トンガは王国で植民地になったことがない
世界１７カ国の最新リポート“トンガ”
今井佐緒里編「ニッポンの評判」（１７）
“「日本人のふりをする中国人」が出没！”（４、了）
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トンガは王国で植民地になったことがない
今井佐緒里編「ニッポンの評判」(１７)“トンガ”リポーター：又平直子・アフェアキ
一九五八年生まれ。ゲストハウ経営の傍ら、通訳、翻訳、 コーディネート。九一年トンガ人男性と結婚、九六年に トンガ永住を決める。(Naoko Matahira Afeaki) “「日本人のふりをする中国人」が出没！”（４、了）「つまらないものですが」が通じる
また、この国を走る車の９割以上は、日 本の中古車だ。８０年代後半、対日輸出 用カボチャを運ぶ船が、その代金で中古 車を買い、トンガに運んできたことから ブームになった。元ラクビ―選手が中古 車ディーラーになる例もある。 かっては猫も杓子もカボチャを作ってい たが、価格下落などを受けてこの数年は モズク、ノニ・ジュースが主商品だ。 トンガにおける日本人観の究極のポイン トは、メンタリティが非常に類似してい る点である。 トンガ文化のキーワードは「礼儀・謙譲 ・敬意」。とにかく相手を敬うことが何 より大切なお国柄だ。 お辞儀こそしないが、日本人同様、トン ガ人は何かを差し上げる際は「つまらな いものですが」といい、誰かが家を訪ね てくれば「むさ苦しいところへようこそ」 と、飲み物を出しながら、「お口に合わ ないかもしれませんが」という。 家に入る際に靴も脱ぐし、人の前を横切 らない。後ろの方を中腰で移動して、下 座を探して座る。 目上の人を大切にし、逆らわない、口答 えしない、長いものには巻かれろ、出る 杭は打たれる、遠慮は美徳。自己主張を 避け、面と向かて相手にノーと言えない。 直接的表現を嫌い、婉曲表現を好む（ト ンガの詩の表現には、日本の和歌の縁語 ・枕詞と同じような規則さえある）。 涙もろいところも似ている。大事な人や 目上の人を訪ねる際には、手土産を準備 するし、去る人にもお土産を渡す。トンガは王国で植民地になったことがない
これほどまでにトンガ人と日本人の国民 性は、周囲への気の配り方がそっくりな のである。 だからこそ、トンガ人のほとんどは「日 本人は良い。礼儀正しいし、清潔だし、 トンガのために尽くしてくれるし、大好 きだ」と言ってくれる。 トンガは王国で植民地になったことがな い。双方とも、伝統文化の尊重が、近代 化、合理化、個人主義と折り合いが付か ないことを知っており、伝統文化とは、 論理や理屈では説明できない精神性であ ること理解している。 トンガのインテリがかって来日した際の こと、「日本とトンガは精神性、文化、 習慣など非常に似ている。日本にも皇室 がある。遺跡も多く、伝統芸能もある。 それなのに、日本は近代化に成功し、経 済・技術など世界のリーダー格になるま で発展した。何故なのか？ それを見極 め、トンガの将来への指針にできないも のだろうか」と言っていた。 しかし、「謙虚で礼儀正しくて勤勉」と いう日本人像が、今後も維持されるかど うかはわからい。 最近、トンガに来る日本人の若者に接し たトンガ人が「彼ら貧乏でずうずしくて 怠け者で、日本人じゃないみたい」と言 うのだ。 確かに、一部の若者たちには極端な変化 を感じる。トンガ人の愛する日本人気質 はいつまで保たれるだろうか。 ＊ ＊ ＊ 植民地といえば、昨３月１日は、日本に よる朝鮮への植民地支配への抵抗運動 「３・１独立運動」の９１周年記念日に あたります。 次の記事に目が奪われました。大変あり がたく思います。韓国大統領、日本非難せず…「３・１」記念演説
【ソウル＝前田泰広】韓国の李明博大統 領は１日、日本による植民地支配への抵 抗運動「３・１独立運動」の９１周年に あたり、記念式典で演説した。 今年が日韓併合から１００年になること に触れたものの、日本への非難はほとん どなく、未来志向の日韓関係を目指す大 統領の姿勢を示した。 演説では、日本による統治を「残酷な強 圧」と表現したが、これに屈せずに独立 運動を展開した経緯を述べるにとどめ、 むしろ、国際情勢を見極められず、国内 対立で「民族の力を合わせることができ なかった」と併合当時の自国の状況を指 摘した。 また、バンクーバー五輪での韓国勢の躍 進を踏まえ、「我が国の若者たちは世界 最高に向かって堂々と挑戦している。 未来の韓国の希望だ」と語り、「こうし た若者のように過去にとらわれず、新し い未来を開拓しなければならない」と呼 びかけた。 北朝鮮に対しては、「韓国を経済協力の 相手とみなすだけの考えを変えなければ ならない」と述べ、自身が提唱した「包 括的取引（グランド・バーゲン）」構想 に基づく核問題の解決を求めた。 （2010年3月1日13時15分 読売新聞） そうであっても、日本人として、決して 甘えてはいけないと思います。 “「日本人のふりをする中国人」が出没！” の項は終了します。 （「ニッポンの評判」は続く）(N202-31)ゲストハウス経営・マカ・パシフィック社トンガは王国で植民地になったことがない
トンガ事務所 (代表 又平 直子 アフェアキ）
http://www.maca.to/ リポーター：又平直子・アフェアキさんのニューズレタートンガからのニューズレター - 心(gokoro).jp - 旅、和、写...あなたの ...
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（目次） 第１章 「クール・ジャパン」へのまなざし ・第一線に就く知日派「ツナミ」世代―オーストラリア ・日本人よりも「日本通」な人々―ロサンゼルス ・サンバと盆踊りの幸福なフュージョン ほか 第２章 「親日感」のさまざまな形 ・世界で一番の片思い―トルコ
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・「日本人のふりをする中国人」が出没!―トンガ
ほか 第３章 誤解と幻想を超えて ・ノキア社員が目撃した「傲慢な日本人」―フィンランド ・日本とイランを行きつ戻りつ―イラン ほか 終章 もうひとつの「美しき文明」 日本に抱く夢―フランス 以上☆ヨーロッパ古城巡り☆ スペイン
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