下降線の時も、勝負を完全に降りていけない

下降線の時も、勝負を完全に降りていけない

{一昔も二昔も前に売れて、その後引退した役者
 が、何かの理由で復帰することがある。ほとん
 どの場合、よしておけばよかったという結果に
 なる。本人は本気で勝負しているつもりになっ
 ていても時代の空気に合っていないことが多い}

竹内一郎著『ツキの波』(46)

◆◇◆立ち読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(157)

▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(27)△▼

・85点で合格・(その3)

防護マスクを使った実地訓練は、3分間足踏み昇降
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(122)

▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈59〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・天罰論が天恵論のなるのはなぜか・(その1)

戦争犯罪あるいは人道に対する罪とも考えられる原爆使用

竹内一郎著『ツキの波』(46)

・第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる(22)

◇勝負を降りない◇
下降線の時も、勝負を完全に降りていけない
《「 ◇今日の注目写真(Source:REUTERS◇ ◇Funeral for London nurse (Jacintha Saldanha's widower Ben Barboza (C) and her children Lisha (2nd L) and Junal (2nd R) mourn during her funeral at a cemetery in Shirva, about 52 km (32 miles) north of Mangalore December 17, 2012. The body of Jacintha Saldanha, the nurse who committed suicide in London after a prank call by two Australian radio presenters, was buried at her husband's native village on Monday. REUTERS/Danish Siddiqui) ただし、気をつけなくてはいけないのは下降 線の時も、勝負を完全に降りていけないとい うことだ。 降り方にも良し悪しがあることはすでに述べ た。土俵を降りてしまうと、ツキの風が自分 に向いているかどうか、判断できなくなって しまう。 「私の考えでは、見(筆者註・見送り)は有 利なしのぎ方ではない。最低単位をいつも張 っているべきだと思う。何故ならば、自分に 作用してくる風の微妙な変化が、カラオリで はわからないからである」(『麻雀狂時代』) カラオリは、普通はベタオリといっている。 ベタオリをすると、自分のツキの状態が痛み を伴って測れない。常に土俵の中にいて、た とえ小張りでも、「負け」の痛みを感じてお く必要がある。 一昔も二昔も前に売れて、その後引退した役 者が、何かの理由で復帰することがある。ほ とんどの場合、よしておけばよかったという 結果になる。 本人は、本気で勝負しているつもりになって いても、時代の空気に、合っていないことが 多い。 ベタオリ(この場合は引退)をすると、場の 見切りが緩くなる。野生の勘は働かなくなっ てしまうのである。 これはサラリーマンでも思い当たるとことが あるのではないか。定年退職したかっての腕 利き社員が何かの拍子で、現場に顔を出して アドバイスする。 間違ったことを言っているわけではないのに、 現役の心の届かないのことが多い。 」》 ◎いま、35歳未満の若い世代で非正規雇用 の人はおよそ400万人。国民年金保険料を 払っていない人が半数に上ります。 払わないのではなく、払えないという人が多 くいます。「結婚したくでもできない・子ど もを産み育てられない」という人も増えてい ます。現役世代が働いて、税金や保険料を払 うことで成り立つ社会保障制度。その根幹が 揺らいでいるのです。 それにもかかわらず、選挙は終わってしまと 弱者救済の話題は後回しにされてしまいます。 今回の選挙戦では、一応、多くの支援策が打 ち出されてはいます。たとえば、正社員とそ うでない人の待遇の格差を縮めるとか。 同じ仕事をした人には同じ賃金を支払う仕組 みにする。働いても生活できるだけの収入が ない人に給付金を出すとか。これをしっかり、 やらないと、日本は再生しません。 政治家の皆さん、こんどは、棚上げにしない で下さい。憲法改正より先ですよ、お願い。 ◆山上憶良「貧窮問答の歌」万葉集巻五 ・貧窮問答の歌一首 (甲) 風雑(まじ)り 雨降る夜の 雨雑り 雪降る夜は すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜(すす)ろひて 咳(しはぶ)かひ                     鼻びしびしに しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾(あれ)をおきて                     人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさふすま) 引き被り 布肩衣(ぬのかたきぬ) ありのことごと             着襲(そ)へども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ 妻子(めこ)どもは 乞ひて泣くらむ  この時は いかにしつつか 汝が世は渡る (乙) 天地は 広しといへど 吾(あ)が為は 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明(あか)しといへど 吾(あ)が為は 照りやたまはぬ 人皆か 吾(あ)のみやしかる わくらばに 人とはあるを 人並に 吾(あれ)も作るを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと 乱(わわ)け垂(さが)れる かかふのみ                        肩に打ち掛け 伏廬(ふせいほ)の 曲廬(まげいほ)の内に 直土(ひたつち)に                        藁解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足(あと)の方に 囲み居て 憂へ吟(さまよ)ひ 竈には 火気(けぶり)                        吹き立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣かきて 飯(いひ)炊(かし)く                        ことも忘れて ぬえ鳥の のどよび居るに いとのきて 短き物を 端切ると 云へるが如く 笞杖(しもと)執る 里長(さとをさ)                          が声は 寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ  かくばかり すべなきものか 世間(よのなか)の道 山上憶良頓首謹みて上る。 ☆悲しみは憶良に聞け 悲しみは憶良に聞け (つづく) (1227dys-804ent)

『ツキの波』

新書: 189ページ 出版社: 新潮社 (2010/04) ・人間はツキを支配や制御することはできないが、その性質を 知り、波を利用することはできるのではないか。ツキという不 思議な存在を誰よりも深く考え、語り続けてきた作家、阿佐田 哲也(色川武大)。その思想は現代人にとって大きな指針となる。 遺された至言の数々を『人は見た目が9割』の著者が読みとく。 〔目次〕 第1章 運の総量は一定である 第2章 直感は考え抜いた末に出来上がる 第3章 勝利は終末への第一歩 第4章 ヒットを打つよりフォームを固めよ 第5章 真理は市民社会の外にある 第6章 「運の達人」たちに学ぶ 終章  世界は乱雑なまま肯定される 〔著者〕 ☆竹内一郎(竹内たけうち いちろう)☆ ・1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出 家・著述業。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。 さいふうめい名義で『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の原案を担当。 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞受賞。 著書に『人は見た目が9割』など。 ツキの波 (新潮新書)参照:2011-11-21「できる人は「声」が違う!」『人は見た目が9割』

竹内一郎著『ツキの波』(46)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(157)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−    「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】  ▼△第四章 ついに潜入! 1Fという修羅場(27)△▼

・85点で合格・(その3)

防護マスクを使った実地訓練は、3分間足踏み昇降
《「――翌日、Jヴィレッジに隣接する二ッ沼公園の施設を利 用した東芝の事務所で、メーカーによる防護教育があった。 参加者は10名足らず。昨日のa・b教育を受けた人数からこ れをさっ引けば、東芝系列の作業員割合が推測できた。 「事態がどうなっても、我々は生きて行かねばなりません」 東芝の講師はそう言い切り、「鈴木さん、前科持ちでしょう」 と質問してきた。意味が分からない、というか暴力団取材をし ていることがばれたのかと焦りながら、クビを横に振る。 「そのツナギを着てるからてっきり経験者と思いました」 前日に、茶髪の責任者からもらったツナギが理由とわかり安堵 した。 講習の内容は極めて実践的で、防護マスクを使った実地訓練で は、その状態で3分間足踏み昇降をし、息が切れるかどうかテ ストし、血圧などを計った。 「先日……家に帰ったとき、洗濯物を家族のものと一緒に洗っ ていいか、という質問がありました。まったく問題ないんです が、気になるなら別々に洗って下さい」 質疑応答も実践的だった。 ――」》 ◎衆院選自民党大勝 原発ゼロ見直し確実 17日に、早くも、電気事業連合会八木誠会長(関西電力社 長)は、衆院選自民党大勝を受け、「国家の再生に向けて現 状打破を求める国民の意思のあらわれだ」と歓迎するコメント を発表。そして、2030年代に「原発ゼロ」を目指す民主党 政権の革新的エネルギー・環境政策について「あまりにも課題 が大きく、現実的なエネルギー政策とするために、新政権にお いて見直しをお願いしたい」と要望しました。   自民党が政権を奪取したことで、民主党政権が決めた「30年 代に原発ゼロ」の方針を見直し、脱原発を唱える政党が軒並み 敗北する中、自民党の政権復帰で原発政策が見直されるのは確 実となりました。停止中の原発については、原子力規制委員会 が安全性を確認した原子炉の再稼働を進めるもよう。 さきに安倍晋三総裁は「原発ゼロは無責任」と発言しました。 産業界などに配慮し、原発を一定程度残したいのが自民の本音 とみられ、17日の東京株式市場では電力株が軒並み上昇しま した。これが、自民党の経済優先ということ。 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘
第4章 ついに潜入!1Fという修羅場
第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(122)

《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。  『靖国問題』以来、6年ぶりの書き下ろし新書!  本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄  である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの  日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、  戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス  テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第三章 原発事故と震災の思想論〈59〉△▼ ・ニ. この震災は天罰か――震災をめぐる思想的な問題・

・天罰論が天恵論になるのはなぜか・(その1)

戦争犯罪あるいは人道に対する罪とも考えられる原爆使用
《「――長崎への原爆投下が「神のみ摂理」であり、天恵であ ったとする永井の考え方が、信仰に基づき、被爆者や遺族を慰 謝するためのものだったとしても、他方で、大きな問題を孕ん でいることは容易に察せられるだろう。 戦争犯罪あるいは人道に対する罪とも考えられる原爆使用につ いて、その責任をあらかじめ、封じてしまう役割を果たしかね ない。 というのもその一つである。こうした問題については、私は別 の箇所(「国家と犠牲」第三章)で検討しているので、詳しく はそれを参照していただきたい。 ここで指摘しておきたいのは、この永井の議論においても、内 村の場合に見たように、天罰論と天恵論との対立は本質的なも とは思われないことだ。 永井にとって、長崎浦上の原爆死者たちは、「世界大戦争とい う人間の罪悪の償い」として、人類が神にお詫びするために捧 げねばなかった犠牲なのだから、これを言い換えれば、原爆死 は、人類の罪悪に対する神の処罰の結果である、ということに なる。 人類の罪悪は、神によっても無条件には赦されない。神の摂理 は、人類の罪悪の償いとして人類の一部に死を要求する。 原爆投下は人類の罪に対する神罰被爆死は罪の償いとして要 求された処罰の死である。そのような罰を集中的に担って死ん でいった人たちのおかげで、世界に平和がもたされるのであり、 したがって、それはまた 神の恵み、天恵であるということにな るのだ。 ――」》   ◎ICRPが、被災地の現実に即した情報発信をと、訴えた 選挙関連の記事に隠されて見落としがちですが、重要なニュー スです。17日、東京電力福島第1原発事故を受け、福島県郡 山市で開かれた「原子力安全に関する福島閣僚会議」は、原発 の安全対策を継続的に見直すとともに、国際機関が協力して人 や食品の放射線評価の在り方を改善するなどの議長報告をまと め、3日間の日程を終えて閉幕しました。 16、17日の専門家会合の議論を踏まえた議長報告では、国 際原子力機関(IAEA)加盟国が福島事故後、既存原発の安 全点検を進めてきたことを強調した上で、原発が“設計基準を 超える衝撃”に襲われる事態に備えてさらに安全対策を強化す る必要性を訴えました。!指摘されなきゃ、自らやらない! 注目すべきは、17日の会合では、放射線防護について議論。 国際放射線防護委員会(ICRP)の代表者は、「被災者は事 故の教訓などではなく、日々の状況をどう改善できるかを知り たがっている。専門用語を避けて、わかりやすいアドバイスを 心掛けよう」と、被災地の現実に即した情報発信を訴えたこと でした。!これまでは、そうしてこなかった!

◆11月1日現在:福島県民の県外避難者5万8608人(県発表)

福島民報社のニュースサイト ◆◆被災地置き去り不安 安倍総裁「復興」発言少なく 犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔冬〕 地理  涸川を一音で過ぐ新幹線
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☆★☆≫ 詩歌逍遙 ≪☆★☆

          中原中也  ・帰郷・ 柱も庭も乾いてゐる 今日は好い天気だ    縁の下では蜘蛛(くも)の巣が    心細さうに揺れてゐる 山では枯木も息を吐く あゝ今日は好い天気だ         路傍(ばた)の草影が    あどけない愁(かなし)みをする これが私の故里(ふるさ)とだ さやかに風も吹いてゐる    心置なく泣かれよと    年増婦(としま)の低い声もする あゝ おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ             (山羊の歌) ※Wikipedia:中原中也             

◆◇◆◇『侏儒の言葉西方の人』◆◇◆◇

芥川龍之介著 新潮文庫版》 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫) ・大作・  大作を傑作と混同するものは確かに鑑賞上の物質主義である。 大作は手間賃の問題にすぎない。わたしはミケル・アンジェロの 「最後の審判」の壁画よりも遥はるかに六十何歳かのレムブラン トの自画像を愛している。〈75〉

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

子どもは半額で乗れる。
Children can ride for half-price.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 - 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。 Wikipedia:岩村圭南

◎◆◎アートのたのしみ《ノーマン・ロックウェル》◎◆◎

Christmas Homecoming by Norman Rockwell
Christmas Homecoming(クリスマス休暇の帰宅)
・1948年12月25日号『サタデーイブニングポスト』誌表紙作品。 (全作品322点の250番目の絵画。ロックウェルは、1948年  に「ポスト」誌に7点の絵を発表。この絵は1948年の第7番目  の作品になります。ちなみに、彼は1916年から1963年にかけ、  47年間にわたり「ポスト」誌とのタイアップは続きました) この絵は、有名なノーマン・ロックウェルのクリスマス・シリーズ の一つ。「ロックウェル家のクリスマス休暇の帰宅」と名付けてい いくらいロックウェル一家の全員が顔を見せています。 大学のクリスマス休日で、ちょうど、ロックウェルの長男ジャーヴ ィスが帰宅したところで、母のメアリー・バーストウから大歓迎の 抱擁を受けているところです。 メアリーの左隣は次男のトーマス、左へ一人おいてメガネの男性は 末っ子のピーター。いうまでもなく、ジャーヴィスの右側、トレー ドマークの喫煙パイプをくわえているのは、アーティスト自身であ るノーマン・ロックウェル。 左上コーナーのネクタイの男性は、『ポスト』誌の同僚イラスレー ターで、ロックウェルの親友ミード・シーファー。その前の老女は、 ミードの祖母モーゼスです。 絵の中央、トーマスの後ろにいる赤毛の女性はミード・シーファー の娘パティ。ジャービスとノーマンの間に見える笑顔のブロンドは シェーファーのもう一人の娘、リーです。 メアリーの真後ろで、笑みを浮かべて、手を振って女の子はメアリ ー・アサートンで、ロックウェルの友人イラストレーターのジャッ ク・アサートンの娘です。 ここまで、延々と、皆々様の知らない人たちを、わざわざ紹介して きましたのは、この絵が、醸しだしている、ほのぼのとした暖かさ を、濃密に味わっていただければと思ってのことです。 右奥のコーナーに、ロックウェル家のクリスマスツリーが見えます。 クリスマス休暇で、家族一同と親しい友だちが、このように、集ま って、和気あいあいに、幸福感絶頂の休日を楽しんでいる家庭に接 すると、こちらまで、なんだか幸せになってきました。   メリークリスマス! ◆ノーマン・ロックウェル Norman Rockwell (1894年2月3日‐1978年11月8日〈84歳〉) ・ノーマン・ロックウェルアメリカの画家、イラストレーター。 軽いタッチでアメリカの市民生活を描いて、アメリカで幅広い大 衆的人気を博しています。 ニューヨーク生まれ、美術学校を出てから、アメリカ・ボーイス カウト協会の雑誌などに絵を書き始め、ボーイスカウト運動への 貢献に対して、後に、世界で十数人しか与えられていない功労賞 (シルバー・バッファロー章)を受賞しています。 1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』 紙の表紙を飾り、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気が あります。 アメリカ人の日常生活を描くことが、作品の重要な主題で、子ど も、とりわけ、少年や犬などの小動物が作品に頻繁に現れるのは、 彼の生い立ちに影響しています。両親とも画家の家庭に、1884年 ニューヨーク郊外で生まれました。 ☆Norman Rockwell ☆Norman Rockwell: 332 Magazine Covers  (Tiny Folios Series) [ハードカバー] Norman Rockwell: 332 Magazine Covers (Tiny Folio) ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 1 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】 ☆American Chronicles: The Art of Norman Rockwell- part 2 (NormanRockwellMuseum さんが 2008/05/06 にアップロード) 【Promotional video for the nationally touring exhibition organized by Norman Rockwell Museum. Narrated by son and renowned sculptor Peter Rockwell. Visit www.nrm.org to learn about current and upcoming venues. This film was made possible by Ford Motor Company. c2007 Ford Motor Company.】