外国の男と結婚した日本の女たちの話(２)
外国の男と結婚した日本の女たちの話(２)
｛今日では、 Inter Marriage は少しも珍しくな くなって、ここ英国では、八千人もの日本女性 が日本人以外の男性と結婚しているらしいが、 その三分のニは離婚、または離婚係争中である｝
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(２)
◇《おわりに》から◇
成功例のほうは何といっても「愛」の努力があったから
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆
▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼
・日当５０万円と豪語・（その４）
●ほぼすべての指定暴力団が作業員を集めていることが分かった
◆東電福島原発事故避避難者１１万３０００人の苦難を想いつつ
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
●原子炉に流れ込んだ部品は、三〇キログラムにのぼった
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(２)
◎これから、しばらく、国際結婚した日本女 性の人生を、一緒に追っていくことになりま すが、その前に、高尾慶子さんの考えがよく 表されている《おわりに》に目を通しておき たいと思います。◇《おわりに》から◇
成功例のほうは何といっても「愛」の努力があったから
《「 ・London 2012 Olympic Mascots日本では外国の、それも出来れば白人の男性 と結婚をしたいと夢を描いている女性がいる と思う。 今日では、 Inter Marriage は少しも珍しく なくなって、ここ英国では、八千人もの日本 女性が日本人以外の男性と結婚しているらし いが、その三分のニは離婚、または離婚係争 中である。 本書に記述した四人の日本女性のうち、広子 さんだけ例外として、三人は成功例と言える が、この三人も順風満帆に異国の男性との結 婚生活を送ってきたわけではない。 成功例のほうは何といっても「愛」の努力が あったからである。「愛しぬく」という努力 によって結婚を成功させたのである。 むろん、相手の男性との相性もよかったとい うこともあるが、女性の夫への愛が足りなけ れば、結婚という長い道のりは続かないもの である。 多くの離婚した人は（同国人同士でも）、私 も含めて結婚の決意や自覚の欠如で失敗する のだと思う。今日の英国では、 Mixed Race Inter Marriage は普通で、同じ 人種同士の結婚のほうが珍しいくらいになっ てしまった。 そのために、Mixed Race（混血の人のことを、 英語ではこう呼ぶ。日本で呼ばれているハー フは、昔、混血の人たちをさげみの意味で、 Half Caste と呼んでいたので、このHalf と いう呼び名は禁句になった）は、ヨーロッパ やアメリカでは普通になってしまった。 同人種同士の結婚でもうまくいかないのだか ら、習慣や思考、食事も異なる異人種との結 婚がむずかしいのは当然だが、それでも成功 している人たちも多数いる。 私が引越してきた現在の住まいの階下の夫婦 は、初め英国人の夫とフランス人の妻、その あと、英国人の夫とインド人の妻、現在はス ペイン人の夫とイタリア人の妻。 隣家はキプロス人の夫と英国人の妻、反対の 隣家は英国人の夫とドイツ系ユダヤ系の妻、 通りの向こうの家は夫がマレーシア人で、妻 はインド人、その隣は夫がアルジェリア人、 妻はルーマニア人。 裏の家はソマリア人の夫とパキスタン人の妻 という具合で、同国同士の夫婦はいないので ある。それでもみんな結婚生活二十年以上で ある。 」》
London Summer Olympics 2012 - Intro
(BengaleeTV さんが 2010/04/08 にアップロード) 【London Summer Olympics 2012 - Intro】 （つづく） (Y258-109) **『外国の男と結婚した日本の女たちの話』 単行本:222ページ 出版社:展望社 (2012/02) 《――英国から万感の思いを込めてレポートする―― Inter Marriage と 日本女性のメンタリティ。異国に あってこそわかる……「日本」のこころ。〈東日本大 震災〉をとおしていっそう深まった母国への「愛」。 東日本大震災と福島原発事故の現状を知って以来、私 は自分自身ががいかに「日本人」として母国に愛着が あるか改めて思い起こし、「日本」を書こうと決意し た。もう経済大国でも何でもない母国日本が、今は愛 しいと感じるようになった》 〔表紙帯から〕 〔目次〕 ・マルキストのエジプト人と結婚した明子さんの場合 ・ロンドン生まれの英国人と結婚した三千代さんの場合 ・日本嫌いが日本のビジネスウーマンになった広子さん の場合 ・ジャマイカ人の男と結婚した友子さんの場合 〔著者〕 ☆高尾 慶子（たかお けいこ）☆ 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校に 進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て、1972年に英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年二人で帰国し京都で暮らす。1982年離婚。 1988年に再び英国へ。ロンドンの日本レストランのウェイ トレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハウスキーパ ーなどを経て、1998年『イギリス人はおかしい』を発表し、 注目を浴びる。現在は、英国政府から年金の給付を受けつ つ執筆活動に専念している 著書は『イギリス人はおかしい』『イギリス人はかなしい』 『イギリス人はしたたか』『まだまだ言うぞイギリス・ニ ッポン』『書かずに我慢できないイギリス・ニッポン』『イ ギリス・ニッポンの政治の品格』ほか。外国の男と結婚した日本の女たちの話 参照: ・2009-11-30『まだまだ言うぞ イギリス・ニッポン』を読む ・2011-06-24『イギリス・ニッポン政治の品格 』（１）
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(２)
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆
☆鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(３３)
《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる！」 某地方の暴力団組長 −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ 書ける原発という巨大なシノギ− 「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、 ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の 俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る 衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる！ ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》 【表紙帯から】▼△第一章 私はなぜ原発作業員となったのか△▼
・日当５０万円と豪語・（その４）
●ほぼすべての指定暴力団が作業員を集めていることが分かった
《「――大阪で取材している間、ほぼすべての指定暴力団が作業員を 集めていることが分かった。北海道から沖縄まで、そのどれも日当が べらぼうに高い。５万円から２０万円が相場で、なかには日当５０万 円を保証すると豪語した組幹部もいる。 組織を追われた破門者がブローカーになっているケースもあった。こ れは日当が７万円。いずれも、一般的な日雇い労働ではあり得ないほ ど高額だ。 水素爆発直後、高額な日当が出たらしいことが分かっていた。が、こ の段階で確証はなく、専門的なスキルを持ったプロが対象だろうと、 予想した。にもかかわらず、取材した暴力団たちは、「誰でもええ」 と断言した。 「条件は４０歳以上、で、６５歳以下の男。ただ住民票がないヤツは あかん。それさえあれば特別なスキルはいらん。いまなら第一陣に間 に合うで。第一陣は４月２６日出発や」 確認のため信用のおける暴力団を３ヵ所を選び、それぞれの支持に従 って応募した。話の真偽を調べるには、実際に、現場に出るのが手っ 取り早い。 「万が一があっても、国が保険をかけてくれるから心配いらん。わし が間に入る以上、写真が撮れるようしたるわ」（独立組織幹部） しかし５月の半ばを過ぎても、いっこうに招集の電話がない。暴力団 が人を集めをしていることは間違いないが、本当に暴力団ルートで集 められた人間が、１Ｆ（東京電力福島第一原発）で作業しているかど うかは疑わしい。 考えてみれば、暴力団の話は怪しかった。たとえば、日当がすべての 作業を終えたあと事務所を通しての精算だと言われた。その時点で 「そんな額は払えない」と居直られたらおしまいだ。 ――》ヤクザと原発 福島第一潜入記・文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第１章 私はなぜ原発作業員となったのか 第２章 放射能vs.暴力団専門ライター 第３章 フクシマ５０が明かす「３・１１」の死闘 第４章 ついに潜入!1Fという修羅場 第５章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◎原発マネーのおいしさを狙わないほうが、ばかなんでしょうね。
◆東電福島原発事故避避難者１１万３０００人の苦難を想いつつ
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
☆佐藤栄佐久 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆（７８）
《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる！ 国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした 前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】▼△第１章 事故は隠されていた（１３）△▼
・県民に対する二重の裏切り（その２）・
●原子炉に流れ込んだ部品は、三〇キログラムにのぼった
考えてみれば、暴力団の話は怪しかった。たとえば、日当がすべての 《「――原子炉に流れ込んだ部品を探すためには、原子炉を止めて冷 やし、放射線量が少なくなるまで待たなくてはならない。原発が止ま れば、経済的な損失が発生する。それはぜひとも避けたい。こういう 東電の意図が透けて見える発言だった。 安全が二の次、三の次にされている東京電力の体質を、私は初めて思 い知ったのである。後に、原子炉に流れ込んだ部品は、三〇キログラ ムにのぼることがわかった。 しかも、東電はその事実を隠し、メディアのスクープでその事実が明 るに出た。福島県民に対する二重の裏切り行為となった。 私は記者会見でこう県民にアピールした。 「県民の立場に立って、県として何ができるかを検討したい」 思えばこれが、私の知事としての原発に対する、一貫した基本姿勢に なった。 ――》福島原発の真実 (平凡社新書)・平凡社 (2011/6/23) ◎それにしても、遅い。やっとのことで、政府が提出していた原子力 規制庁の設置関連法案への対案を、２０日、自民、公明両党がまとめ、 衆院に提出しました。双方の案が出そろい、これで、ようやく論議の 土俵ができました。レフリー役の原子力規制庁が設置されていないま まで、政府は平然として、原発再稼働を推し進めます。もう、何から 何まで、無茶苦茶です。
≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「文學の森」刊]〔春〕植物 靖国に追伸めきし落椿
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆
アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)追従者(sycophant n.)
向うを向けと言われ、言われた通りにすると、 後ろから足蹴にされる、といったことのない ようにと、腹ん這いなったまま、おえら方に 近づいて行こうとする者。編集者の中に時に 見出される。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆
それは思ってもみなかった。
◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆
ソフィー・Ｇ・アンダーソン“キジバト The Turtle Dove Small”
（・個人蔵）◇ソフィー・ジャンジャンブル・アンダーソン （Sophie Gengembre Anderson, 1823年 フランス・パリ - 1903年3月10日 イギリス・コーンウォール・ファルマウス） フランス生まれのイギリスの画家。田園風景を背景にした子供 と女性の絵を専門とした。パリの建築家シャルル・ジャンジャ ンブルの娘として生まれ、母親はイギリス人。1848年のフラン ス２月革命から逃げるため、一家はアメリカに亡命。最初、オ ハイオ州シンシナティに住むが、後にペンシルベニア州マンチ ェスターに移り、そこで、イギリス人画家ウォルター・アンダ ーソンと知り合い、結婚する。最初は、ルイス・プラングの会 社でクロモリトグラフなど、肖像画を描いていた。1854年、家 族とともにロンドンに移住し、ロイヤル・アカデミーに作品を 出展する。1858年、一家はニューヨークに行き、1863年頃、ま たロンドンに戻った。それから30年、彼女はロイヤル・アカデ ミー、王立英国芸術家協会、他の画廊で広く作品を公開した。 彼女の初期の作品は、ラファエル前派と共通する、植物やその 他のディテールに対する並々ならぬ配慮が伺える。1903年、フ ァルマスの自宅で死去。
Sophie Gengembre Anderson〈スライドショー〉
(startgallerycom さんが 2009/12/09 にアップロード)
