世界で一番好きなラブストーリー『パーマン』(中)

世界で一番好きなラブストーリー『パーマン』(中)

{私はもし誰かに「あなたが世界で一番好きな
  ラブストーリーは、何ですか?」と質問され
  たなら絶対に『パーマン』と答える。そして、
  これこそが私が数ある作品の中でも『パーマ
  ン』を特別な話に位置づける最大の理由だ}
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(39)
《3 四次元の世界へ》から ◇世界で一番好きなラブストーリー『パーマン』(中)◇
パーマンには、素敵なキャラクターが数々登場する

パーマン3号パー子はずっと私の憧れの女の子だった

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(27)

▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼(1)

・ヤクザと一緒に被災地支援・(その1)

●大震災で物資の支援を行ったのは関東の暴力団だけではない

◆◆東電福島原発事故避避難者11万3000人の苦難を想いつつ……

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(72)

▼△第1章 事故は隠されていた(7)△▼
・選挙と原発(その2)・

原発は物資の調達を地元で行い取引できれば莫大な利益が上る

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(39)
《3 四次元の世界へ》から ◇世界で一番好きなラブストーリー『パーマン』(中)◇
パーマンには、素敵なキャラクターが数々登場する

パーマン3号パー子はずっと私の憧れの女の子だった

《「 ・「藤子・F・不二雄大全集 パーマン」第1巻
Wikipedia:星野スミレ(パーマン3号パー子)
優秀かどうかは関係なく、「その力を悪いこ とに使わない」「その秘密を絶対他人にもら さない」という資格にあてはまれば、誰でも パーマンになれる可能性がある。 1号は主人公みつ夫、2号はチンパンジーブービーで、3号は少女スターの星野スミレ ちゃん扮するパー子、4号は頭の回転が早く、 しっかりもののパーやん。 5号の赤ちゃん、パーぼうは、これまでなか なかきちんと姿を確認することができなかっ たので、藤子・F・不二雄大全集の刊行に伴 って、会うことができてとても嬉しい。 パーマンの空飛ぶ力や怪力が羨ましいのもさ ることなら、このバラエティ豊かな顔ぶれに よるチームが魅力的だ。 ただそれは、私も入りたい、という願望とい うよりは、すでに自分が参加して、彼らと一 緒に空を飛んでいるような気分でそう思う。 パーマンには、他にも素敵なキャラクターが 数々登場する。犯罪者だが悪に一本筋が通っ た美学を持つ怪人千面相や、子供のような茶 目っ気を持ちつつ、パーマンたちを大人に見 守るバードマン(でも、実は少し怖った)。 全ギャド連や魔土災炎の懲りなさ。普段告げ 口したり、何とか邪魔する妹・がんこがたま に協力してくれた時の抱きしめたくなるよう なかわいいらしさ! 彼らとのやり取りも、 パーマンを語る上では絶対に外すことができ ない。
あなたが世界で一番好きなラブストーリーは?
さて、もう一つ。私はもし誰かに「あなたが 世界で一番好きなラブストーリーは、何です か?」と質問されたなら、絶対に『パーマン』 と答える。そして、これこそが私が数ある作 品の中でも『パーマン』を特別な話に位置づ ける最大の理由だ。 パーマン3号パー子は、小さい頃からずっと、 私の憧れの女の子だった。おてんばで元気で、 パーマンチームの中では女扱いされないけど、 正体はみつ夫も大好きな大人気スター。 どこへ行っても何をしていても特別な目で見 られる彼女が、パーマン仲間と一緒にいる時 だけは普通の女の子でいられるのだ。 『パー子の秘密』という話の中で「早くバッ ジにならないかな」と呼び出しを静かに待つ 彼女の姿を見て、胸がいっぱいになる、 好きな男の子に自分の気持ち(それに、正体 も)告げることのできない、ひたむきな女の 子なのだ。 」》
きれいなジャイアンに会える=藤子・Fミュージアム開館へ
(JiJi さんが 2011/08/22 にアップロード) 【2011年8月22日 「ドラえもん」などで知られる人気漫画家、故藤子・F・  不二雄氏の原画などを展示する「川崎市藤子・F・不二  雄ミュージアム」が、9月3日にオープンするのに先立  ち、報道-陣向け内覧会が22日開かれた。収蔵原画は  「ドラえもん」「パーマン」などの約5万点。地上3階  建ての館内には展示スペースの他、藤子・F氏の仕事場  を再現した「先生の部屋」、オリジナル短編アニメの上  映施設、売店、レストランなどがある。  入館時間は1日4回の完全予約制で、  料金は大人1000円、  中高生700円、  子供(4歳以上)500円。  なお、ネズミの入館は禁止になっている。  (C)Fujiko-Pr-o【時事ドットコム編集部撮影】 ◎藤子・F・不二雄さんの作品群は、どうし て、こうも、子供の心を虜にしてしまうのだ ろう。ご本人によれば、大人しくて真面目で 体が弱かった藤本さんは小学校時代には壮絶 ないじめに遭っていました。番長格の少年に 似顔絵を評価されるまでは、ずっと抜け出せ なかったそうで、その時の気持ちがドラえも ん、のび太に活かされているといいいます。 藤子・F・不二雄さんは、よく、子供から、 現実と作品世界が混同した無邪気な質問され たそうで、そんなとき、子供の夢を壊さない ような答えを返していました。武田鉄矢さん がまだ幼い娘を連れて藤子さんに会いに行っ たとき、娘さんが「ドラえもんはどこにいる の?」と尋ねたところ、藤子さんは「ドラえ もんはね、今、テレビ局にいるんだよ。」と 答えたそうです。 (つづく) (Y246-103) (Y247-104休)〜(Y249-106休) **『ネオカル日和』 単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集! 大好きがいっぱい! 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お  いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。  国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル”  の現場を人気ミステリー作家が潜入!辻村深月のマニ  アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初  ルポ&エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 1 ネオカルチャー新発見  (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん  レッツ・のう能!のうのう能 ほか) 2 おおむね本と映画の宝箱  (私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) →3 四次元の世界へ  (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) 4 特別収録 ショートショート&短編小説  (彼女のいた場所写真選び ほか) 5 女子とトホホと、そんな日々  (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆ 一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』(第一四ニ回直木賞候補作)『V.T.R.』 『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』(以上、角川書店)、『オーダ ーメイド殺人クラブ』(集英社)『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』(以上、文藝春秋)など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。

『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(39)

◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆

鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(27)

《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる!」   某地方の暴力団組長   −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ    書ける原発という巨大なシノギ−  「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、   ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な   しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の   俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る   衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる!   ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》   【表紙帯から】 

▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼

・ヤクザと一緒に被災地支援・(その1)

●大震災で物資の支援を行ったのは関東の暴力団だけではない

《「――2011年3月12日、東京電力第一原子力発電所(1F) の1号機が水素爆発を起こした瞬間……私は水と食料と往復分の軽油 を詰め込んだトラックの助手席に座っていた。4トン車4台編成で、 私以外のメンツは運転手を含めすべて現役暴力団だ。郡山を過ぎ福島 市に入る直前で、AMラジオから爆発を伝えるニュースが流れてきた。 「おい、やばいんじゃねぇの?」 「ええ、やばいんでしょうね」 門外漢が額をつきあわせたところで、風邪用のマスクををする程度の 知恵しか浮かばない。先頭の幌車が止まり、後続もそれにならう。私 が乗ったトラックは最後尾に停車した。 30代から40代の若手組長が中心で、20代の組員も4人いた。お のおのがタバコに火を付け、作戦会議が始まる。矢継ぎ早に吸っては 消し、次々と吸殻が地面にポイ捨てされていった。 焦燥感に駆られた暴力団を刺激しないようゆっくり拾い、携帯タイプ の灰皿にいれるが、すぐにパンパンになった。 「とにかく急ごう。デコスケ(警察官)がごちゃごちゃ言ってきたら 面倒になる」 「ニュース観ただろ。街が丸ごと津波にのみ込まれたんだ。ヤクザも 堅気ねぇ。それに俺たち、なにもパクられるようなことしてねぇし」 東日本大震災で、物資の支援を行ったのは、同行取材した関東の暴力 団だけではない。住吉会や稲川会など、東北に多くの傘下団体を持つ 組織はもちろん、山口組をはじめ、ほぼすべての団体がなんらかの救 援活動を行っていた。 義援金の領収書は匿名でもらう。世間に喧伝すれば売名行為だと叩か れるが、なにか証が欲しいのだろう。 「『伊達直人』で頼むよって言ったんだけど、それは出来ないってい うからさ。仕方なく匿名にした」(福島県相馬市に物資を運んだ広域 組織幹部) ――》 ヤクザと原発 福島第一潜入記文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第1章 私はなぜ原発作業員となったのか 第2章 放射能vs.暴力団専門ライター 第3章 フクシマ50が明かす「3・11」の死闘 第4章 ついに潜入!1Fという修羅場 第5章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◎読売新聞も、2012年4月11日付けで、“原発復旧工事 「暴力団関係 者多数いた」”という記事を載せています。 新潟県内の暴力団関連企業が、東京電力福島第一原子力発電所の復旧 工事に作業員を派遣していた問題で、現場で働いていた複数の工事関 係者が、読売新聞の取材に対し、「暴力団関係者とみられる作業員が 多数入り込んでいた」と証言したそうです。 原発工事をめぐっては、東電とメーカー、さらにそれぞれの協力企業 や下請けの建設会社などが複雑に入り組んでおり、工事関係者らは一 様に「複雑な工事の発注形態が暴力団関係者が入り込む素地になって いる」と指摘しています。なお、 作業の危険手当は高く、末端の下 請け業者でも日当2万5000円程度になったといいます。

◆東電福島原発事故避避難者11万3000人の苦難を想いつつ

◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆

佐藤栄佐久福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆(72)

《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる!  国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした  前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】
▼△第1章 事故は隠されていた(7)△▼
・選挙と原発(その2)・

原発は物資の調達を地元で行い取引できれば莫大な利益が上る

《「――最初は議員の後について、有力者を紹介してもらいながら歩 いた。福島県は、西側の会津、中央部で福島・郡山・白川と都市が連 続する東北本線東北自動車道と国道4号線が貫く中通り、太平洋に 面した東側でいわき、相馬、双葉郡などあり、原発が立地している浜 通りがある。 伊藤正義氏には、中選挙区時代の(旧)福島2区の会津若松をはじめ 会津の山々の集落を、福島3区が選挙区の斎藤邦吉氏には、太平洋側 の浜通りを案内してもらった。 福島第一原発福島第二原発は、福島3区にある。斎藤氏が紹介して くれた有力支持者の中には、原発と大きな取引のある事業をしている 人が何人かいた。 原発は、物資の調達をなるべく地元でするようにしており、取引でき れば莫大な利益が上がった。中通りの郡山で暮らしきた私にとって、 それは見慣れぬ世界であった。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)平凡社 (2011/6/23) ◎当初は、地元に住む佐藤栄佐久さんでさえ、原子力マネーの蔓延を 知らなかった。

≪都会歳時記≫

[都市・現代の視座1000句]句集 古家 元「文學の森」刊]
〔春〕植物  花吹雪あらあらしきは鯉の群れ
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143

≫平成万葉集

読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
倒るるポンポンダリアは自在なり光を求め茎くねらせる
丹波陽子(60歳)茨城県

◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)
ソース(sauce n.)
文明開化の唯一の絶対確実なしるし。ソースを 一種類も持たぬ国民は、一千種類の悪徳を持つ のに対し、ソースを一種類しか持たぬ国民は、 わずか九百九十九種類の悪徳を持つにすぎない。 ソースを一種類発明し、これを受け入れるよう になるたびに、悪徳は一種類ずつ棄て去られ、 許される。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆

あなたの思いすぎよ。
You're imaging things.
<NHKラジオ 「英語5分間トレーニング」岩村圭南 講師> ※この番組の放送は4月1日で終了しています。

◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆

ソフィー・G・アンダーソン“笑っちゃいそう・・”
(Its Touch and Go to Laugh or No) (1857年・個人蔵) ◇ソフィー・ジャンジャンブル・アンダーソン (Sophie Gengembre Anderson, 1823年 フランス・パリ - 1903年3月10日 イギリス・コーンウォール・ファルマウス) フランス生まれのイギリスの画家。田園風景を背景にした子供 と女性の絵を専門とした。パリの建築家シャルル・ジャンジャ ンブルの娘として生まれ、母親はイギリス人。1848年のフラン ス2月革命から逃げるため、一家はアメリカに亡命。最初、オ ハイオ州シンシナティに住むが、後にペンシルベニア州マンチ ェスターに移り、そこで、イギリス人画家ウォルター・アンダ ーソンと知り合い、結婚する。最初は、ルイス・プラングの会 社でクロモリトグラフなど、肖像画を描いていた。1854年、家 族とともにロンドンに移住し、ロイヤル・アカデミーに作品を 出展する。1858年、一家はニューヨークに行き、1863年頃、ま たロンドンに戻った。それから30年、彼女はロイヤル・アカデ ミー、王立英国芸術家協会、他の画廊で広く作品を公開した。 彼女の初期の作品は、ラファエル前派と共通する、植物やその 他のディテールに対する並々ならぬ配慮が伺える。1903年、フ ァルマスの自宅で死去。
Sophie Gengembre Anderson (1823-1903)〈作品集〉
(amirselim さんが 2011/01/20 にアップロード) 【A collection of Sophie Anderson's work.  Song: Crazy by Julio Iglesias.  By: Amir Selim】