国連のリビアへの経済制裁への仕返しが PAN AM 爆破となった

アメリカと英国がイラクへ攻めて行く前後に、カダフィ
 英国のトニー・ブレア接触し、ブレアがリビアを訪問し、
 リビアと英国の国交は二〇〇六年の元に戻り、「テロ支援
 国指定」は解除された。}
(イギリス・ニッポン政治の品格)


『イギリス・ニッポン政治の品格 』〈著者〉高尾 慶子(59)

スコットランド人の寛大さ

・1988年12月21日、リビアによるPAN AM 航空機爆破事件
・国連のリビアへの経済制裁への仕返しが PAN AM 爆破となった

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社
与謝野馨(その1)
原発必要論だけは変わらず

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆
・第6章 握りつぶされた内部告発(6)
組織ぐるみの改竄は、日本の原子力政策の問題そのものだ

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(59)

スコットランド人の寛大さ

1988年12月21日、リビアによるPAN AM 航空機爆破事件
「《 一九八八年十二月二十一日、リビアの国策で アメリカの航空機 PAN AM が、スコットラ ンドのロッカビイの上空で爆破墜落した。 Wikipedia:パンアメリカン航空PAN AM) 航空機はロッカビイの住宅街に墜落したので、 乗客二百七十名と住民数百名も亡くなる大惨 事であった。 私はこのニュースを当時テレビで知って、怒 りで体が震えたのを、いまもはっきり覚えて いる。 クリスマス前だったので、英国からアメリカ へ里帰りするアメリカ人が大半だったのと、 アメリカでクリスマスを迎えようとした英国 人、その他の乗客ばかりで、ニューヨークの 空港で英国から戻ってくる肉親を出迎えに行 っていたアメリカ人や、アメリカ行きに心わ くわく出かけた英国人や、その他の国の人び とのことを考えたら、その人たちの楽しみを 奪ったこの爆破犯人に、私は激しい憎悪をも った。 テレビのニュースリーダーは、ロンドンのヒ ースローを飛び立った時点から、リビアから の脅しがあったというので、英国政府はカダ フィのしわざと断定した。 当時、カダフィは悪の権現のように決めつけ られていたし、あの容貌からして、リビア人 以外はあまりよい印象がなかった。 航空機は英国を飛び立ったが、カダフィは英 国や英国人に危害を加える気はなかったよう で、狙ったのはアメリカ、標的はアメリカの 航空機と乗客だということだ。 英国政府は(当時、サッチャー政権)、従弟 (アメリカ)が犯人逮捕を突いてきたので、 国威を掛けても犯人を突きとめなければなら なかった。
パンアメリカン Boeing 747SP-21
◇南の島で、燦々と降り注ぐ光りに映える PAN AMロゴマークは、 古き好き時代のアメリカの象徴でした。あの夢いっぱいのアメリカ はどこへ行ってしまったのか。まさに邯鄲の夢の如し。
国連のリビアへの経済制裁への仕返しが PAN AM 爆破となった
リビア核兵器化学兵器を開発していると いうので、のちのイラクのように、八〇年代 に国連はリビアへの経済制裁を決定し、アメ リカはリビアを「テロ支援国」に指定した。 それへの仕返しが PAN AM 爆破墜落となった と英国政府は理解したが、殺されたのが罪も ない一般人で、アメリカ人乗客だけでなく、 スコットランドの住民も犠牲になったので、 英国政府ならびにスコットランド自治政府、 警察も、他人事として無視できなかった。 それで、アメリカのCIAとともに英国政府 と警察は、国の威信に掛け犯人逮捕に全力を 傾けていた。 その結果リビアは、アメリカの呼びかけで西 側先進国からの経済制裁によって、世界有数 の産油国でありながら、のちのイラクのよう に石油を買ってもらえなくて、経済的に困苦 していった。 アメリカと英国は、リビアカダフィが事件 に関与していることを突き止め、犯人もリビ アにいることがわかった。 爆破命令を出したカダフィを本来なら責める べきであるのに、アメリカも英国も石油欲し さと、人道的に経済成長をいつまでも続けら れないので、妥協案としてリビア政府に向か って、容疑者引き渡しで制裁を停止すると伝 えた。 カダフィは国民への人気や評判が気になって、 この妥協案を呑むことにして、一九九九年に リビア政府は、国連による核や化学兵器の放 棄と廃棄の査察を受け入れ、爆破の実行犯を 引き渡すことを受諾した。 犯人は、アメリカではなく、多くの乗客が事 故で亡くなったスコットランドで裁判を受け、 スコットランド刑務所に、服役することにな った。 それによって経済制裁は解除され二〇〇三年 には完全解除になった。 アメリカと英国がイラクへ攻めて行く前後に、 カダフィは英国のトニー・ブレア接触し、 ブレアがリビアを訪問し、リビアと英国の国 交は二〇〇六年の元に戻り、「テロ支援国指 定」は解除された。 」》
Nelson Mandela With Libyan leader Colonel Gaddafi in 1999
◇国際政治に、Justice を求めるのは、夢のまた夢か。 (つづく) (Y043-16)

◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆

☆佐高 信『原発文化人50人斬り』毎日新聞社
原発安全神話を捏造してきたのは誰か!   政財界、メディアと御用学者とタレント文化人――原発翼賛体制のす  べてを暴き、フクシマの惨事を招いた者たちを怒りをこめて告発する》  (表紙帯から)
与謝野馨(その1)
原発必要論だけは変わらず
《「――原発事故を「神様の仕業としか説明できない」とまで言って東 電を擁護する与謝野には、まず、次の歌を示そう。 ○聞きたきは抱負にあらず   国政の重きを畏(おそ)る一言なるを 私が学生時代に入っていた寮(荘内館=現・やまがた育英会駒込学生 会館)の寮監・佐藤正能の歌である。佐藤は『心の花』の同人だった。 抱負を聞きたいのではない、まずその前に国政の重さについての畏れを こそ発するべきではないかという佐藤の歌は、野党から与党に何の反省 もなく移って抱負を述べている与謝野はもちろん、そんな与謝野を大臣 にした菅直人にこそ痛烈に響く歌だろう。
原理や原則を持たない人間
しかし、与謝野も菅も、痛く感ずる神経は、とうの昔に無くいしている と思われる。そうでなければ、これほど国政を軽く扱った人事がやれる はずがない。 今度の与謝野の無神経な住み替えを、 「東大病さ」 と一言で片づけた人がいたという。肩書きというか、ポストが欲しくて しょうがなくて、ないと冬空に下着だけで歩いていうような気になるの だと、いうわけである。 わずか一年前に出た与謝野の『民主党が日本経済を破壊する』(文春文 庫)に、こんな一節がある。 二〇〇九年夏の衆院選で掲げた〈与謝野の五原則〉なるものの、四番目 に挙げているものである。 「与謝野馨はどちらかというと地味な政治家だろうと思います。あまり 派手なパフォーマンスをやったことはない。だけど地味にやっていると、 お前これやれ、あれやれと仕事はいくらでも増える。そういう仕事をき ちんとこなすことが最大の持ち味ではいかと思ってやってきました」 では与謝野はポストがなければ〈仕事〉はできないのか。ポストによっ て、どうにでもスタンスを変えられるのが役人だが、与謝野は政治家と いうより役人である。 つまりは原理や原則を持たない人間なのだ。だから、居直って仕事に生 きるなどと言っている。――》 原発文化人50人斬り ◎ここで、私の好きな詩をそえます。        ――歌――                             中野重治  おまえは歌うな  おまえは赤まんまの花やとんぼの羽根を歌うな  風のささやきや女の髪の毛の匂いを歌うな  すべてのひよわなもの  すべてのうそうそとしたもの  すべての物憂げなものをはじき去れ  すべての風情を擯斥(ひんせき)せよ  もっぱら正直のところを  腹の足しになるところを  胸元を突き上げて来るぎりぎりのところを歌え  たたかれることによって弾(は)ねかえる歌を  恥辱の底から勇気をくみ来る歌を  それらの歌々を  咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌い上げよ  それらの歌々を  行く行く人々の胸郭にたたきこめ
佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆
《国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした前知事が  そのすべてを告発》(表紙帯から)
・第6章 握りつぶされた内部告発(6)
組織ぐるみの改竄は、日本の原子力政策の問題そのものだ
《「――福島第一・第ニの点検は、アメリカのゼネラル・エレクトリッ ク社(GE)の子会社であるゼネラル・エレクトリック・インタナショ ナル(GEII)社が請け負っていたが、点検記録の改竄は東電側が指 示したものであることが判明した。 改竄は福島第一・第ニ、そして、柏崎刈羽と複数の原発で行われており、 組織ぐるみで改竄を主導した疑いが濃厚である。これは、東京電力だけ の問題ではなく、日本の原子力政策の問題そのものだ。昨夜の副知事発 言に続いて、ニの矢を放たなければならない。より、正確に。 まず、点検記録の隠蔽が東電の組織ぐるみであることについて感想を求 められた。 「そのような疑いが出てくること自体、国がこれまで何をやってきたか ということの表れだ。トラブルを二年も伏せておいて、保安院がファッ クスで『安全文化の向上』と言っている。茶番をやっているのか。一番 安全に関係する福島県民のことをどう考えているのか」 「私が経産大臣なら、『こういう情報がある』とすぐ公開する。危険が あるなら、いますぐに原発を止めなければならない」 「この問題を、東電がどうした、当事者がどうした、プルサーマルが (進まなくなる)など矮小化してはならない。原子力行政全体の問題だ。 政策そのもの考え直さないといけないのではないか」 そして、仕上げにこう強調した。これこそ「検討会」の成果である。 「日本は、原発に対し、世界と共通の認識をもつべきだ」――》 福島原発の真実 (平凡社新書) ◎再確認しますが、ここで語られていることは、2002年8月30日 にあったことです。9年も前の出来事です。リンゴは芯から腐るといい ますが、原発を取り囲む政財界の既得権共同体は、いまは、リンゴがま るごと腐ったのと同じ悪臭を放っていて、気絶しそうです。 きょうの「毎日新聞」の『中畑流万能川柳』欄から一句。 ◯気が遠くなりそうな自民の尻ぬぐい 富士見  風 流 者 だけど、うまいもんですね。
ウィリアム・ホガース “David Garrick and his Wife”
(William Hogarth, 1697年11月10日 - 1764年10月26日) ◇イギリスは、絵画史の面では長らく不毛の土地であり、 ルネサンス期、バロック期を通じてハンス・ホルバイン、 アンソニー・ヴァン・ダイクといった外国出身の画家を 除いて、見るべき画家はいませんでした。 イギリス人画家による、イギリス独自の様式をもった絵 画が生まれるのはようやく18世紀、ヨーロッパ大陸で はロココ美術が全盛の時でありました。 ホガースは、そうした18世紀のイギリス画壇を代表す る国民的画家です。1697年ロンドンに貧しい教師の 息子として生まれた。銀細工師の弟子、版画家として下 積み生活を送った後、当時の世相を痛烈に風刺した連作 絵画で知られるようになり、風刺画の父とも呼ばれます。

『イギリス・ニッポン政治の品格 』(59)

…たのしむ…

Boyce Symphony No.1
『イギリス・ニッポン政治の品格』
単行本: 253ページ 出版社: 展望社 (2011/05) 〔目次〕 ◎ベニハナでウィリアム王子に説教した私  ・ウィリアム王子に贈った養毛剤  ・英国労働党・新党首の父は移民のユダヤ人  ・企業の宿命、再び  ・スーザン・ボイルと英国人の夢  ・名門校出身と結婚の関係 ◎矢沢永吉さんにサーヴィスしたこともあった  ・高級ホテルのトイレのチップ  ・ドルチェ&ガッバーナのバッグと、ブランドいろいろ  ・有名人で賑わった日本レストラン ◎ネルスン・マンデーラの南アフリカ  ・ネルスン・マンデーラと南アから来た友人たち  ・英国と南ア共和国の今昔物語 ◎イスラムの国々とつきあうのは難しい  ・スコットランド人の寛大さ  ・モズレムからもらったクリスマスカード ◎ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス  ・まだ見ぬアメリカについて考える  ・「RETIREMENT VISA」を知ってますか?  ・日本国は日本国民を守ってくれない 〔著者〕 ☆高尾 慶子(たかお・けいこ) 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校 に進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て1972年、英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年、二人で帰国、京都で暮らす。1982 年、離婚。1988年、再び英国へ。ロンドンの日本レスト ランのウェイトレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハ ウスキーパーなどを経て、1998年『イギリス人はおかし い』を発表し、注目を浴びる。著書に、『イギリス人はかな しい』『イギリス人はしたたかさ』『わたしのイギリス人  あなたのニッポン』『イギリス・ニッポン 言わせてもらい まっせ』『許すかNOか―イギリス・日本 57年目の和解』 『イギリス ウフフの年金生活』『まだまだ言うぞ イギリ ス・ニッポン』『書かずに我慢できない イギリス・ニッポ ン』がある。
イギリス・ニッポン政治の品格

イギリス・ニッポン政治の品格

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔秋〕天文  タンカーの居りし真闇や稲光
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
何ほどのこともなけれど思い出とおんなじ色の秋の夕暮れ
西岡山誠人(37歳)奈良県 平成万葉集

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、西川 正身 (翻訳)
休戦(truce n.)
友情。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

独り占めしないで。 Don't keep it all to yourself.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師>

☆☆ヨーロッパ古城巡り☆☆ <フランス>

Le chateau de Bouteville
a ete le siege d'une puissante chatellenie et un des plus beaux chateaux de Charente. Château de Bouteville — Wikipédia
神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3)
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Δ▼Δ▼好奇心丸出し

石原都知事「枝野くんがいい」
石原都知事「五輪担当相は枝野君がいい」 石原都知事「枝野くんがいい」 - ライブドアニュース

◇◇◇アラウンド 野田佳彦首相

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The Kooks - Luby Lou

◎▽<世界のホテル案内> ◇ニュージーランド《ロトルア》▽◎

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コンラッドヒルトン、ヒルトンホテルを創った男の曾孫パリス・ヒルトン

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