本との出会いは、巡り合わせと運しかない

本との出会いは、巡り合わせと運しかない

{世代も、歩んできた背景も違う著者の書いた作品
 を、「自分のために書いてもらった」「私のこと
 が書いてある!」と、もちろんそんなはざずはな
 いとわかってはいるものの、“幸福に勘違い”し
 ながら自分だけのもののように胸にしまってきた}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(25)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇本への幸福な勘違い◇(1)
本との出会いは、巡り合わせと運しかない

最後のページを閉じ後も胸にストーリーが

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(13)

▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(13)
・人夫出しの親分(その1)・

●『俺らは東京電力だ。文句あるならクビにする』って感じ

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(58)

▼△第8章 「日本病」と原発政策)(13)△▼
・速度をあげる原子力政策(その3)・

青森県が国内初の使用済み核燃料中間貯蔵施設の立地に同意

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(25)
《2 おおむね本と映画の宝箱》から ◇本への幸福な勘違い◇(1)
本との出会いは、巡り合わせと運しかない

最後のページを閉じ後も胸にストーリーが

《「
ドラえもん 最終回 タイムパラドックス
(masao304 さんが 2009/06/30 にアップロード) 【感動のドラえもん最終回 タイムパラドックス   スキマスイッチボクノートにのせて】 「小説」は、作者がどう書いたかではなく、 読者がどう読まれたかを大事にしたい。 というのも、私自身がそういう読者として、 これまで本を読んできたからだ。最後のペー ジを閉じ後も、胸にストーリーが広がり続け、 あの登場人物はどうなったのだろう、と彼ら のことを心配し、クライマックスを思い出す たび、それが電車で帰宅する途中であっても、 家で晩ごはんを作っている最中でも、ちょっ と気が緩むと泣き出しそうになる。 そんな本が、私には何冊もある。 世代も、歩んできた背景も違う著者の書いた 作品を、「自分のために書いてもらった」、 「私のことが書いてある!」と、もちろんそ んなはざずはないとわかってはいるものの、 “幸福に勘違い”しながら、自分だけのもの のように胸にしまってきた。 小学校の頃から地区の図書館や学校の図書室 に行くのが好きだった。 当時、町の図書館から、絵本や児童書を載せ たワゴン車が近所の神社や公園を回ってくれ ていたのだが、車を運転するお兄さんは笑う と八重歯が見えて、“八重歯のお兄さん”に 貸し出しカードの手続きをしてもらうのが、 毎週、一番の楽しみだった。 本との出会いは巡り合わせと運としか言いよ うがない。その頃家にあった本、ワゴン車に 積まれていた本の印象は、それ以後に読んだ ものより別格に強くて、しつこく読み込んだ。 自分の中にある“本”の量が少ないからこそ、 一冊一冊への思いは半端じゃないのだ。『ド ラえもん』のコミックスを例に挙げるとわか りやすいかもしれない。 家に何巻があったかで、どの道具や話は好き かが人それぞれ、みんな違うはずだ。その時 期に偶然読んだから、のエコ贔屓は、たぶん、 一生つきまとう。
スキマスイッチ / ボクノート
(OfficeAugusta さんが 2008/12/08 にアップロード) 【2006.3.1 On Sale sukimaswitch 7th single「ボクノート」  http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/】 」》 ◎辻村深月さんの文章は、不思議にも、遠く 忘却の彼方に埋もれていた、記憶を呼びおこ してくれました。突如として、終戦前、もう、 七十年ほども昔のこと、ボクが、まだ五六歳 で、読んでいた絵本の一場面が眼の前に浮か び上がってきたのでした。 1本足の兵隊さん、水路の波にほんろうされ て、紙でできた船は破れてしまい、すずの兵 隊さんは、水の中へ中へとぐるぐる沈んでい くのでした。兵隊さんは、どうなっちゃうの だろうと、可哀想で、おろおろと、ボクは泣 いていたようです。 そうです。その本は、アンデルセンの『すず の兵隊さん』でした。そして結末は残酷です。 1本足の兵隊さんは、燃えさかるストーブの 中に、放り込まれてしまうのです。兵隊さん は自分の身体が溶けていくのを感じながら、 気を失っていきます。子供には辛すぎたよう です。 ・すずの兵隊さん すずの兵隊さん (児童図書館・絵本の部屋) ・ファンタジア 2000 - 錫の兵隊 (つづく) (Y222-93) (Y223-94休)

『ネオカル日和』

単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか) →2 おおむね本と映画の宝箱  (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) 3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(25)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(13)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 
▼△序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」△▼(13)
・人夫出しの親分(その1)・

●『俺らは東京電力だ。文句あるならクビにする』って感じ

《「――プラントメーカーの社員も同様の証言をした。暴力団はいる。 自信たっぷりな口調で断言する。彼はあちこちの組織名を出し、親分 や幹部の名前を挙げた。仕事上の付き合いとはいえ、もはやマニアの 領域に近い。 この手の証言にはリップサービスを疑う必要がある。根拠ない噂を、 さも見てきたように言うので、注意しないと火傷する。 最初はこちらの質問に短く答えるだけだったが、ジョッキに注がれた 生ビールを飲み干し、酔いが回ってくると、彼も痛烈な東電批判を話 し始めた。 「いくらこの辺が20キロ圏内ほど汚染されてないとはいえ、また仕 事をくれるお得意様と言っても、やっぱり私も非難したいわけじゃな いですか。 放射能が漏れて、どうしようもなくなって。でも一回の謝罪の言葉を もらったことはないんですかんね。 『今回はご迷惑かけてすいません』の一言もない。常識がないんでし ょうね。 『俺らは東京電力だ。文句あるならクビにする』って感じでいるんじ ゃないですか」 感情論はともかく、こっちの興味は暴力団だ。彼は最近見かけた知り 合いの暴力団幹部の話をした。 ――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ →序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ・「シノギ(しのぎ)- 日本語俗語辞書」・ ◎東京電力には、警視庁をはじめとする各都道府県警察から嘱託社員 などの肩書きで警察官多数が天下っていますが、どんな仕事をやらさ れているのだろうか? ////////////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(58)

《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる!  国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】
▼△第8章 「日本病」と原発政策)(13)△▼
・速度をあげる原子力政策(その3)・

青森県が国内初の使用済み核燃料中間貯蔵施設の立地に同意

《「――同じ日、青森県三村申吾知事は青森県の三役会で、東京電 力などが青森県むつ市に建設を計画している国内初の使用済み核燃料 中間貯蔵施設の立地に同意した。 この施設については中間貯蔵と銘打たれているが、最終処分が決まら ない現状のままでは永久貯蔵になるのではないかとの心配がある。し かし、三村知事は細田博之官房長官や中川経産省相に面会し、 「使用済み核燃料は全量再処理する」 「中間貯蔵施設で永久貯蔵されることはない」 との政府方針を確認し、同意したようだ。 原子力政策大綱が閣議決定されて以後、国の原子力政策の実行スピー ドは、失われ時を回復するがごとく、速度をどんどん上げていくこと になる。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)平凡社 (2011/6/23) ◎青森県といえば、六ケ所村に使用済み核燃料の再処理工場を引き受 けた見返りに、工場の立地に関係なく、電気事業連合会からの寄付金 を管理する財団を通して、青森県内のすべての市町村に交付金を与え て、反対派を黙らせました経緯があります。 ◆参照:2012年3月8日(木) 午後10時00分〜10時49分 総合テレビ 『3.11 あの日から1年 調査報告 原発マネー  〜“3兆円”は地域をどう変えたのか〜』

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕生活  自画像のみな強き眼よ卒業期
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
澄んでいる緑の田んぼに囲まれて心がどんどん自然色になる
伴 百華(15歳)愛知県

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
食用になる(edible adj.)
たとえば、ヒキガエルにとってとっては蛆虫が、 蛇にとってはヒキガエルが、豚にとっては蛇が、 人間にとっては豚が、蛆虫にとっては人間が、 それぞれそうであるように、食べるに適し、か つ消化すれば健康を増進させる。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

聞き違いだよ。
You heard me wrong.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ローレンス・アルマ=タデマ“アントニークレオパトラ
(Antony and Cleopatra) (1883年・個人蔵) ◎シェイクスピアの史劇『アントニークレオパトラ』 は、1606年に初演されています。 ◇ローレンス・アルマ=タデマ (Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日) イギリス、ビクトリア朝時代の画家、ラファエル前派。 オランダ、 ドゥロンレイプ生まれ。1852年、アントワープの美術アカデミーに 入学。1863年、新婚旅行でポンペイへ旅行し、これを機にエジプト、 ギリシア、ローマの古代世界に関心をもつようになります。パリに 移住したのち、普仏戦争を逃れて1870年にロンドンへ渡り、73年に イギリスに帰化。1879年にはロイヤルアカデミー正会員。
Lawrence Alma-Tadema + Ludovico Einaudi- DNA.wmv(スライドショー)
(Cassa712 さんが 2011/06/16 にアップロード) 【Slideshow con alcuni dipinti del grande  Lawrence Alma-Tadema, prestigioso pittore  dell'epoca vittoriana】