英国保守党連立政権副首相「あの公約は守れない」、あれっ!

{リベラル・デモクラッツ(自民党)のニック・クレッグは選挙前
 の公約では、大学の授業料は無料にすると公言しておきながら、
 連立政権の副首相に納まると、「あの公約は守れない」と言った
 ものだから、十二月の豪雪にもかかわらず、全国百万の大学生と
 大学入学候補者が起ちあがって大暴動になった。}

『イギリス・ニッポン政治の品格 』〈著者〉高尾 慶子(97)

英国、十三年振りの政権交代から見えてくるもの

2010年5月、英国、労働党から保守党へ政権交代
国保守党連立政権副首相「あの公約は守れない」、あれっ!
◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社

「第4章 メディアと原発危険な関係」より

▼・メディアと原発危険な関係(3)

原子力アドバルーンに総理大臣を目指した正力

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

・第9章 止まらない内部告発(10)
・県に続々寄せられる内部告発(その10)

『不正はしていません』との回答が出た場合、証拠があるので提供する

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(97)

英国、十三年振りの政権交代から見えてくるもの

2010年5月、英国、労働党から保守党へ政権交代
「《 二〇一〇年五月、英国の総選挙で労働党は、 ほんのわずかの差で保守党に負け、十三年間 続いた政権を、明け渡さなければならなくな った。 保守党は勝ったといっても、圧勝でも大勝で もなく、政権を握るために必要な三百二十席 に達せず、仕方なく第三党であるリベラル・ デモクラッツ(自民党)に連立を求めること で、かろうじて数を合わせて政権を握ること にこぎつけた。 総選挙前は、メディアは保守党の圧勝、リベ ラル・デモクラッツの躍進を書きたて、テレ ビも煽り続けた。 日本でも報道されたようだが、ゴードン・ブ ラウン首相のダッフィー夫人への失言チョン ボもあって、労働党政府もこれでお終いかと、 かなりあきらめムードもあたったのに、「ザ ・ガーディアン」紙は、保守党が政権をとる と、サッチャー時代の惨めな英国に戻ると警 告を発していた。 サブプライム問題やリーマンショックで、十 年間の英国経済の成長と好調は音を立てて崩 れ、不景気がやってきて、首相のブラウンは、 銀行を救うため、失業者を救うため、必死で ありとあらゆる努力をしたがうまくいかなか った。 それに十三年間の野党暮らしで我慢してきた 保守党は、選挙のキャンペーン中、ブラウン に任せていれば、英国はギリシャ、アイルラ ンドの二の舞になると、国民に不安を煽った。
学費値上げに激怒、英学生が与党本部に乱入
(afpbbnews さんが 2010/11/10 にアップロード) 【英国のデービッド・キャメロン政権が打ち出した、 大学の授業料を3倍に引き上げる方針に抗議する学生 らが10日、ロンドンにある与党・保守党本部の窓を 破って中に押し入り、6階建ての建物を一時占拠する 騒ぎとなった。(c)AFP】
国保守党連立政権副首相「あの公約は守れない」、あれっ!
これに対して知的階層(大学教授、作家、芸 術家など)は、保守党に騙されてはならない と必死で呼びかけたが、連日の中小企業の倒 産や失業に心もとない人びとは、保守党に任 せてみようという誘惑にかられた。 トニー・ブレアの十年の経済成長で自信を得 た労働党も、ブラウンになってからの世界恐 慌で経済の回復はならず、かなりのあがきを 見せた。 そして、十三年間走り続けたことに疲れても いた。その結果、ほんのわずかの差で保守党 に敗れたのだ。 メディアは、リベラル・デモクラッツが第ニ 党に躍進すると書きたて、リーダーのニック ・クレッグはすかっりその気になって大得意 だったが、選挙の結果は、保守党は政権を取 る三百二十議席に届かず、リベラル・デモク ラッツも常時六十席と決まっていたのに、あ れほどメディアの応援があったにもかかわら ず、五十八議席でニ議席を失っていた。 そして、ニック・クレッグは選挙キャンペー ン中、保守党リーダーのデイヴィッド・キャ メロンのことを、嘘つきの「Conman」(詐欺 師)と罵っていたのに、連立に誘われ副首相 の座を与えられると、一転して保守党の政策 に同意する犬になってしまい、リベラル・デ モクラッツは本来左の党なのに、すっかり右 に呑み込まれてしまった。 選挙前の公約では、大学の授業料は無料にす ると公言しておきながら、連立政権の副首相 に納まると、「あの公約は守れない」と言っ たものだから、十二月の豪雪にもかかわらず、 全国百万の大学生と大学入学候補者が起ちあ がって大暴動になった。 おまけに授業料は、年間七千ポンドから九千 ポンド(約一ニ〇万円)へと値上げが公表さ れ、大学生のニック・クレッグへの怒りは頂 点に達した。三週間続い大大暴動であったが、 連立政府は大学授業料無料化の約束はできぬ と発表した。 」》
PMQ's - Bickering Over Tuition Fees
(BritishNeoCon さんが 2010/12/08 にアップロード) 【David Cameron at Prime Minister's Questions responding  to complaints about the rise in tuition fees.】 (つづく) (Y099-35)
『イギリス・ニッポン政治の品格』
単行本: 253ページ 出版社: 展望社 (2011/05) 〔目次〕 ◎ベニハナでウィリアム王子に説教した私  ・ウィリアム王子に贈った養毛剤  ・英国労働党・新党首の父は移民のユダヤ人  ・企業の宿命、再び  ・スーザン・ボイルと英国人の夢  ・名門校出身と結婚の関係 ◎矢沢永吉さんにサーヴィスしたこともあった  ・高級ホテルのトイレのチップ  ・ドルチェ&ガッバーナのバッグと、ブランドいろいろ  ・有名人で賑わった日本レストラン ◎ネルスン・マンデーラの南アフリカ  ・ネルスン・マンデーラと南アから来た友人たち  ・英国と南ア共和国の今昔物語 ◎イスラムの国々とつきあうのは難しい  ・スコットランド人の寛大さ  ・モズレムからもらったクリスマスカード ◎ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス  ・まだ見ぬアメリカについて考える  ・「RETIREMENT VISA」を知ってますか?  ・日本国は日本国民を守ってくれない 〔著者〕 ☆高尾 慶子(たかお・けいこ) 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校 に進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て1972年、英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年、二人で帰国、京都で暮らす。1982 年、離婚。1988年、再び英国へ。ロンドンの日本レスト ランのウェイトレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハ ウスキーパーなどを経て、1998年『イギリス人はおかし い』を発表し、注目を浴びる。著書に、『イギリス人はかな しい』『イギリス人はしたたかさ』『わたしのイギリス人  あなたのニッポン』『イギリス・ニッポン 言わせてもらい まっせ』『許すかNOか―イギリス・日本 57年目の和解』 『イギリス ウフフの年金生活』『まだまだ言うぞ イギリ ス・ニッポン』『書かずに我慢できない イギリス・ニッポ ン』がある。 イギリス・ニッポン政治の品格

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(97)

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社

原発安全神話を捏造してきたのは誰か!   政財界、メディアと御用学者とタレント文化人――原発翼賛体制のす  べてを暴き、フクシマの惨事を招いた者たちを怒りをこめて告発する》  (表紙帯から)

「第4章 メディアと原発危険な関係」より

▼・メディアと原発危険な関係(3)

原子力アドバルーンに総理大臣を目指した正力

《「―― 一九五五年元旦以降、一月三日には「ウラニウムラッシュ わき かえる福島県“石川山”に学生まで繰り出し宝探し」、一〇日が「原子力発 電時代“電気の鬼”松永安左エ門さんを語る」。以下は略すが、まさに“原 子力新聞”である。その『読売』の誤報は「原子力時代の終わり」を告げて いるのかもしれない。 『サンデー毎日』の二〇一一年六月五日号に私はこう書いた。正力について は、清廉の政治家、松村謙三と対比して次のように書いたこともある。 「原子力アドバルーンに総理大臣を目指した正力」 一九五五年二月の衆議院選挙で、松村に対して富山二区から、読売新聞社長 ・正力松太郎が立候補した。 この六年前、志賀直哉は、「老いらくの恋」と騒がれた川田順と京大教授夫 人(中川俊子)をモデルに戯曲を書いた。それに対して川田は「自分は気に してません」という手紙を書いたのだが。志賀の返事の中に、痛烈な読売新 聞評が出てくる。「刑事上がりの前の社長」とは言うまでもなく正力である。   前略  大変気持のいい御手紙を頂きました。御礼申上げます。御宅に伺ったとい  ふ新聞は恐らく讀売だろうと思ひます。宇野(千代)北原(武夫)氏等の  事を問題に作り上げたのも讀売で、私は半年程前から讀売には一切書かぬ  といふ宣言をしてゐるので此度讀売はあの作品で問題を作り上げようとす  るだろうと考へ、若しさういふ場合は讀売或は讀売の一部の記者に対し宣  戦してもいいと考へてゐましたが、貴方のよく分かった御返事で面倒もな  く事もなく済み、ありがたく思ひました。社長の馬場(恒吾)氏は好きな  人ですし、記者にもお宅へ伺ったやうな人も沢山ゐのですが、今一寸名前  が思ひ浮かびませんが、刑事上がりの前の社長から伝わった悪い伝統があ  り、兎角平地に波瀾を起こしたがる赤新聞的下等さが濃厚にあります。 以下は略すが、このような文豪に痛烈にヤユされた読売新聞の再建者の正力 はまた、読売巨人軍、すなわちプロ野球ジャイアンツの生みの親でもあり、 のちに原子力委員長となる。――》 原発文化人50人斬り ◎企業の伝統は、DNAのように、脈々と、引き継がれるみたいです。
東海村に原子の火ともる(1957)
          
東海村に原子の火ともる(1957)
(NOPLUTONIUM さんが 2011/08/08 にアップロード) 【1957(昭和32)年8月8日 第1号原子炉完成式。  正力(松太郎)国務大臣が歴史的なスイッチを入れます】 //////////////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆

《国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした前知事が  そのすべてを告発》(表紙帯から)
・第9章 止まらない内部告発(10)
・県に続々寄せられる内部告発(その10)

『不正はしていません』との回答が出た場合、証拠があるので提供する

《「――一・原発テロへの認識が不足?(〇六年5月) 「先日、東電から、今後核物質防護区域で『物』の確認を厳しくするとの内  容の連絡があった。これは、裏を返せば、いままでは物お確認がなされな  いで核物質防護区域に持ち込んでいたということではないか。テロ対策上  問題があると思う」 ・総合負荷検査で不正?(〇六年5月)(上) 「定期検査終了後、東電の技術グループが一〇〇パーセント出力で行う『総  合負荷検査』において、立会検査前の社内検査で、記録及び計器の不正が  あった。内容は、社内検査において合格範囲以外データについて、計器の  ゼロ点をシフトさせ、規定値に合わせる不正を行い、そのまま国の検査を  受けたものである。『不正はしていません』との回答が出た場合、証拠が  あるので提供する。厳しい検査を願う」――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎これらの「不正」の度合いを、門外漢なので、事の重大さを感知できませ んが、専門家からみたら、相当に恐ろしいことなのだと思います。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔冬〕時候  いるかショー跳ねて初冬の海覗く
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
苛立つ日はベランダに実るミニトマト小さき赤に心集めて
朴井明美(69歳)大阪府

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、西川 正身 (翻訳)
海賊(freebooter n.)
征服者の一種。ただし、その仕事の規模はささやかなも ので、併合ないし略奪をしても、規模宏大な場合と違っ て、その行為が正当化される特典は与えられていない。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

この仕事では粘り強くなくてはいけない。You need to be tenacious in this job.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆◎

John Constable “フラットフォードの水門と水車場”
1812年・ワシントン、コーコラン美術館所蔵 ) ◇ジョン・コンスタブル(John Constable、1776年6月11日 - 1837年3月31日) 「カンスタブル」とも。19世紀のイギリス風景画の代表的画家。ウィリアム ・ターナーとともに、同時代、イギリスを代表する画家。西洋絵画の歴史にお いては、神話、聖書のエピソード、歴史上の大事件や偉人などをテーマとした 「歴史画」が常に上位におかれ、「風景」は歴史画や物語の背景としての意味 しか持っていませんでした。ヨーロッパ全土で、風景画が、市民権を得るには、 フランスのバルビゾン派、イギリスのターナーやジョン・コンスタブルが登場 する19世紀を待たねばなりませんでした。フランス・ロマン派に大きな影響 を与えました。
〔John Constable スライド画集〕
(1startgallerycom さんが 2009/11/10 にアップロード)
John Constable and the Theory of Landscape Painting [ハードカバー]
John Constable and the Theory of Landscape Painting