クリスマスシーズンにはコルベ神父を思い出します
『アメリカのスーパーエリート教育』(15)
〈著者〉石角完爾(いしずみ・かんじ)
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『アメリカのスーパーエリート教育』(15)
クリスマスシーズンは、世界中で、キリスト 教徒であろうとなかろうと、人さまに思いを 馳せる時節ですね。 それが恋人であれ、友人であれ、親であれ、 子供であれ、このときばかりは、親しい人に よせる思いには、それぞれに、暖かいものが ありますね。そして、とても人間がやさしく なります。 わたしのような自己中心の人間でさえも、他 人さまのことを考えて、穏やかな気持ちにな ります。 そして、コルベ神父のことを思い出します。 1930年(昭和5年)、長崎に来て布教に つとめたポーランド人のカトリック神父さん のことをです。 六年後の一九三六年、マクシミリアン・コル ベは、故国の「聖母の騎士会」修道院長にな るために呼び戻されましたが、三年後の一九 三九年、ポーランドに侵攻を開始したドイツ 軍のために捕えられ、アウシュヴィッツ収容 所に送りこまれました。 言語に絶する強制労働の苦役のなかにあって も、コルベ神父は、同牢内の囚人たちを励まし つづけましたが、一九四一年七月末、一人の脱 走囚が出たために、懲罰として何人かのポーラ ンド人が、「飢餓刑室」に送りこまれることに なりました。 無作為に選ばれた死刑囚たちの一人に代わって、 コルベ神父が前に進み出たのでした。 収容所長のカール・フリッチが、「なんだ、こ のポーランドの豚野郎、何のつもりだ。お前は 何物だ」と怒鳴りました。 「私はカトリックの司祭で、あの人の代わりに 死にたいと思います。私はもう若くありませ んが、あの人には奥さんと子供があます」 とコルベ神父は答えたのでした。しかし、神父 が「あの人」と呼んだのは見ず知らずの男であ りました。 責任者であったルドルフ・フェルディナント・ ヘスは、この申し出を許可し、コルベと9人の 囚人が地下牢の餓死室に押し込められたのでし た。 「飢餓刑室」に入れられて、二週間の絶食後、 意識を持って生きていたのはコベル神父だけで ありました。収容所長はかんしゃくをおこして、 神父の静脈にフェノールを注射して絶命させた のでした。 一九四一年八月十四日午後零時五十分。第1章 アメリカパワーの源泉は教育にある――教育こそ国力なり
ボトムアップ教育方式とプルアップ方式と
この本で扱われている教育とは、最も教育効 果の発揮される十代後半の中学・高校教育で あり、大学教育のことではない。 大学は高度かつ専門的な「学問」の場であり、 「研究」機関だからである。 ここでの教育とは、大学で学ぶ「学問」の土 台をつくる人格教育、人間教育、精神教育も 含めた基礎教育のことである。 基礎教育さえ間違いのないものであれば、そ の後、いくらでも成長していけるのである。 また、この時期は、一番教育の刷り込み効果 が高い。そのためにも、ボーディングスクー ルを取り上げているである。 その中学・高校教育には、ボトムアップ方式 (底上げ教育方式、マス・エデュケーション) と、プルアップ方式(吊り上げ方式、ダイバ シファイド・エデュケーション)と、二つの タイプがある。日本の教育はボトムアップ方式一つだけ
ボトムアップ教育方式は、一国または一地域 の子供全体を一定レベルに引き上げるために、 均一教育をしていく。 この教育の役割を担うのが政府であり、教育 内容も政府が決めている。必然的に生徒の入 学選抜も出来るだけ間口を広くし義務教育化 し、試験も手間のかからないペーパーテスト の成績だけで機械的に判断しなければならな い。 いわば護送船団方式みたいなものだ。船団を 構成する船が皆一定方向に低速度で動くよう にプログラムされているので、速い船でも先 に進むことは許されず、遅い船のスピードの 合わせられる。 違う方向に行くことも認められず、全員が同 方向に向かうことが要求される。 どんどん先に進む生徒だけを進級させたり、 個々の能力を伸ばしり、才能を磨いたりする ことは、船団が乱れるから、できない。 これは政府が国民の税金を使ってやる以上そ うせざるをえないことである。 日本の教育は、私立、公立を問わず小・中・ 高・大学すべてこのボトムアップ教育である と言っても過言でない。社会奉仕者とし教育するプルアップ方式
これに対して、プルアップ教育方式とは、ご く一部の、それを望む生徒のみを集めて、将 来いずかの分野で、原理や理念を創造する指 導者となるように教育して世に送り出す。 そして、彼らが、そのような教育を受けなか った人びとに対してエリート教育の成果を還 元すべく、社会全体を引っ張り上げ(プルア ップ)ていくという理念から行われている教 育方式である。 (続く) (M133-48) (M134-49休み)〜(M137-52休み)『アメリカのスーパーエリート教育』(15)
[改訂版]アメリカのスーパーエリート教育
・単行本: 354ページ ・出版社: ジャパンタイムズ; 改訂版版 (2010/9/25) アメリカのエリートを輩出する『ボーディングスクール』を紹介した 同書が新たな情報を加えて全面改訂。理想的な教育システムを持ち、 アメリカのエリート層の供給源となっているボーディングスクール (私立の全寮制中学・高校)への留学のすすめ。 徹底した個別教育で生徒の能力と才能を最大限に伸ばすとともに規律、 リーダーシップ、社会奉仕精神など人物教育にも大きな比重が置かれ ている。 創造力もモラルもない受験エリートが日本を没落に導いている。革新 的なアイデアを個人の力で生み出す独創力とリーダーシップ、さらに 社会奉仕精神を兼ね備えた真のエリート、スーパーエリートとはどの ような教育から生まれるのか。 ◇目次 ・アメリカパワーの源泉は教育にある ・ボーディングスクールとは何か ・なぜボーディングスクールなのか ・生徒の能力を引き出すシステム ・ボーディングスクールの教育システム ・ボーディングスクールの世界戦略 ・日本人留学生の生の声 などを掲載
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石角完爾 - Wikipedia
京都府出身。京都大学法学部を首席で卒業。在学中に国家公務員上級試験 (現・I種試験)、司法試験に合格。通商産業省(現・経済産業省)を経て、 ハーバード・ロースクール、ペンシルベニア大学ロースクールを卒業。ニュ ーヨークの法律事務所シャーマン・アンド・スターリングを経て、1981年に 千代田国際経営法律事務所を開設。 2002年にアメリカの教育コンサルタントの公認資格を取得。イギリスおよび アメリカを中心に教育コンサルタントとして、世界中のボーディングスクー ルの調査・研究を行っている。イギリス在住。 石角完爾 - WikipediaChiyoda Kokusai | About the Author
Chiyoda Kokusai | About the Author☆☆ヨーロッパ古城巡り☆☆ フランス
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is a stately home built on the site of a medieval castle in the commune of Montmort-Lucy in the Marne departement of France. Château de Montmort - Wikipedia笛師のむれ (上巻) (岩波文庫)
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Δ▼Δ▼野次馬根性
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