『竹中教授の14歳からの経済学』

小泉純一郎元首相の体温が伝わってくる



[estelの記録帳] 東京国際フォーラム




9月19日行われた自民党総裁選候補に
よる公開討論会においおて、河野太郎
補は、「小泉構造改革について、小泉改
革は原則として正しかった。しかし、や
りきれなかった。社会保障の予算を削減
したり、規制緩和を事業規模の小さい所
から始めたりと、いくつかの反省点があ
る」と述べている。

片や、機会あるごとに、竹中平蔵氏は、
小泉改革の方向性は正しかった」と、
改革のやり方が中途半端だったから、弊
害が出ているのであって、改革を徹底的
に遂行すれば、問題は解消するという趣
旨の発言を繰り返している。

素人としては、もしかしたら、そうなの
かなと、大変、気になっていたところへ、
『竹中教授の14歳からの経済学』(平成
21年9月8日第1刷発行)が刊行された。

本の帯に、<若いあなたと忙しいあなた
のための”わかる”経済入門書>とある。
こちらは、若くもないし、忙しくもない
が、積年の宿題を終わらせるべく、手に
取ってしまった。

結論を先に言うと、私の答えは出ない。
もっとも、本文中にも、「経済の問題に
絶対的な完全な正解はない」と書かれて
いるが。


竹中郵政民営化担当大臣(当時)の思い入れ

本書は、竹中教授が経済の基本的な知識
を紹介しながら、日本経済の過去をふり
かえり、今後の課題と回復への道をわか
りやすく解説している経済入門書である。
しかし、当然ながら、郵政民営化担当大
臣だった頃の竹中平蔵氏の話も出てくる。


竹中平蔵氏は、小泉内閣の大臣として5
年5ケ月仕事したので、小泉総理にまつ
わるエピソードに総理の体温が感じられ
る話が、いくつか出てくる。

2005年8月8日、小泉総理は衆議院
を解散して選挙をすることにきめた。

総理「本当に郵政民営化しなくていいの
か国民に聞いてみたい。もし国民がしな
くていいというなら私は総理をやめる」

竹中「総理、昨日の会見は見事でしたね」

総理「あの時、俺は怒っていたんだ。も
う1回やれって言われてもできないよな」


<目次>
1 「経済」に興味を持つ君たちへ
「経済」とはなにか?

2 驚異的な成長を遂げた日本
日本経済120年の歩み

3 問題はなにか? その解決策は?
What's the problem? What's the solution?

4 経済を良くする方法を考える
競争と機会の平等

5 「売りたい気持ち」と「買いたい気持ち」
経済分析の基本的枠組み

6 経済の成長に必要なこと
労働・資本・技術について

7 君たちが生きる社会
グローバリゼーションとデジタル化

あとがき
            
(N53-4)



竹中教授の14歳からの経済学

竹中教授の14歳からの経済学



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