交省だと いうのだ。そうか、それなばら、話の筋 が通る。 国交省は、あるときから、日本航空の経 営破綻に気付き、救済策として、ANA との合併を検討していたが、合併後の社 名「JANA構想」が外に漏れ、それが 報じられてきた。 実際、ANAの首脳にも合併の打診をし たが、共倒れを恐れて、ANAはその提 案を頑強に拒否したという。 そして困った国交省が次に打った策が、 米デルタ航空との提携であったというの である。 日本航空の困窮には、長年にわたり日本 航空を食い物にしてきた航空行政に大き な責任ある。霞が関天下り先として、 二百八十六ものJALの関連企業がある。 日本航空の現実は本当に厳しい。 日本航空の経営再建計画をめぐり、前原 誠司国土交通相直属の専門チーム「タス クフォース」が素案で打ち出した巨額の 債権放棄に対し、融資銀行団が強硬に反 発している。 ◎日本航空主要借入先: 日本政策投資銀 2346億円 みずほコーポ銀  759億円 三菱東京UFJ銀 738億円 三井住友銀    443億円 今日の交渉はどうなったでしょうか。 (N71-4)
参考:
文藝春秋 2009年 11月号 [雑誌]

文藝春秋 2009年 11月号 [雑誌]

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田一枚また一枚と消えてゆくお菓子のような家たちまちに建つ
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