モーツァルトが日本人に分かるはずがない

世界17カ国の最新リポート“オ−ストリア ウィーン”

今井佐緒里編「ニッポンの評判」(23)

“それでも音楽の都を目指す日本人残酷物語”(2)

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モーツァルトが日本人に分かるはずがない

今井佐緒里編「ニッポンの評判」(23)
“オ−ストリア ウィーン”リポーター:パッパー眞理
一九五九年ウィーン生まれ。ピアノ教師、ジャーナリスト。 プレスクラブコンコルディア会員。 著書に『アウガルテン宮殿への道』。(Mary Pacher) “それでも音楽の都を目指す日本人残酷物語”(2)
楽屋裏のあからさまな日本人差別
初日に割り当てらていない合唱団員は、 客席でリハーサルを見るように言われて いるのだが、別のオペラの稽古中に団員 らが見学していると、イアン・ホレンダ ー氏がアシスタントたちと入って来た。 アシスタントの一人がおもむろに日本人 団員に向かって「このリハーサルを見る ための証明書を持っていますか。なけれ ばここに入ってきてはいけません」と言 った。 団員の一人が「合唱団員は、勉強のため に見ていいことになっているはずです」 と答えたが、聞かない。 別の団員が地元出身の同僚たちを指差し て、「彼らもそんな証明書は持っていな し、私と同じことを言うはずです」と、 キッパリ説明をした。 そのアシスタントはプイと行ってしまっ たが、しばらくすると、イアン・ホレン ダー氏は別のアシスタントをよこしたと いうのだ。 今度は、「出て行くように」と断固とし て引き下がらない。
幼稚な苛めがまだ存在するオペラ界
ところが、である。日本から来たばかり の新人団員が波風を立てまいとしてか、 日本流に謝ってしまったのだ。 ヨーロッパでは謝ってしまえば、自らの 過失を認めたということになり、合唱団 員たちは退場せざるをえなくなった。 謝った団員が書類に署名するように命じ らたので記入したものの、後に劇場内の ブラックリストだということがわかった 時はもう遅かった。 こんな幼稚な苛めがまだ存在するオペラ 界。イアン・ホレンダー氏の任期がはや く終われ、とうんざりしている日本人歌 手がウィーンにはどれだけいるだろうか。
モーツァルトが日本人に分かるはずがない
しかし、先代エバーハルト・ヴェヒター は、もっとひどかったという。 国民からも「ヒットラー二世」と毛嫌い されるほどの国粋主義者で、あるリハー サルで、当時は、少なかった日本人団員 の目の前で「こんなに素晴らしく美しい モーツァルトの音楽が、醜悪な日本人に 理解できるはずがない」とはっきり言っ たそうだ。 彼の死後やっと、日本人がオペラ座に入 団できたという事実もある。 総監督がこうなのだから、オペラ座をと りまく状況も推して知るべしである。 有名な国際オペラのコンクールでは、日 本人だけに「今年の申し込みは応募者多 数のため、締め切りました」という通知 が届き後から応募したヨーロッパ人は受 けつけられるという状態が何年も続いた。
蝶々さん役しかない、早く出て行け!
このあからさまな妨害は、東欧の声楽家 を支援する団体がスポンサーについてか らでは、と、もっぱら噂された。 東欧の国は多くは元オーストリア領だし、 総監督もルーマニア出身であることを考 えると頷ける。 念願のウィーンのオペラでデビューをし ても、カーテンのそでから「あんたなん て蝶々さん役しかもらえないくせに、早 く出て行け!」と悪態をつかれ、また何 かの理由をつけて突然解雇されてしまう。 「ここは日本人など来るところではない。 国に帰って模倣のオペラを日本語でやっ ていればいい、白人の神聖なる世界に気 やすく入り込むんじゃないぞ。 オペラは『白人の牙城』ということなの だろうか。   * * * 3月7日、毎日新聞朝刊に、ウィーンな らではのコラム記事が載っていました。 一瞬、ウィーンに、今、居るような錯覚 を覚えるような秀逸な記事でした。
『街角:ウィーン 運転女性の怒り』
「キキーッ」。急ブレーキ音が周囲に響 く。ウィーン中心部の交差点。車同士が 出合い頭に衝突寸前で止まった。 一方の車を運転する女性が飛び出し「危 ないでしょ」。顔を真っ赤にして相手の 男性に抗議し始めた。 「そんなに怒らずとも」と思って成り行 きを見守ると、道路は渋滞し後続車がク ラクションでせかし始める。 ウィーンで、結構こんな攻撃的な場面に 出くわすことがある。 車は普段、信号のない交差点でも減速し 歩行者を尊重する。ところが車同士にな ると、歩行者にやさしいドライバーの態 度が急変する。 前から不思議だったので知人に聞いてみ た。オーストリア人男性(33)は「車 内という狭い空間が互いの人間性を変え る」。 ウィーン暮らしが長い日本人女性(25) は「オーストリア人は一人で判断を迫ら れると冷静さを失いがち」。ともに思い 当たるふしがあるらしい。 オーストリア人の精神分析学者フロイト が指摘する「無意識」の学説のように、 普段「意識しない自分」が何かのきっか けで発露するのか。女性は「あんたのせ いだ」と叫んだ。ストレスの発散か、そ れとも余裕のなさの表れか。 かつての冷戦時代、小国オーストリアは 東西両陣営を結ぶ中継地として独特の存 在感を誇った。 しかし社会の格差が拡大し、金融危機の 後ますます閉塞(へいそく)感が漂う。 今は内向きなのかも……。そう考えると 欧州の「内陸国」は島国・日本と意外に 共通点が少なくない。女性の怒りも個人 的な理由だけでなく、時代の空気が投影 されているように見えてしまう。 毎日新聞【中尾卓司】 フロイトが、ウィーンに居を構えていた のは歴史偶然ではないような気がします。 (続く)(N209-32)

モーツァルトが日本人に分かるはずがない

オーストリア日本人会
オーストリアに住む日本人同士の交流・オーストリア人と日本人間の相互親睦を目指し、 1958年に設立された組織。現在、登録されている在オーストリア邦人は約600人。 News
ウィーン市観光 - The online travel guide for Vienna - VIENNA ? NOW ...
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ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)
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(目次) 第1章 「クール・ジャパン」へのまなざし ・第一線に就く知日派「ツナミ」世代―オーストラリア ・日本人よりも「日本通」な人々―ロサンゼルス ・サンバと盆踊りの幸福なフュージョン  ほか 第2章 「親日感」のさまざまな形 ・世界で一番の片思い―トルコ ・「日本人のふりをする中国人」が出没!―トンガ ほか 第3章 誤解と幻想を超えて ・ノキア社員が目撃した「傲慢な日本人」―フィンランド ・日本とイランを行きつ戻りつ―イラン
・それでも音楽の都を目指す日本人残酷物語―ウィーン
ほか 終章 もうひとつの「美しき文明」 日本に抱く夢―フランス 以上

≫平成万葉集

厭ですね「世界を股に」と言う人は蒲団一組これわが世界  本田邦義(73歳)福岡県 平成万葉集

☆ヨーロッパ古城巡り☆ スペイン

Trujillo, Caceres, Extremadura, Spain. Trujillo, Cáceres - Wikipedia Ref. スペイン中世・黄金世紀文学選集 (3) (単行本) ISBN-:4336035539:detail

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◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆

妄想(delusion n.)
「熱狂」「愛情」「克己心」「信仰」「希望」「同胞愛」その他、 多くのご立派な息子と娘を擁している、きわめて身分の高い一家の父親。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)