転校も出来ない孤児院の子供たちの悲惨さ

カトリック教会で何が?頻発する聖職者の性犯罪』(5)
川口 マーン 恵美(在ドイツ)
「正論 2010年 06月号」掲載(198頁)

・転校も出来ない孤児院の子供たちの悲惨さ
・皮肉にも、妻帯禁止に付け入るある種の男性
カトリックの妻帯禁止という隠れ蓑

<yuka's fotolife 桜のあとは恋>

カトリック教会で何が?頻発する聖職者の性犯罪』(5)

今日は、あまりにもヒドイ神父の話で、 気が滅入ってしまいますが、こんなニュ ースもあることで少しは救われます。
ローマ法王、涙ながらに謝罪 性的虐待の被害者に
【ローマ共同】カトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題で ローマ法王ベネディクト16世は18日、訪問先の地中海の島国マル タで、虐待被害者の男性8人と会談、涙ながらに謝罪した。今年に入 り世界各地で次々とこの問題が報告されて以来、法王が被害者と会う のは初めて。DPA通信などが伝えた。 性的虐待問題では、米国で虐待を隠ぺいしていたとして法王を裁判の 証人として呼ぶ要求が出たり、英国で法王の逮捕を求める運動が始ま るなど法王とバチカンの権威は失墜しており、会談により事態沈静化 を図る狙いがあるとみられる。 法王は8人とともに祈った後、「遺憾と悲しみ」の意を伝えた上で、 事件の徹底的調査と責任者の処罰を約束。被害者の一人によると、法 王は目に涙を浮かべていたという。8人は30代と40代で、いずれ も少年時代に聖職者に虐待を受けたと主張している。 これに先立ち法王は約1万人の信者らを前にミサを執り行った。 2010/04/19 10:57 【共同通信
転校も出来ない孤児院の子供たちの悲惨さ
(前回より続く) 「 しかし、一番可哀想なのは、親に言うこ とも転校することも出来ない孤児院の子 供たちだった。 今年の二月八日付のシュピーゲル誌には、 ペーター・ロイトという名の、パダボル ンにあるカトリック教会の孤児院で、か ってミサの待者を務めた人の報告が引用 されている。 「ある朝、神父と二人きりで聖具室にい ると、彼はドアの鍵を閉め、ミサの前に 懺悔するように言った。神聖な精神だけ が神に仕えることができるのだと。 そこで私が椅子に座ると、神父は目隠し をし、さらに手を縛った。そして、懺悔 のときには相手を見てはならないのだと 言った。 それから彼はどんな罪を犯したかを訊ね、 私が答えると、口を開けるように言った。 かって主が十字架に架けられたとき酢を 与えられたように、私も罰として、酢を 含んだスポンジを受けなければならない と言われた」 このオーラルセックスのあと、ペーター ・ロイトは「天にましますお父様」の御 祈りを三度唱えることを命じられ、それ が終わると、口をすすぐように指示され た。 また、やはり、カトリックの孤児院にい た女性が、懺悔で神父と二人きりになる と必ず、彼がマスターベーションをする 姿を見ることを強要された。 それが嫌で逃げ出すと、あとで孤児院の 長である尼僧に、罰としてひどく殴られ るのが常だった。 そうでなくても不幸な運命の星の下に生 まれてきた彼らは、守ってくれるはずの 大人たちに裏切られ、最大限に利用され たのだ。しかも、起こったことを絶対に 口外しないように神に誓わされていたと いう。
皮肉にも、妻帯禁止に付け入るある種の男性
ところで、なぜ、カトリック教会に性的 スキャンダルが集中するのだろう。 ウィーンの司教ヘルムート・シュラーは、 その原因として、(1) 妻帯の禁止、(2) 硬直した性的モラル、(3) 強権的ヒエラ ルキー構造、という三つの事項を挙げて いる。 実はこの三点が、現在のカトリック教会 が深刻な後継者不足に陥っている主要原 因である。 ところが、皮肉なことに、まさにこの三 点がある一部の男性を聖職者という職業 に引きつける決定的要素となってもいる。 ある一部の男性とは、性的に解放されす ぎた今日の世界でうまく女性と付き合え ない男性、つまり性的劣等感やホモセク シャルの傾向のある男性、そして児童嗜 愛者だ。
カトリックの妻帯禁止という隠れ蓑
彼らにとって、カトリックの妻帯禁止と いう隠れ蓑ほど都合のよいものはない。 女性と付き合えなくても劣等感を持つ必 要もないし、異常な性癖を気取られる危 険もない。 特に児童嗜愛者にとっては、教会や孤児 院は犯罪の温床だ。子供は抵抗する力が 弱く、洗脳もしやすい。可愛がるにしろ、 虐めるめるにしろ、人工的に隔離された 空間から事件が外に漏れる可能性は低い。 おまけに、聖職者は世間から尊敬される 職業でもある。 したがって、そういう趣味の人間が磁石 に引きつけられるようにカトリック教会 に集まってくる。 そして、人出不足の教会としては、集ま ってくる人間は諸手を挙げて歓迎いして いるのが現状だ。 カトリック教会が性的スキャンダルと縁 を切るためには、対処療法ではなく、妻 帯禁止や秘密主義など根本的な構造を見 直さなければいけないという声はすでに 高い。 しかし、現法王ベネディクト十六世は、 妻帯禁止主義の急先鋒であり、俗人に対 してもセックスは夫婦間のみ、しかも生 殖のためにしか認めない。もちろんコン ドームも妊娠中絶も禁止なので、貧しく て敬虔な国ででは、さらに貧しくなって いく。 」 (続く) (N283-57)

カトリック教会で何が?頻発する聖職者の性犯罪』(5)

川口 マーン 恵美さん:
昭和31(1956)年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒。 57年に旧西ドイツのシュツットガルト国立音楽大学院ピアノ科に入学、 ゲルト・ローマイヤー教授に師事。60年2月同科を卒業。ドイツにて 作家活動を続ける。著書に『フセイン独裁下のイラクで暮らして』 『ドイツは苦悩する』『あるドイツ女性の二十世紀』『ドレスデン逍遥』 『フルトヴェングラーカラヤンか』など。
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デア・シュピーゲル (Der Spiegel) は、ドイツの週刊誌。 発行部数がヨーロッパで最も多いニュース週刊誌であり、 毎週平均110万部が売られている。時の政府とも論陣を張る 進歩的なメディアである。誌名はドイツ語で鏡の意。 デア・シュピーゲル - Wikipedia
ミサ - Wikipedia
ミサはカトリック教会でおこなわれる聖体祭儀のこと。 司祭が執り行い、信徒が参加するカトリック教会の もっとも重要な典礼儀式である。 ミサ - Wikipedia
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