いまや英国に英国人の創立した産業は何も残っていない
｛「八〇年代、どういうわけか日本では、サッチャーを偉大視する
記事が多く書かれ、真実を知らされないまま、日本国民はいま
に至るも、サッチャーを伝説化した偉人と信じている。｝
(イギリス・ニッポン政治の品格)
『イギリス・ニッポン政治の品格 』〈著者〉高尾 慶子（４８）
海外メディアの中の日本
『Newsweek』【コラム by 冷泉彰彦】野田新首相を待ち受けるハワイＡＰＥＣの罠とは？ 《〔「私の住むニュージャージーでは、 ハリケーン「アイリーン」で甚大な被害 が出て、未だに増水の続く河川の下流で は、新規に全町民の避難が発動されたり 混乱が続いています。北部のバーモント 州の被害も大変に深刻です。そんな中、 電気とケーブルネットが寸断されて、情 報収集に手間取るうちに、日本では野田 佳彦氏が新首相に選出されており、私は 少々面食らいました。――〕》 （2011年08月31日 Newsweek） ・日本のメディアは、どうして、民主党 の組閣へ向けての閣僚人事予想ばかりに、 こうもエネルギーを費やすのでしょうか。 芸能リポーターじゃあるまいし。もっと 本質的な事柄に頭を突っ込んほしいもの です。とくに、近年、テレビは、媒体の 公器としての自覚はゼロに等しい。 筆者は指摘します。日米の首脳外交を一 つ取ってみても、「震災直後のトモダチ 作戦への感謝」「沖縄の普天間基地移設 問題」「世界の金融不安と円高問題」 「中国の南シナ海、東シナ海での活動活 発化への対処」「北朝鮮の軟化兆候に対 してソフトなメッセージを送ることの是 非」などの課題が山積しています。 こうも、アドバイスしています。 “野田首相は自身を「ドジョウ」に例え て、低姿勢でのコミュニケーションを心 がけているのだそうです。国内的には、 それはそれで有効な「攻撃姿勢」なのか もしれませんが、国際社会では通用しま せん” こういうことを言うのが、ほんとうの親 切というものです。『イギリス・ニッポン政治の品格 』（４８）
ネルソン・マンデラと南アから来た友人たち
いまこそ、サッチャーの失敗から学ぶべきこと
「《 八〇年にはモスコワオリンピックをボイ コットしようと、アメリカの大統領カー ターとサッチャーは世界中に呼びかけ、 ソヴィエトの衛星国である東ヨーロッパ 諸国と少数のアフリカ諸国が参加する、 淋しいオリンピックになった。 このとき、英国のオリンピックコミッテ ィーは、サッチャーの止めるのも無視し て選手団を送り、「政治とスポーツは無 関係だ。」と宣言した。 アメリカのポチの日本は、尻尾を振って カーターの言いなりになり、日本の選手 たちの長年の努力をふいにした。 八二年には、英国の国威を鼓舞するため に、しなくてもよい戦争を始め、アメリ カの支援のもと、「正義」という名で、 アルゼンチンのフォークランドへ兵を送 った。 北アイルランドもフォークランドも英国 が盗んだ他人の国土だが、サッチャーは 常に「正義」という言葉を使った。 アメリカの支援がなければ勝てなかった フォークランド戦争であったが、英国民 は自分たちだけで勝ち得た戦争といまで も信じている。 フォークランド戦争のあと、八四年に炭 鉱の大ストがあり、これをきっかけにサ ッチャーは強いユニオンを徹底的に潰す ことに力を注ぎ、炭鉱を強行に閉鎖して しまった。 そのあとの失業者対策のために日本から 企業を招聘することにし、八五年から、 千社にのぼる日本企業が英国にやってき て工場やオフィスを設置し、はたまた、 シムスンデパートや、アクアスキュータ ムを買収したが、バブルが弾けたあとは、 現在残っている日本企業は数社と数える ほどしかない。
撃沈される巡洋艦「ヘネラル・ベルグラーノ」(アルゼンチン海軍)
◇フォークランド紛争（1982年3月19日〜1982年6月14日） フォークランド諸島での領有を巡り、イギリスと アルゼンチン間で３ヶ月にわたって行われた紛争。 「ヘネラル・ベルグラーノ」は、魚雷２発が命中、 艦長エクトール・Ｅ・ボンソ以下１０９２名の乗 員のうち、３８３人の乗員が、艦と共に海に沈ん でいきました。 「マルビナス戦争」（Guerra de las Malvinas） とも表記されます。紛争といいますが、正に戦争 です。いまや英国に英国人の創立した産業は何も残っていない
八〇年代、どういうわけか日本では、サ ッチャーを偉大視する記事が多く書かれ、 真実を知らされないまま、日本国民はい まに至るもサッチャーを伝説化した偉人 と信じている。 日本のバブルが弾け日本企業が英国を去 っていくと、サッチャーの神通力はたち まち馬脚を現した。英国中は失業者が溢 れ、ホームレスで満ち溢れた。 徹底した資本主義を鼓舞し実行したサッ チャーは、英国固有の産業を他国に売り 渡し、資本主義の元締めである金融にの み情熱を注ぎ、シティにのみ国の命を託 していた彼女の夢は、日本と英国のバブ ルの崩壊で潰えた。 産業をおろそかにすることによって、英 国は莫大な代価を払うことになった。 いまや英国に英国人の創業・創立した産 業は何もない。名こそ残っておれ、持ち 主はすべて外国人オーナーだ。 アメリカのレーガンと、サッチャー失脚 後は、ブッシュ・シニアとメジャーが戦 争をやっていた。サッチャーは結局失脚 し、偉大でもなんでもない小型独裁者に 過ぎなかった。 彼女はテロリストとは絶対に妥協しない と断言し、イスラム過激派による英国人 人質をも救助せず無視し、北アイルラン ドのＩＲＡとも徹底的に争い弾圧してい った。和解という方法は絶対に選択しな かった。
イングランド銀行本店
」》 （つづく） (Y023-006)◆◇◆続々・立ち読み失礼◆◇◆
☆佐高 信『原発文化人５０人斬り』毎日新聞社☆
《原発安全神話を捏造してきたのは誰か！ 政財界、メディアと御用学者とタレント文化人――原発翼賛体制のす べてを暴き、フクシマの惨事を招いた者たちを怒りをこめて告発する》 （表紙帯から）クライアントだった野村証券に義理立て
《「――野村は九一年の証券スキャンダル以降、ことごとく大蔵省（現 財務省）に逆らって来た。大蔵省が損失補填を知っていながら、すべて を野村の責任にして逃げたことを恨んでいたからだという。 その不協和音が野村の摘発につながったとする大前の見解は、山一が摘 発されたことで、すでに破綻したのだが、大前はかって野村の経営コン サルタントをしていたことを間に入れると、実に分かりやすくなる。 大前は柄にもなく、クライアントだった野村に義理立てをしたとも言え るし、莫大なコンサルタント料を得ていたことを思い出したとも言える だろう。 総会屋は株主総会で、スキャンダルを最後まで追求してはダメだという。 そう言って経営再者を救い、見返りを得るわけだが、捕物帳で改革はで きないという大前の言い方は、私にはこれと酷似して見える。 原子力の時代も終わらせなければならないが、同時に大前の時代も終わ らせなければなにのである。――》 原発文化人50人斬り◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
・【プロローグ 福島が壊れる（１）】
「庭にでろ！」 妻と一緒に飛び出した。
《「――そのとき、私は郡山市内の自宅にいた。 突然、「フゥウッ、フゥウッ」という、初めて聞く異様な音が響き渡っ て驚いた。見ると、それは携帯電話から発せられている。画面には「緊 急地震速報」の表示。すぐ、突き上げるような横揺れがやってきた。い まだかって経験したこののない揺れ方だ。 「庭にでろ！」 妻と一緒に飛び出した。その次の瞬間揺れは収まり、静寂が訪れた。妻 は家に戻りかける。 「戻るんじゃない！」 私が制止したとたんに、ふたたび大きな揺れがやってきた。今度は横揺 れで、振幅がとても大きい。ゴーッという音とともに、自分を含めてす べてのモノが振り回されているようだ。落下物が当たらないように庭に 中央まで行ったが、ひとりでは立っていられない。 妻とお互いに抱きしめあって揺れに耐えた。隣家のブロック塀が波打ち、 スローモーションのように、大きくたわんと垂れ下がってくるのを私は 見ていた。家が倒れるか、庭木が倒れてくるか。妻とは実に数十年ぶり の抱擁となったが、そんなことを考えている余裕はなかった。――》 福島原発の真実 (平凡社新書)
ヴァネッサ・ベル "Studland Beach" (1912)
◇Vanessa Bell（1879年5月28日 - 1961年4月7日） イギリスの画家、インテリア・デザイナー。ロンドンで生まれ。 ロイヤル・アカデミーで絵画を学ぶ。作家ヴァージニア・ウル フの姉。ヴァネッサとクライヴ夫妻は、オープンマリッジを選 択し、ともに暮らしながらもそれぞれに恋人がいた。ヴァネッ サは、美術評論家ロジャー・フライ、画家ダンカン・グラント らと関係を持った。グラントとの間には1918年に、アンジェリ カという娘を生んでおり、クライヴ・ベルは自身の娘として育 てた。クライヴは作家で、芸術家メアリー・ハッチンソンら恋 人がいた。 ヴァネッサ・ベル 「ヴァネッサ・ベル」 [単行本]『イギリス・ニッポン政治の品格 』（４８）
…たのしく…
George Frideric Handel: Samson - Making of
『イギリス・ニッポン政治の品格』
単行本: 253ページ 出版社: 展望社 (2011/05) 〔目次〕 ◎ベニハナでウィリアム王子に説教した私 ・ウィリアム王子に贈った養毛剤 ・英国労働党・新党首の父は移民のユダヤ人 ・企業の宿命、再び ・スーザン・ボイルと英国人の夢 ・名門校出身と結婚の関係 ◎矢沢永吉さんにサーヴィスしたこともあった ・高級ホテルのトイレのチップ ・ドルチェ&ガッバーナのバッグと、ブランドいろいろ ・有名人で賑わった日本レストラン ◎ネルスン・マンデーラの南アフリカ ・ネルスン・マンデーラと南アから来た友人たち ・英国と南ア共和国の今昔物語 ◎イスラムの国々とつきあうのは難しい ・スコットランド人の寛大さ ・モズレムからもらったクリスマスカード ◎ホームレスでも豪邸に住める国・イギリス ・まだ見ぬアメリカについて考える ・「RETIREMENT VISA」を知ってますか? ・日本国は日本国民を守ってくれない 〔著者〕 ☆高尾 慶子（たかお・けいこ） １９４２年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校 に進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て１９７２年、英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。１９７６年、二人で帰国、京都で暮らす。１９８２ 年、離婚。１９８８年、再び英国へ。ロンドンの日本レスト ランのウェイトレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハ ウスキーパーなどを経て、１９９８年『イギリス人はおかし い』を発表し、注目を浴びる。著書に、『イギリス人はかな しい』『イギリス人はしたたかさ』『わたしのイギリス人 あなたのニッポン』『イギリス・ニッポン 言わせてもらい まっせ』『許すかＮＯか―イギリス・日本 ５７年目の和解』 『イギリス ウフフの年金生活』『まだまだ言うぞ イギリ ス・ニッポン』『書かずに我慢できない イギリス・ニッポ ン』がある。
- 作者: 高尾慶子
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≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「文學の森」刊]〔秋〕天文 マンホールほどの青空颱風眼
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆
アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、西川 正身 (翻訳)金銭(money n.)
そいつを手放す場合を別にすれば、いくら持っていても、 何の利益ももたらさないという結構な代物。教養のしるし、 また、社交界への入場券。持っていても苦にならない財産。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)☆☆ヨーロッパ古城巡り☆☆ ＜フランス＞
The Vieux-chateau de l'ile d'Yeu
is a fortification ile d'Yeu off the French Atlantic coast in the departement of Vendee. Vieux-château de l'Île d'Yeu - Wikipedia友愛のために [単行本]
- 作者: モーリス・ブランショ,清水徹
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Δ▼Δ▼好奇心丸出し
東電の傲慢体質にスタジオ騒然
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