さいぎさいぎ どっこいさいぎ

人生には劇的な発見があります。

ひょんなことから、特にその事を

調べていたわけではないのに、

60年ぶりに一つの謎が解けました。

実に、不思議なハプニングでした。


津軽疎開していたときのこと。

岩木山へのお山参詣の行事がありました。

岩木山は標高1625m、津軽富士と呼ばれ、

古くから人々に親しまれてきた山です。

津軽地方の人たちが五穀豊穣を感謝して、

旧暦8月1日を中心に、白装束にわらじで

御幣やのぼりを先頭に、笛、太鼓、手ビラ鉦、

など、かき鳴らし賑々しく岩木山頂の奥宮に

村々から三々五々参拝に出向きます。

みんな、なにやら唱えています。


「さいぎさいぎ 

 どっこいさいぎ 

 おやまさはつだい 

 こんごうどうさ

 いーつになのはい 

 なむきんみょうちょうらい」


どういうわけか、意味も分からずに

そのかけ声が耳の底にこびり付いていました。

そして、出遭ったのです。


 懺悔懺悔

 六根懺悔

 御山八大

 金剛道者 

 二礼拝 

 南無帰命頂礼

  (知らず知らずのうちに心と身についた罪、

  汚れを祓い清めて神の、み教えに従う)

そうとうに、訛っていますが、文字面を見て

納得しました。

積年、身についた罪と汚れを自戒せよとの

天の声と感じています。(N5)